24 6月

府中市が ヤングケアラーサポートブックを作成 ・・ヤングケアラー条例の制定を求めたい(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。

府中市では、日本財団と協定を締結し実施するヤングケアラー支援自治体モデル事業の中で、一般社団法人ケアラーワークスと協働して「府中市ヤングケアラーサポートブック」を作成しました。
ヤングケアラーサポートブックは、ヤングケアラーの基本的な考え方、府中市における支援体制(気づきから支援の実施までの流れ)、社会資源、当事者や地域支援者によるコラム、支援事例などを掲載しており、府中市のヤングケアラー支援が分かりやすく理解できるものになっています。支援の流れや相談窓口なども分かりますので、ヤングケアラーと思われる子どもに気づいた時などは、ぜひヤングケアラーサポートブックをご活用ください。(市のHPより)

府中市ヤングケアラーサポートブック⇒ ファイルダウンロード 新規ウインドウで開きます。府中市ヤングケアラーサポートブック 全体版 (PDF:14,024KB)

★埼玉県がヤングケアラー条例を制定

以前ですが、読売新聞に家族などの身近な人の介護や生活の世話をする介護者を地域全体で支えることを目的とする条例が、各地の自治体で進んでいることを報じています。

北海道では2022年に条例が制定され、ケアラーサポート養成に取り組み、「介護者の実態調査で相談できる相手や場所を求める声が多かった」「今後3年間で行政や福祉施設職員、民生委員など約3000人を養成する」とのことです。また記事によると、北海道ではケアラーが気軽に相談できる場所づくりなどについて市町村にアドバイザーを派遣し、啓発シンポジウムを開催。

こうした条例は記事によると、埼玉県が初めて20年3月に条例制定し、現在は道県13市町が施行しているそうです。条例の効果としては「関係部局が連携して介護者の支援に取り組めること」とあり、「埼玉県では2年間でケアラー支援研修会を10回開催、教員や自治体の福祉担当者ら延べ654人が参加」したとあり、他にも岡山県総社市では市内の小中学校約4000人を対象に実態調査を行い、ヤングケアラーの可能性のある子ども、57人を把握できたそうです。「同市では、現在、本人や家族の聞き取を踏まえて、教員や福祉関係者などが支援の方法を協議している」そうです。

★府中市でもケアラー実態調査の予算を計上

府中市では、令和6年度予算において、「子育て世帯訪問支援事業費」として、ヤングケアラーを含めた支援を要する幅広い子育て世帯を対象とし、家事支援および保育所や学校への送迎サービスをはじめとする育児支援を行うとともに、子育て支援施策などの情報提供を行う予算として、約800万円を計上しています。

府中市においても議会でこの課題を取り上げる議員さんが複数いらっしゃいましたが、市も令和6年度でヤングケアラーの実態調査予算を計上しています。記事にもありますが、条例を制定することで行政側も関係部署が横の連携をする理由ができ、施策の充実にとっても効果があることが期待できます。このヤングケアラーについては、残念ながら今後も増えることが予想されることから、ぜひ国も自治体が取り組みやすい施策の枠組みなど整理し、国と自治体が一体で成果を上げなければなりません。

~府中市でもヤングケアラーの調査が行われ、相談窓口の開設、日本財団との連携協定による支援策など着実に進んでいますが、ぜひ今年の予算を突破口にして、府中市でも高崎市ようなさらに進んだ、ヤングケアラー支援策の拡充を望みたいものです。(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

※ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市への要望などお寄せください。福祉、街のインフラ、防災、産業、環境衛生、学校教育など、なんでも結構です。 アドレス yuki4551@ozzio.jp  電話090-4136-7642(電話にでない際は、留守電にお名前をお願いします) 住所・・府中市紅葉丘2-6-3、メイプルタウン吉野D202

21 1月

府中市 ヤングケアラー調査 小5から高校生世代に市が初の実態調査・・ヤングケアラーは426人(朝日新聞)

府中市議会議員(ブロガー議員、無所属)の ゆうきりょう です。

先日の朝日新聞多摩版に府中市による初のヤングケアラー実態調査の結果に関する記事があります。記事では①府中市内にはヤングケアラーは426人いる、②勉強や自分の時間がないなど、生活への影響がある、③学校の教員らのヤングケアラーへの理解が十分ではない、④今後、市はヤングケアラーのサポートブックを作成するなどの対策を講じるとあります。

