29 9月

府中市の介護認定のあり方と問う・・要介護者と家族にとって、納得と公平感のある介護認定のあり方を市に求める(9月議会一般質問)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。

「身体能力は悪化しているが、要介護認定が4から3になった」など、介護認定結果に疑問のご意見を、市民の方から複数伺いました。そこで私は介護認定の判定と、府中市独自の介護支援策のあり方について、9月議会の一般質問で取り上げました。

◇ゆうき質問⇒「介護度認定の調査時において、要介護者の実態を一番把握しているケアマネージャーを同席させ意見を聞くよう、市は指導徹底すべきだ」

★市の答弁⇒「ケアマネの同席はできないが、画一的な調査で終わらないよう、正確な状態を把握できるように、認定調査員の質の向上をめざす」

◇ゆうき質問⇒「要介護者にむけに独自の相談窓口を設置し、要介護者、ご家族の方に対し行政からの丁寧なフォローアップを要望したい」

★市の答弁⇒「現状組織のなかで市民へのフォローアップができるよう、相談対応能力の向上に努める」

★府中市独自の介護支援独自給付事業について、「要介護者の生活実態に即した給付サービスをするべき」

◇ゆうき質問⇒私が話を伺った要介護度2の方は、車イス生活でご家族の介助がなければ日常生活がおくれない方でした。市の答弁にあるように、「要介護3とは、排泄や入浴などの日常生活全般で、介護が必要な状態にあるものと解される」とあるが、まさにそういう方であり、要介護3から要介護2に認定判定された。そこで要介護者の生活実態を考慮し、市独自の介護支援独自給付事業については、その介護実態に即して、独自給付サービスをするべきだ」。

★市の答弁⇒「要介護度2以下の方でも、身体状況が認定調査時と変わり、『寝たきり高齢者』に該当するような状態にある場合には、介護認定の『区分変更』の手続きをご案内するなど、適切な制度利用につながるよう対応する」

◇ゆうき主張⇒要介護度が3から2になれば、特養ホームには入所できず、「おむつも必要なくなった」と判断され、市からの「高齢者おむつ助成事業」が受けられなくなる。しかし要介護3から2に変更された方でも、オムツの必要な方がいるし、要介護2でも車いす生活で「高齢者車椅子タクシー事業」のサービスが必要な方もいる。

市の介護認定結果に、泣き寝入りされている方が多くいるはず。その判定については、機械的取り扱いをせずに、現場の声をリアルに反映した、納得と公平感のある介護認定となるよう強く求めたい、

※府中市の令和4年度予算案について、市民のみなさんから要望を受け付けております。10月20日ぐらいまでにメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。  アドレス   yuki4551@ozzio.jp  まで

14 9月

府中市に介護認定の調査にケアマネの意見の反映と、市独自の介護助成施策の運用改善を求める①(府中市議会9月議会一般質問)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。

★介護認定調査時には、ケアマネの同席を求める

府中市議会の9月議会において、私は介護保険の認定調査のあり方と、市の独自の助成策のあり方などついて質疑をしました。

この間議員になって介護保険で要介護者の方からいただいた相談のなかに「身体の状況は改善していないが、なぜか介護度認定が下げられた」というものがあります。私は介護認定の調査時においては、認定調査員とともに要介護者の実態について一番把握しているケアマネージャーを同席させて、ケアマネージャー意見もその場で聞き、調査判定に反映させるよう、市として強く指導徹底すべきと要望しました。

これに対する市の答弁は「認定調査には、その正確性を期すため、調査時の同席者を求めているが、ケアマネジャーの同席は、介護保険制度上、必須とされていないため、その指導徹底する考えていない」として、「しかしながら、調査時には、画一的な調査で終わらないよう、同席者から日頃の状況を聞取り、より正確な状態を把握できるよう、認定調査員の質の向上に努めている」との答弁でした。

★介護度2でもおむつの必要な方、

また要介護3以上の方に府中市は独自の介護支援策を講じていますが、実際にはこれまで要介護3の方が、身体が改善されていないにもかかわらず、要介護2と判定され、市の独自助成を打ち切られた方もいます。しかしながら、実際には要介護3から2に下げられた方でも、おむつが必要な方がいますし、介護2でも車いす生活の方もいて、手足が不十分で車に乗れない必要な方もいます。こうした実態を鑑み、市独自の介護支援サービスについては、要介護者の生活実態に即したサービスを、介護2の方にも保障すべきではないかと考える」と要望しました。※(府中市は介護度3以上の方に、おむつの助成、タクシー乗車の助成など複数の事業をしています)

対する市の答弁は「要介護2以下の方の中で、身体状況が認定調査時と変わり、『寝たきり高齢者』に該当するような状態にある場合には、介護認定の『「区分変更』の手続きをご案内するなど、適切な制度利用につながるよう対応する」との答弁でした。

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24 7月

府中市の介護認定のあり方に異議あり!・・人間の尊厳守る福祉の心を市政に!(市民の声より)

コロナ禍において市民の方からの生活相談も増えていますが、中でも介護に関する相談があります。そこで介護認定の不透明さについて、市民の方から投稿をいただきましたので、以下紹介します。

