22 11月

小型機墜落で安全対策、調布飛行場事故で都が提示(東京新聞)

今朝(22日)は東府中駅であいさつ、午前中、市議会厚生委員協議会。さて今朝の東京新聞に、2015年7月に発生した調布飛行場の小型機墜落事故で、東京都が安全対策と災害補償対策について方針を発表したとあります。記事によれば「自家用機については、飛行自粛要請を継続したうえで、①飛行目的の明確化や搭乗者の制限、②国の講習会への機長、整備士の参加義務付け、③必要滑走距離の基準を厳格にする『調布ルール』の導入など」を示したとあります。

 

また被害者救済では、「自家用機の所有者に航空機保険の第三者賠償責任保険への加入義務付け、また飛行場を離着陸する航空機が都内で事故を起こした場合、都が迅速に被害者に一時支援金を支払う制度を全国で初めて創設し、今月から被害者に説明する」としています。

 

私も市議会の基地等跡地特別委員会の副委員長をしているので、この問題は必ず市から報告があります。来週にも同委員会が開催されるので、この都の安全対策と補償説明があると思います。府中市内でもいつ起こるかわからない、調布飛行場の問題でありますので、引き続き関心を払っていきたいと思います。

21 11月

部活動を考える・・現場の教員の方々の思いを議会に

★部活動改革を柱に教員も生徒もゆとりある生活を実現させたい

 

先日、ある中学校の教員の方々から部活動に対する取り組みの実態、教員の勤務実態、またその打開策の方向性についてお話を伺う機会がありました。勤務状況については、現場の先生はほぼ、朝7時30分前後に学校に出勤し、夜8時前後にかえる毎日のようです。そのなかには部活動の時間が、16時から18時まで(夏は18時30分)、教員の方々はその後事務処理作業の仕事をするとのこと。さらに仕事に区切りをつけられない日は、21時や22時まで行なうケースが多々あるとのこと(内職をされる方も)。さらに土日はほぼ、部活動の練習試合がはいり、本当に現場の教員の方々は休みがない毎日であることを実感しました。さらに夏休み(7月20日前後から8月22日ぐらいまで)中の部活動は、20日間以上、1日5~6時間の練習をするのが一般的なようです。

 

★生徒たちは希望・・教育、生活指導にかける先生たちの情熱に報いるためにも

 

これでは本当に心身ともにもたないと思います。ご両親の介護や小さなお子さんの世話をされている教員の方は本当に大変だと思いました。同時に言えることは、どの教員の方々も「生徒たちは希望だ」と語り、将来ある生徒たちに教育指導をすることへの情熱と強い意志を感じることができました。同時に、教員のみなさんの情熱にまかせるだけでは、現状の教員の労働改善や部活動改善は実現できないと思います。私は今年の6月議会で学校教員の労働実態について質疑を行ないましたが、部活動については多くは触れませんでした。そこで12月議会の一般質問では、部活動問題に限って取り上げる考えです。部活動をめぐる教員の思いや実態、親御さんの思いをぜひ議会で取り上げ、行政に伝えたいと考えています。いま新聞資料や書籍を通じて分析しています。

14 11月

府中市の16年度決算の特徴・・増大する投資的経費に懸念

9月の府中市議会決算委員会では、16年度の決算審議が行われましたが、決算歳入では、予算編成時から前年に続き財源補てん解消の上に、公共施設整備基金に17億円も積み立てる余裕ある予算となりました。さらに今年3月の市税収入補正では、個人、法人などで21億円が追加されました。しかしそのほとんどは基金に積み立てられており、基金総額の年度末残高は622億円となり、過去最大となっています。

 

★納税義務者が増えるも、増加者の6割が課税所得200万円以下

 

個人市民税補正額の3億円の要因は、景気回復による納税義務者数の増加です。しかしながら、その増加者の6割が課税所得額200万円以下、全体でも55%を占めているのが実態、市民生活の厳しさを物語っています。ちなみにこの16年度歳出決算額は初めて1000億円を超える規模となりました。この主な要因は、最終盤をむかえて府中駅南口再開発に76億円、大規模学校給食センターに53億円によるもの。これらの理由から投資的経費が増大するものとなっています。

 

