府中市 給付型奨学金制度の創設を求めたい・・品川区と千代田区が新たに創設へ(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。
★品川区、千代田区が所得制限のない給付型奨学金制度を実施へ
東京新聞インターネットニュース(8月31日付)によると、「東京都の品川、千代田両区は所得制限のない給付型奨学金制度を、来春の進学予定者から始める。大学などの学費値上げの動きがある中、家庭の経済状況によらず希望する進路を選択できるようサポートし、人材育成につなげる」との記事を配信しています。
同ニュースによると、「両区とも高校3年と卒業後2年以内の人が利用でき、給付期間は正規の修業年限としている。このうち品川区は、他学部に比べて学費が高い傾向にある医療系・理工農系学部の大学進学者が対象。年額54万円を100人に給付する」とのことです。また応募要件については、保護者など生計維持者が区内に引き続き2年以上住むことや、区内の地域貢献活動に定期的に参加することなどとしています。 千代田区については「大学、短大、高等専門学校(4年次から5年次)、専修学校(修業年限2年以上の専門課程)が対象。授業料などは年額最大80万円、入学料は最大20万円を15人に給付する」として、応募要件は本人が区内に3年以上居住、学校長の推薦があるなどとしています。(参考、東京新聞8月31日付)
★府中市も奨学金返済支援制度を実施へ
府中市も返済額の一部を助成する事業をスタートしています。読売新聞の記事では「市教育委員会によると、対象は貸し付け制度型の奨学金を返済している20歳代で、年額10万円を上限に3年間で最大30万円を助成する」「課税所得があり、市内に3年以上在住を条件に、300人程度の利用を見込む」とのことです。同記事にもありますが、府中市には現状、奨学金制度がありますが、国や都の制度拡充にともない利用者は減少、貸付型奨学金制度利用者は29年の65件から23年度は27件に減少。記事では「市は長期におよぶ奨学金返済が結婚や出産、子育てなどの生活設計に影響を及ぼしかねないことから、返済負担に焦点をあてた支援に乗り出すことを決めた」とあり、高野市長も記事のなかで「若い方が府中に住み続けたいと思うきっかけになれば」と話しています。(参考、読売新聞2月11日付)
~今回の府中市の奨学金返済の一部助成は、今後の給付型奨学金制度へ拡充していくための、第一歩として評価するべきものではないでしょうか。以前紹介した都内の足立区が給付型奨学金を制度化していますが、ぜひ府中市でも今後の制度拡充を要望していきたいと思います。
★世田谷区では生活保護世帯の大学進学希望者へ給付型奨学金制度を創設
またすでに世田谷区では、区内在住の生活保護世帯の大学進学希望者を対象に、返済不要の奨学金給付を開始するとのことです。記事によると学費部分の上限を50万円、交通費と教材費は実費を支給するとしています。区では希望者を60人と見込み、昨年度の予算で3180万円を盛り込んでいるそうです。
新聞記事によると「生活保護世帯の子どもが大学などに進学した場合、子どもはその世帯から分離され、生活保護費が減額される」。「国は世帯年収や扶養する子の人数などに応じて、70万円まで授業料の減免をしているが、『大学の年間平均費用は約120万円、足りない金額をアルバイトなどでまかなっている』(区の担当者)が実情」。そこで世田谷区は「今回、奨学金を給付することによって経済的な理由での中退防止につなげたい考えで、成績の要件は設けない」としています。
★教育機会の平等、チャンスの平等は誰にでも保障されるべき
都内では足立区でも返済不要の奨学金制度を創設していますが、こうした施策を自治体としても可能な限り実施すべきではないでしょうか。今日の日本は格差社会となり、生まれた家によって将来の人生において貧困、格差が固定化し、才能にめぐまれたはずの子どもの将来が決まってしまうことです。教育機会の平等、チャンスの平等は誰にでも保障されるべきであり、学校に進学して学びたい子どもに学業の場を保障することは、政治の責任です。
国会でも予算審議の過程で教育無償化が与野党で議論されていますが、国と自治体がともに無償型の奨学金制度構築のために取り組んでほしいものです。(府中市議 国民民主党 ゆうきりょう)
※府中市の令和8年度予算案への要望を募集・・・市民のみなさんから要望を受け付けております。9月20日ぐらいまでにメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。 ★要望内容の例・・街のライフライン(鉄道駅、バス停車場、道路、信号、カーブミラー設置、公共施設など多数)、市の福祉制度に関すること、小中学校に通うお子さんに関すること、幼稚園、保育所、学童保育、介護、障害者福祉、公共行政のサービスに関することなど、なんでも結構です。※ただし要望内容によっては、私のほうで整理修正、あるいは取捨選択する場合もありますが、どうかご了承ください。 メールアドレス yuki4551@ozzio.jp まで
※ ゆうきりょう の朝の駅頭市政報告は、原則、毎朝下記の予定で行っています。駅頭では「市政通信」を配布しています。市政相談、生活相談なども受け付けています。なお雨天時や、自身の都合により中止の場合もあります。お気軽にお声をおかけください。
月曜日・・西武線多磨駅東口
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※原則、朝8時まで