★身体機能は悪くなっているのに、説明なく介護認定を下げるのは理不尽さ

今年にはいり、介護している妻の介護認定度を下げられました。これにより府中市独自のサービスである、おしめの補助がなくなりました。私の妻は脳幹手術の後遺症のため、排尿神経麻痺があり、尿漏れが平素からです。そうした考慮などなく行う介護認定のあり方に疑問です。だいたい妻の身体症状が悪くなっているのに、なぜ介護度が下がるのか、市からの説明はありません。たとえ介護認定が下がっても、その人への補助サービスは必要です。「介護度3」で27万円が「介護度2」だと19万円のサービスに下がります。おしめの補助は月8千円ですが、介護度が下がった方には絶対必要な補助サービスで、市は提供すべきです。

★介護の現場を知っているケアマネージャーの意見をなぜ聞かないのか

介護認定の判定で一番問題なことは、現場の実態を知っているケアマネージャーの意見が反映されていないことです。

今後団塊の世代が後期高齢者になり、介護費用の「パイ」が足らなくなり、保険制度の維持が困難になるという事情はわかります。しかし、やみくもに本人に必要なサービスまで切り捨てるのでは、何のために国民は保険料を払っているのでしょうか。福祉のサービスは、その人の実態にあった施策にするべきで、人間の尊厳を守るのは市の行政責任です。(以上、市民の方より

★不透明な介護認定の測定、その背景に総額費用抑制の厚労省方針が

これまでも実は市民の方から複数、「介護認定を受けているが、決して身体の機能は改善していないのに、介護認定が下げられた。納得いかない」という相談がありました。恐らく厚労省から自治体に対して、総額で介護費用を抑制するという号令のもと、各自治体に対し一定数の割合で、介護認定の数を減らす(介護5を4に下げる、または要介護者は要支援者にするなど)よう号令が出ていると推察できます。

しかしこの投稿にもありますが、その人の実態にあった介護サービスを提供するのは国の義務です。そのために介護保険料を納入しているわけです。引き続き、取り上げていきたいと思います。

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06 6月

府中市でも新型コロナとの長期の「共存」を見据え、療養者の回復のために介護老人保健施設の役割強化を

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。私のブログがみなさんの情報のお役に立てれば嬉しいです。

★老健を自宅に戻るまでの『中間施設』に位置付けることで、入院期間を短縮し病床のひっ迫を防ぐ

私は今回の一般質問で「新型コロナ感染者の療養と回復のために、地域医療を支える仕組みの構築と介護老人保健施設(老健)の役割」について質疑をしました。

現在、東京都と東京都医師会のあいだで、コロナ感染者が治療を受けたのち、療養と体調回復のために、介護老人保健施設で受け入れることでコロナ感染者の治療後のリハビリを兼ねた環境作りを始めています。「老健を自宅に戻るまでの『中間施設』に位置付けることで、入院期間を短縮し病床のひっ迫を防ぐのが狙い」としています。これは病床不足が深刻化した第三波を教訓に、第四波に備えるために、全国約1600の施設が受け入れを始める準備をしているとのことです(新聞報道)。

こうした状況を踏まえ市に対して、介護老人保健施設での受け入れ態勢確保のための支援策の必要性について考えを質しました。

市の答弁は⇒「これまで、新型コロナウイルス感染症の感染者であったことのみを理由に、利用を断られた状況は確認されていないため、適切な施設運営がなされていると認識しているが、広く、当該施設からの相談に対応するとともに、状況により指導していきたい」との答弁でした。

★(新型コロナの)治療を終えて元の生活に戻るまでの『流れ』をつくることが重要、そのために老健の活用を

東京都の「地域医療構想」では、地域で暮らす高齢者が地域の医療機関、住民、「地域包括ケアシステム」などと支えあうことで、地域での自宅療養のあり方を改善していくことは、今後のわが国、地域医療のあるべき方向性です。

全国老人保健施設協会の幹部の方のお話として「(新型コロナの)治療を終えて元の生活に戻るまでの『流れ』をつくることが重要。病床確保のために、老健施設が担える役割は大きい』と話し」ています。

今後長期にわたり新型コロナの感染と向き合うために、地域全体で患者をささえる仕組みを府中でも構築するために、老健の積極的な活用にむけた行政の施策を求めていきます。

28 4月

4月27日現在、府中市の新たな新型コロナ感染者が計1478人に、この1ヶ月間で176人増の11.9%増に・・・高齢者施設のクラスターを次の教訓に

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。私のブログがみなさんの情報のお役に立てれば嬉しいです。

府中市の新型コロナ感染者数が4月27日現在で1478人となり、この1ヶ月間で176人増(11.9%)、2ヶ月間では285人増(19.2%)、3ヶ月間では452人増(30.5%)となり、都内の感染者増と同様の傾向となっています。

さて4月21日付朝日新聞に「新型コロナ、高齢者施設のクラスター次への教訓」という見出しで記事が掲載されています。宮崎市内にある住宅型有料老人ホームでのクラスターについて取り上げています。1月の当初、1名の職員に陽性反応がでたものの、他の職員や施設利用者へのPCR検査を怠ったために、3日後には利用者17名、職員4名の陽性反応者がでてしまったことを大きな反省としています。

また「多くの施設利用者は無症状だったことから、基本は入院とせずに施設内の個室での療養」としたそうです。その後、感染者と非感染者の区域を分ける「ゾーニング」と、ゾーニングごとの防護服着脱、消毒、保健所の指導を徹底、最後の感染者の確認は1月30日、2月中にクラスターは収束したとあります。

職員のなかには「20日間以上も自宅に帰れない職員もいた」とのことで、「いつ自分が感染するかもわからない恐怖とたたかっていた」という声が、大変恐ろしく感じます。(続きは明日)

※私のブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情また情報など、また新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールをお寄せください。 アドレス   yuki4551@ozzio.jp