投資的経費の増大が市民向けサービスの施策の削減、停滞につながることは言うまでもありません。共産党議員団は市民生活を守ることを優先に、今後も投資的経費の増大に、チェックする姿勢で臨んでいきたいと思います。

12 11月

三宮克己さんがご逝去されました(元府中市議)

★朝鮮戦争にも従軍された経験をもつ三宮さん

 

府中市議会議員(1975年~2003年、7期)を務められました、三宮克己さんが、ご逝去されたとことが伝えられました(11月11日午後11時37分の前川浩子さんのフェイスブックより拝見しました)。三宮さんは、1926年、大正15年生まれ、朝鮮戦争に従軍された日本人の一人として、戦争の悲惨な体験を市民に伝えてこられました。以前私も9月22日付ブログで紹介した、毎日新聞のインタビュー記事「朝鮮戦争に従軍、その体験を語る・・元府中市議・三宮克己さん語る」のなかで、その内容について紹介させていただきました。また最近では、府中市民がつくるミニコミ誌「府中萬記」でも2度に渡り、自身の半生を振り返っておられました。

 

★しがらみがなかったから、市議としてやってこれた

 

「府中萬歩紀」のインタビューによれば、三宮さんは戦後、労働組合や日本社会党の専従書記の経験があり、1967年に府中市の美好町の都営住宅に入居。その後住民運動などにも参加され、1975年の府中市議選に出馬、16位で初当選を飾られ、以後7期28年間市議を務められました。インタビューのなかで三宮さんは「たまたま府中に引っ越してきただけで、府中に縁もゆかりもない自分が市議をやってこれたのは、しがらみがなかったからかもしれない。地域の住民や協力者の方から、様々な問題があることを知らされ、いろいろな人たちと繋がりができて、一緒に問題解決に向かってやってこられた」と語っています。

 

三宮さんは社会党員で革新系市議として、この府中で活動されてきたことは、大変困難も多かったのではないでしょうか。そのあたりもこのインタビュー記事で語られています。平和憲法擁護、戦争に反対し、また「社会的弱者」に光をあてる行政の実現のために、市民と共に活動されてきた議員さんだったのではないでしょうか。それは革新政党の立場から、府中市政の歴史を創ってこられた方だったとも思います。

 

あらためてご冥福をお祈りいたします。

12 11月

「保育所開設 近隣に配慮」事業者向けセミナー開催(読売新聞)

★神戸地裁、大阪高裁判決では、子どもたちの声(騒音)は、住民の我慢の限界を超えているものではない」

 

今朝(12日)の読売新聞社会保障面(32面)に、保育施設をめぐる近隣住民とのトラブル解消と良好な関係を築くことを目的とする、保育所運営セミナーの様子が掲載されています。1つは保育所建設工事中の騒音振動に対する住民とのトラブル、2つ目は保育所開設以降に児童たちの声に対する、近隣住民とのトラブルにどう対応するかに焦点をあてています。

 

なかでも子どもたちの声をめぐっては、今年2月の神戸地裁の判決が注目されており、記事では「(保育所施設からの子どもの声は)我慢の限界を超えているとは認められず、違法とはいえない」として(住民の)訴えを棄却」とあります。住民はその後、控訴したが大阪高裁は棄却したとのこと。「高裁判決は、保育施設について『公益性・公共性の高い社会福祉施設』と認定し、『園児が園庭で自由に声をだして遊び、保育者の指導を受けて学ぶことは、健全な発育に不可欠』との認識を示してる」と記事にはあります。

 

★保育所は住民にとって「迷惑施設」なのであろうか?

 

私も府中市内で建設計画があった私立認可保育所の住民説明会に出席したことがりますが、そこでもこの記事同様に、周辺住民から子どもたちの声や、車の駐車場などの問題で保育所運営事業者に懸念の声をあげていました。保育所の存在はもはや、近隣住民の方たちからは「迷惑施設」になっているのではないかと、大変悲しい思いをしたのを覚えています。いずれにしても、子どもは日本の未来の宝です。幼少発達期における保育所の役割は、子どもたちの未来にとって重要なのは言うまでもありません。私も引き続き保育所問題について、待機児童解消と保育士さんの確保の課題と並んで、保育所運営についても引き続き関心を払っていきたいと思います。