28 6月

(府中市)府中市の福祉法人、知的障害者10年虐待 府中市が7年認定せず・・なぜ府中市ではこうしたことが起こるのか

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。

昨日(6月27日)の東京新聞社会面に「知的障害者10年虐待」「府中市の福祉法人 市7年認定せず」との見出しでトップ記事が配信されています。

記事では「府中の社会福祉法人で、市職員の男性元副理事長が約10年間、知的障害の利用者らに虐待を繰り返し、行政に10数回内部告発や通報があったのに、市は7年余りの間、虐待を認定していなかったことがわかった」としています。この記事は共同通信が入手したとのことです。

★市や都、国が積極的に指導に踏み切らなかったために問題を長期化、深刻化させた

記事によると第三者委員会は「市や都、国が積極的に指導に踏み切らなかったために問題を長期化、深刻化させた。責任は重い」「利用者の保護者からは『虐待で子どもは心に深い傷を負った。市がちゃんと対応してくれていたら、こんなことにはならなかった』」とあります。

この記事では、問題の社会福祉法人は「清陽会」で、府中市で知的障碍者の作業所などを複数運営しており、第三者委員会は保護者からの要求をうけた市の指導で法人が2021年に設置、22年3月にまとめられた報告書は、元副理事長が約10年前から身体的、心理的虐待を繰り返していたことを認定していたそうです。暴言や虐待の数々については、このブログで記すのははばかれるような内容です。

★最初の虐待通報は13年、市は対応せず

記事では「最初の虐待通報は13年にあったが、府中市が虐待を認定したのは20年7月、市の担当者は『もっと早い対応が必要だったと思う。利用者には申し訳ない』としている」。また市は今年の1月から社会福祉法に基づき、同法人への特別監査を進めているそうです。ちなみに記事によると「同法人の千田理事長は『現段階では取材に応じられない』としている」そうです。

★市職員の元副理事長に権限が集中、個人独裁体制に

この記事によると元副理事長(市職員)は「職員にも『能無し』『頭がおかしいから病院で診てもらえ』などと発言。殴るなどの暴行もあり、ハラスメントに耐えかねて辞めた職員もいた」とあります。また「利用者の家族や職員からも行政への不信感も。『知人が心配して都庁に連絡してくれたが、握りつぶされたと感じている』『市や労働基準局に通報したが、注意程度で終わってしまい、訴えた人は精神的にまいって退職した』との声が紹介されている」とあります。

記事では「第三者委は『副理事長に権限が集中し、理事会や評議員会が機能していなかったことが長年の人権侵害の背景にある』」とあります。

★なぜこうした事態に府中市も対応できなかったのか

問題はなぜ府中市当局がこうした事態を2013年に把握していたにもかかわらず、対応できなかったかということです。「面倒なことは黙っている」「臭いものには蓋」という、安易な姿勢があったのではないかということです。また元副理事長は市の職員だったという関係もあり、市としては触れたくなかったのかもしれません。

こうした事態をこの間、チェックできなかったことは行政の責任はもとより、議会の責任もあります。今回、大手新聞社がこの件を取り上げたことは、評価できますが、府中市役所の「闇」ともいえる部分について、今後、議会も責任をもち解明と解決に立ち向かわなくてはなりません。同時に、市職員の意識改革、職場環境改革も行うことの必要性が感じています。こうした事態が今後も続くのでは、府中市役所、議員も含めて市民から見放されることになります。

※ゆうきりょうのブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情など、また新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@ozzio.jp

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