★1万7401人から調査、7854人から回答

記事によると今回の調査は23人に日本財団の助成をうけて実施、小5と小6,中学、高校世代の合計1万7401人からオンライン調査し、7854人から回答を得たそうで「世話をしている家族がいる」と答えたのは809人(10.3%)、「うち家族の世話を週3日以上、または週2日以下だが1日3時間以上している」のが426人(5.4%)とあります。また「支援が急がれる」とした子どもは131人(1.7%)だそうです。

記事では「世話をしている家族がいると回答した809人のうち、『平日の1日の7時間以上世話をしている』と答えた小学生7.8%、中学生7.6%、高校生世代は15%だった」。また「世話をしている対象は、『きょうだい』(小学生48.4%、中学生42.9%、高校生35%)、『母親』が(同34.8%、24.3%、25%)」。

世話の内容では「食事の準備や洗濯などの家事」(同43.9%、43.2%、60%)、「きょうだいの世話や保育所などの送迎」(同28.3%、26.2%、25%)だったとのことです。

自由記述の欄には「市として家事を代行する人を派遣してほしい」「金銭的な援助や市の職員による定期的な訪問をしてほしい」「家族を不安にさせてしまうと思うと窓口には行きたくない。学校でスクールカウンセラーのような機会を与えてほしい」などの声があったそうです。

★ヤングケアラーと思われる児童、生徒への影響は大きい

一方で「小中学校教員や行政、介護、福祉などの子ども支援団体などの職員ら2447人にもヤングケアラーについて聞いたところ、回答者の1割が『言葉やその概念が知らない』「言葉は聞いたことがあるが、具体的にしらない」と回答」「ヤングケアラーと思われる子どもと関わったことが、と答えた人のうち、「学校や行事、イベントを休みがち」「学力の低下」「精神的な不安定さ」などの影響を受けていると回答した人は8割以上になったとあります。(参考記事、朝日新聞1月17日付より)

~今回の結果をうけて、高野市長も支援体制について考えていくと記事にあります。生活環境によって健全に発育すべき小中高校の時代に、ヤングケアラーという状況がその後の人生に大きな影響と、発達の阻害、勉強ができなくなるなどの事態は、早急に改善しなければなりません。国や都の制度の拡充とあわせて自治体も支援制度の構築のために、施策の実施を求めていきます。(府中市議 ゆうきりょう)

※ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市への要望などお寄せください。福祉、街のインフラ、防災、産業、環境衛生、学校教育など、なんでも結構です。 アドレス yuki4551@ozzio.jp  電話090-4136-7642(電話にでない際は、留守電にお名前をお願いします) 住所・・府中市紅葉丘2-6-3、メイプルタウン吉野D202

18 12月

府中市 ヤングケアラー実態調査報告書・・来年1月11日にはヤングケアラー啓発イベントも実施へ

府中市議会議員(ブロガー議員、無所属)の ゆうきりょう です。

先日の読売新聞多摩版に府中市によるヤングケアラーの実態調査に関する記事が掲載されています。記事では「回答した5.4%がヤングケアラーに該当すると推定」されるとし、その3分の1は支援を急ぐ必要があるとしています。記事によると、調査は昨年7~9月に実施、公立小学校5,6年生、公立中学の生徒、市内在住の高校生の計1万7401人を対象に実施。回答率は小学生が71.7%、中学生が65.9%、高校生は10.2%。

記事では「調査結果によると、世話をしている家族が『いる』と回答したのは小学生が15.4%、中学生が7.6%、高校生世代が2.8%。世話の対象は『きょうだい』が3~5割、『母親』が2~3割、『父親』が2割前後。内容は「食事の準備や掃除などの『家事』、『きょうだいの世話や保育所などへの送り迎え』『が出が難しい家族の付き添い』の順が多かった」そうです。

また「4~7割が週3日以上家族の世話をすると回答。平均時間は平日が3~4時間、休日は4~5時間、7時間以上との回答も1割」あったそうです。こうしたことから4~6割が「自分の時間がとれない」「宿題など勉強する時間がとれない」などの影響があるとしています。この報告書は府中市のHPに掲載しています。

★府中市制施行70周年記念 第2回府中市ヤングケアラー啓発イベント「ともに、つながる。」

本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話など日常的に行っている子ども・若者である「ヤングケアラー」への理解を深めるイベントを開催します。
《日時》令和7年1月11日(土曜日)午前10時~午後5時半
《場所》府中市市民活動センター プラッツ6階
《内容》開会式(オープニングセレモニー)、寸劇ワークショップ、基調講演・シンポジウム、「けあばな」トークセッション・交流会、パネル展示など

