(府中市 西武多摩川線 )西武多摩川線は沿線環境の特性を考え、サイクルトレイン制度を実施しています(府中市議会議員 ゆうきりょう)
府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。
先日、市民の方から西武多摩川線で実施している、サイクルトレイン(※)について、問い合わせがありました。
府中市内の鉄道、西武多摩川線では、サイクルトレインによる運行を実施しています。西武鉄道のHPなど資料によると「環境への配慮(SDGs)」という鉄道会社側の狙いに加え、「沿線環境の特性」がサイクルトレインの運行に非常に適していたという複数の要因があると思われます。
※サイクルトレインとは(Wikipediaからの抜粋)・・「自転車を鉄道車両内に、車輪行状態ではなく解体せずに持ち込むことができるサービスある。なお路線バスにおける同様のサービスを、サイクルバスという」。「自転車を解体することなく列車内に持ち込むことができるという点で、解体して専用の袋に詰めて持ち込む輪行とは異なる。解体が困難なシティサイクルなどでも持ち込むことが可能で、出発地から近くの駅まで自転車で移動し、その自転車を持ち込んで列車に乗車し、目的地の近くの駅で下車してすぐに自転車に乗り移動することができる」。
★西武多摩川線が、サイクルトレイン実現にいたった理由
①新しい利用層(需要)の開拓
同社の運輸部門から「新しい利用を創出する」という提案があったことが、直接のきっかけのようです。少子高齢化などで通勤・通学客が減少する中、普段の買い物やサイクリングなどにおける住民の行動範囲を広げ、地域交通としての新しい利便性を提供することを目的としているとあります。
②サイクリングに適した沿線環境
多摩川線はその名の通り、沿線に多摩川サイクリングロードなどの魅力的なスポットが近接しています。自転車と電車を組み合わせたお出かけを提案しやすいという立地上のアドバンテージがありました。
③バリアフリー化された「都市型ローカル線」の強み
西武多摩川線は全線4両編成で運行され、全駅にエレベーターやスロープなどのバリアフリー設備がすでに整っていました。そのため、利用者が自転車を抱えて階段を上り下りする必要がなく、大きな設備投資なしでスムーズに持ち込める環境が揃ってたことは、要因の1つのようです。
④SDGs・CO2排出削減への貢献
サイクルトレインの実施により、自動車(マイカー)依存から、環境負荷の低い「電車+自転車」の移動スタイルへのシフトを促すことで、国連が示すSDGsの取り組みとしての環境保全(CO2削減)を目指しています。
★サイクルトレインの実現まで
①西武鉄道による実証実験の開始(2021年7月〜)
日中の混雑しない時間帯(1人1台、1車両最大8台まで)を対象に、3ヶ月間の実証実験が行われました。
②本格導入(2021年10月〜)
実験中のトラブルや目立った混雑がなかったことから利用者に好評と判断され、同年10月より定期運行列車での本格実施(本導入)へと移行しました。
なおサイクルトレインが実施された当初は、多磨駅には自由通路がなかったために、同駅は実施の対象外でしたが、20年の新駅舎完成により23年4月から、同駅でもサイクルトレインが利用できるようになりました。
★鉄道会社がサイクルトレインを実施するメリットとは
一般的に鉄道会社がサイクルトレインを実施することには、主に「新規需要の開拓」「地域振興」「環境負荷の軽減」といった観点から、以下のような多くのメリットがあると指摘されています。
(1)鉄道の利用促進と新規顧客の開拓(増収効果)
①オフピークや閑散路線の活性化:・・サイクルトレインの利用者は主に土日祝日や日中の閑散時間帯に動くため、乗車率が低い時間帯・路線の有効活用につながると分析されています。
②遠方からの旅客誘致・・駅から離れた観光地へ向かうサイクリストを取り込むことで、従来の鉄道利用層とは異なる新しい旅客需要(観光客)を創出できます。
③運賃以外の収入源・・乗車券とは別に「持ち込み料金(手回り品切符など)」を設定することで、単価アップや増収が期待できると分析されています。
(2)沿線地域との連携による地域振興(観光活性化)
①「ラストワンマイル」の解消・・駅から観光目的地までの移動手段を自転車が担うため、二次交通(バスやタクシー)が脆弱な地域でも観光振興が可能になります。
②エコツーリズムの推進・・自治体や地元の観光業者と連携し、沿線のサイクリングロードやサイクルステーション(休憩所)と組み合わせた魅力的な観光パッケージを提案できます。
★企業イメージの向上と環境・社会への貢献
①環境配慮(ESG/SDGs)へのアピール・・鉄道と自転車という、どちらもCO2排出量の少ない「地球に優しい移動手段」を組み合わせることで、環境配慮型企業としてのブランド価値を高められます。
②健康増進への貢献・・沿線住民や利用者の健康的なライフスタイル(サイクルスポーツ、フィットネス)をサポートする企業として、社会的信用を得られます。
★他の移動手段(マイカー・レンタカー)との差別化
①「渋滞なし・疲労軽減」の提供・・ マイカーで自転車を運ぶ(車載する)場合と違い、運転の手間や渋滞による遅延がありません。行きはサイクリング、帰りはサイクリングで疲れた体を車内で休めるという「片道だけの自転車旅」という快適な選択肢を提供できます。
~サイクルトレインをしている鉄道はまだ少数であり、府中市内を走る西武多摩川線がこの制度を実施していることは、府中市民のとくに市内東部地域に住む住民の方々にとっても、メリットがあります。今後もぜひこの制度が住民の方々に気軽に利用できるよう、期待したいものです。(府中市議 ゆうきりょう)
※写真は西武鉄道のHPから掲載
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月曜日・・西武線多磨駅東口
火曜日・・京王線多磨霊園駅南口
水曜日・・京王線東府中駅北口
木曜日・・西武線多磨駅西口
金曜日・・京王線多磨霊園駅北口