22 4月

府中市 ケアマネジャー(ケアマネ)へのカスハラ対策を 東京都も介護職員向けのカスハラ相談窓口開設(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。

★介護現場で働くケアマネの33.7%がカスハラを経験

先日の東京新聞に「介護現場で働くケアマネの33.7%が、過去1年間にカスタマーハラスメント(カスハラ)を経験していることが、日本介護支援専門協会の実態調査でわかった」と報じています。「23年度の厚労省調査で労働者全体の経験率が10.8%だったのに比べ、約3倍」「利用者である高齢者らの暴言をあびる被害が目立ち、協会は行政による対策が必要だ」としています。

記事では被害内容は複数回答で「言葉の暴力や精神的な攻撃」が70.6%、「過度な要求や不当な要求」が55.7%、「不当なクレームや根拠のないクレーム」が43.8%と続いているとあります。またこれらの行為をしたのは、利用者の介護を担う家族や身元保証人が71%、次に利用者本人の44%をこえています。記事によると「カスハラをまねく理由はおもな相談場所が利用者の自宅のため『利用者や家族は立場が上だと感じやすい』との声が多かった」とし、「介護現場でのカスハラは表にでにくい。行政には相談窓口の設置など対策を講じてほしい」(同協会の方)との声を紹介しています。

★東京都福祉局も対策を義務化へ

介護現場におけるカスタマーハラスメント(カスハラ)について、マスコミなどでも話題になり、こうした労働環境が介護関係職員不足の原因の1つであるとも指摘されています。そこでインターネット上で検索すると、AIにおいて以下のように記載されています。

~介護施設におけるケアマネジャーへのカスタマーハラスメント(カスハラ)とは、利用者やその家族が職員に対して行う過剰な要求や理不尽な要求を指します。

1,カスハラが発生する原因・・①サービス利用者の親族が精神疾患を抱えている、②介護による経済的・精神的負担を感じている、③介護サービスへの理解不足

2,カスハラへの対応・・①介護記録やケアマネジャー、関係行政機関からの情報収集により、原因を探る、②サービス提供者に落ち度があるかどうかを確認する、③職員を精神的に圧迫しないよう、適切な対応を行う、④職場の雰囲気を悪化させないよう、適切な対応を行う、⑤ブログやSNSにより施設の悪評として拡散する可能性があることを踏まえ、適切な対応を行う

3,カスハラへの法的措置・・裁判所は、権利行使の範囲を超えている、企業の資産利用を著しく妨げる、従業員に過度の困惑や不快感を与える、業務に重大な支障をきたす、として違法な業務妨害とみなした判決も出しています。このため東京都福祉局では令和6年4月1日より、利用者・ご家族からのハラスメントだけでなく、職員から利用者に対する虐待も含め、ハラスメントや虐待を受けることがない介護サービス提供の環境づくりが義務化されています。(インターネット、AI検索から)

~私もこの6月議会でケアマネの課題として、業務以外のことを依頼されて「なんでも屋」として扱われていることについて、取り上げたいと考えていますが、同時に介護利用関係者からのハラスメント対策についても質疑したいと思います。ぜひ市に行政としての対策を求めていきます。(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

★東京都が介護職員向けのカスハラ相談窓口の開設

(1)開設日時・・令和7年4月21日(月曜日)午前9時00分

(2)相談時間・・月曜日から金曜日 午前9時00分から午後5時30分まで
※祝日及び12月29日から1月3日までは除く。

(3)対象者・・都内介護施設等に勤務する職員・管理者

(4)相談内容

次のようなカスタマー・ハラスメント行為でお困りの際に専門の相談員が対応します。

①利用者やその家族等からの暴力行為や迷惑行為
(例)殴る、蹴る、噛まれる、物を投げられる、体を必要以上に触られる 等

②利用者やその家族等からの言葉による暴力
(例)不当なクレーム、不当なサービス内容の要求、暴言、セクハラを含む発言 等

③その他介護サービスの提供を妨げる行為

※法的な対応が必要であると判断される場合は、弁護士による法律相談をご案内します。

(7)相談方法・・電話またはEメールで受け付けます(無料・匿名相談可)。

電話 0120-655-605 Eメール・・相談窓口問合せフォーム(外部サイトへリンク)

 

 

※ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市への要望などお寄せください。福祉、街のインフラ、防災、産業、環境衛生、学校教育など、なんでも結構です。 アドレス yuki4551@ozzio.jp  電話090-4136-7642(電話にでない際は、留守電にお名前をお願いします) 住所・・府中市紅葉丘2-6-3、メイプルタウン吉野D202

09 4月

府中市 カスタマーハラスメント(カスハラ)防止・・都のカスハラ防止条例施行をうけ、自治体も指針の策定を(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党)の ゆうきりょう です。

★よりよい行政サービスを提供するため、職員の働く環境を守っていく(杉並区、岸本区長)

昨日の読売新聞多摩版に杉並区が来庁者などから理不尽な要求をつきつけられる「カスタマーハラスメント」に対応する職員向けの基本方針を策定してとの記事があります。

記事ではこの4月から東京都がカスハラ防止条例を施行したことをうけ、岸本区長は「よりよい行政サービスを提供するため、職員の働く環境を守っていく」として、基本方針では「警察への通報なども含め毅然と行動し組織的に対応します」「不当要求の受け入れは、たとえ上司からの命令や議員からの要求であったとしても法令違反などにつながることを職員は自覚します」など、4つの項目をあげているとあります。また区はHPで情報発信するなど、区民にも基本方針を周知してくとしています。(参考、読売新聞多摩版4月8日付)

★一方で顧客からの正当な権利は侵害しないよう、留意しなければならない

また以前の新聞記事ですが、カスハラ防止対策については、労働組合の連合東京などから要望を受けて検討会を設置、法律家、労働団体、経済団体などと議論を行い、条例の制定になりました。

この記事にもありますが、最大の課題は消費者の権利保護だったとし、「消費者が委縮したり、正当なクレームが排除されないような配慮規定が必要」「都が条例案に『顧客などの権利を不当に侵害しないように留意しなければならない』との文言を入れたのは、これらの慎重論を踏まえたもの」とあります。また同記事によると、「都議会の委員会では『正当な都民の抗議や要望とカスハラの線引きをどうするのか』といった意見がでた」とあります。

★民間の接客業からは歓迎の声

接客の現場は歓迎する声が多数で、「従業員もお客様と同じ人間、『カスハラはだめだ』という理解が広がるきっかけになってほしい」との声を紹介しています。記事ではサービス業の働く人たちを組織するUAゼンセンが6月に公表した調査結果では、「従業員3万3133人の46.8%が『直近2年以内にカスハラ被害にあった』と回答、迷惑行為については、約3分の1が『増えている』と答えた」そうです。また同記事では厚労省の有識者検討会では、カスハラ対策については、今後、企業に対策を義務づける法制化が必要と提言、対応する民間企業も厳正に対処する方針を打ち出しているとあります。

今後は各自治体においても、こうした対策方針は必要であり、市内の企業や事業所にも都の条例について周知する必要があるのではないでしょうか。ぜひ府中市においても、都の条例制定をうけて今後の対策の具体化を求めたいと思います。(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

※ゆうきりょうのブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。福祉、街のインフラ、防災、産業、環境衛生、教育など、なんでも結構です。メールアドレス yuki4551@ozzio.jp  電話090-4136-7642(電話にでない際は、留守電にお名前をお願いします)