ファイルダウンロード 新規ウインドウで開きます。府中市ヤングケアラー啓発イベント チラシ (PDF:1,518KB)

《申込み》
二次元コードもしくは 外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。こちらのフォーム(外部サイト)から事前申込いただけます。
事前申込がない方も当日受付可能です。


二次元コード

《お問合せ先》
一般社団法人ケアラーワークス
〒183-0022 府中市宮西町4-13-4 とりときハウス302
電話:042-309-5130(平日午前10時~午後5時)
メールアドレス info@carers.works

開会式 

府中市長と一緒にオープニングセレモニーを開催いたします
《時間》午前10時~10時半
《会場》第1会議室

寸劇ワークショップ 定員30名・事前申込制 

ヤングケアラーの1日を短い寸劇で、わかりやすくご紹介します
《時間》10時半~12時
《会場》第1会議室

基調講演・シンポジウム 定員60名・事前申込制

《時間》午後2時45分~5時
《会場》第2会議室

基調講演「ヤングケアラーの気持ちが動くとき」 

《講師》澁谷智子(しぶや・ともこ)氏 成蹊大学文学部教授
専門は社会学・比較文化研究
日本において、ヤングケアラー支援にいち早く注目し多数の研究・調査を行ってきたヤングケアラー研究の第一人者
著書多数あり

シンポジウム「ヤングケアラーと共に考えるつながり」

4名のパネラーの他、コメンテーターとして2人の元ヤングケアラーが参加します

「けあバナ」トークセッション・交流会 定員30名・事前申込制

東京都のヤングケアラーや若者ケアラーのための公式LINEアカウント「けあバナ」の相談員たちによるトークライブです
普段は、オンライン上でケアの話をしていますが、トークセッションや来場者との交流会もあります
《時間》トークセッション 午後1時~2時半
交流会 午後2時半~4時(申込み不要・出入り自由)
《会場》第3会議室

パネル展示(常設展示・申込不要)ヤングケアラーに関するパネル展をはじめ、府中市の取り組みや地域の活動をご紹介します
《時間》午後1時~午後5時(出入り自由)
《会場》第1会議室閉会式《時間》午後5時~5時半
《会場》第2会議室

※相談担当:子育て世代包括支援センター「みらい」電話 042-319-0072

  • ※ゆうきりょうのブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情など、また新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@ozzio.jp
05 7月

府中市  府中市のヤングケアラーの実態調査報告書が公開されました

府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。

府中市では、本来大人が担うと想定される家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども(ヤングケアラー)への気づきや対応の実態を明らかにし、支援施策を検討するため、府中市で初めてとなる「ヤングケアラー実態調査」を実施。その結果が市のHPに公開されています。

私も大変注目していた調査であり、後日、分析したいと思います。

※報告書⇒ ヤングケアラー報告書

※報告書の概要版⇒ ヤングケアラー概要版

調査の概要 児童生徒調査 調査対象

市立小学校・中学校の小学5年生から中学3年生のすべての児童・生徒 10,449人
市内に在住するすべての高校生世代(平成17年4月2日~平成20年4月1日生まれ)6,952人

調査期間・・小学生・中学生向け調査 令和5年7月18日(火曜日)~9月1日(金曜日)高校生世代向け調査 令和5年8月23日(水曜日)~9月30日(土曜日)

有効回収数(有効回収率)・・7,854(45.1%)

教員調査 調査対象・・市立小学校22校、市立中学校11校の全教員 1,024人

調査期間・・令和5年8月21日(月曜日)~令和5年10月16日(月曜日)

有効回収数(有効回収率)・・567(55.4%)

関係機関調査 調査対象

(1)市内の子どもおよび支援や介護を要する人に関係した機関
(2)市内の子どもおよび支援や介護を要する人に関係した機関に所属する個人
(3)市内の子ども・若者支援団体

調査期間

(1)関係機関調査(機関向け) 令和5年9月25日(月曜日)~10月22日(日曜日)
(2)関係機関調査(個人向け) 令和5年9月25日(月曜日)~10月22日(日曜日)
(3)子ども・若者支援団体調査 令和5年10月16日(月曜日)~11月30日(木曜日)

有効回収数(有効回収率)

(1)関係機関調査(機関向け) 179(24.6%)
(2)関係機関調査(個人向け) 169(25.0%)
(3)子ども・若者支援団体調査 5(26.3%)

※ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情などありましたら、お気軽にメールをお寄せください。 アドレスyuki4551@ozzio.jp 携帯 090-4136-7642(電話に出られない場合がありますので、その際は留守電にコメントをお願いいたします)