23 7月

府中市のインクルーシブ教育推進の方針は、情緒障害児の教育にとって適切なのか(市民の声より)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。市民の方から、府中市の情緒発達児の教育のあり方について、お声をいただきましたので、以下、紹介させていただきます。

★インクルーシブ教育に異議はないが、発達障害と一言で言っても、その特徴は様々

府中市がインクルーシブ教育推進を方針としていくことに異議はありません。ですが、それだけでは到底成り立ちません。発達障害と一言で言っても、その特徴は様々です。例えば『板書が出来ない子』と一言で済む特徴だとしても、それが複数タスクが出来ないことに起因するものなのか、情報処理能力の低さを原因とするものなのかによって、合理的配慮の仕方は変わってきます。『癇癪』(かんしゃく)と言っても言葉が上手く出せないことによる感情の爆発なのか、感情のコントロールが難しいのか・・など考えられる原因は多く存在します。

★府中市に就学相談をしても『知的障害がない』と理由で却下

そういった配慮が必要な子どもたちなのに、今の府中市には就学相談をしても『知的障害がない』という理由で、通常級ないし支援教室の通室へ振り分けることしかしてはくれません。アスペルガーの特徴を持っている子は、他人とのコミュニケーション能力が低い子も多く、友だちを作れなかったり『空気を読めない子』などとレッテルを貼られてしまうような子も多数見てきました。そうして不登校になってしまった子たちを見てきて思うのは、『なぜ子どもたちが犠牲にならなければいけないのだろう』ということです。

★多摩市や日野市では情緒障害支援学級があるのに、なぜ府中市にはないのか

近隣の地域で言うならば、多摩市や日野市では情緒障害支援学級がありますし、国立市や調布市ではサポートスタッフが当然のように配置されます。なぜ府中市だけ、こんなに整備が出来ないのでしょうか。なぜ府中市だけが『情緒級は作りません。知的障害の無い子は通常級で、合理的配慮をしてもらいましょう』とされ、あとは各学校の校長や担任に押し付けられてしまうのでしょうか。

★通常級と同じ内容の授業を受けられる支援学級も、絶対に必要

冒頭で『インクルーシブ教育だけでは成り立たない』としたのは、それで上手くいく子もいるけれど、少人数で合理的配慮をしつつ、通常級と同じ内容の授業を受けられる支援学級も、絶対に必要だということです。知的障害支援学級と情緒障害支援学級では、そもそもカリキュラムが違います。知的障害支援学級では評価がつきませんが、情緒障害学級では評価がつくため、特に中学校ではその後の進路に大きく関わってきます。

★『府中市から義務教育の期間だけ引越す』ことを提案され、悲しくなった

児童精神科の医師と就学相談の話をした際、『府中市から義務教育の期間だけ引越す』ことを提案されました。今の府中市では支援を望めないだろうから、と。子どもが巻き込まれて犠牲になるのだけは、避けて欲しいからと・・。

外部からこのように言われている事実に悲しくなりました。府中市の学校教育について、これからどのように変わっていくのかを注視しているのは、該当児童とその親だけではなく、その子どもを取り巻く全ての人間です。『また府中市は時代を逆行している』と嘲笑されないような、期待をしている者たちが失望しないような、そんな府中市になってほしいなと願っております。(以上、市民の声より)

※府中市議会議員 ゆうきりょう は府中市政、生活相談、コロナ対策、街づくりなど、市民のみなさんから要望を受け付けております。ぜひメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。  アドレス   yuki4551@ozzio.jp  までお気軽にお寄せください。

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