03 3月

「ラグビーワールドカップキャンプ地誘致狂騒曲」(府中萬歩記)

【朝日サッカー場の改修に6億円は度がすぎる】

市民が発行しているミニコミ誌「府中萬歩記」(ふちゅうよろずあるき)の47号には、市政ウォッチャーの「府中太郎」さんが、府中市のラグビーワールドカップキャンプ地誘致の過熱ぶりを批判、諌める文章を投稿されています。氏によれば「私がなぜ『過熱』と表紙し批判したか、理由は①そもそもキャンプ地誘致は高野市長の発想(選挙公約)、②突然、「ラグビーのまち府中」を表明、③官民共同といいながら、府中市だけが過大な負担、④とくに朝日サッカー場改修に6億円をかける」とし、「すべては高野市長の思いいれで進めた」としています。

また「官民、つまり東芝やサントリーを巻き込んでの、盛り上がるのは許せるが、6億円を市が負担するのは度が過ぎる」としています。さらに今後3億円かけて改修を予定している、朝日サッカー場は3年前の多摩国体の際に4億円近い費用をかけて改修したばかりでだ」として、市民感覚すると外れており、「市長に苦言を呈する者はいないのか」と批判しています。

府中市議会でも「市長支持派」の会派の議員からは、2019年ラグビーワールドカップキャンプ地誘致、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのキャンプ地誘致の話題で持ちきりです。また機運醸成での熱の入れようも尋常ではないように思います。私は一般論として、このキャンプ地誘致策には決して反対するわけではありませんが、しかしながら「府中太郎」氏の指摘するとおり、あきらかに過熱しており、「費用もかけすぎ」との批判はその通りだと思います。

いずれにしてもこうした問題について、私も市民感覚にもとづき、市議会でも冷静な議論と主張する必要性を感じています。

この市民によるミニコミ誌「萬歩記」は毎月発行で1部100円、現在の府中市や市政、また府中市議会の様子を市民の目か見て、どうなっているのかを伝える興味深い中身です。ぜひご覧ください。

※発行先・・府中萬歩記編集委員会(矢崎町4-1、のんしゃらん食堂、メールアドレス  fuchuyorozu@gmail.com  )

03 3月

地方議員年金法案提出へ・・与党が議員立法で提出(東京新聞)

今朝(3日)の東京新聞3面に、与党(自民、公明両党)が地方議員が厚生年金に加入できるようにする法案を今国会に議員立法で提出する方針との記事が掲載されています。記事では「議員を自治体職員とみなす内容、引退後の生活を安定させ、議員の担い手不足を解消する狙い」とあります。また「法案は都道府県や市区町村議会議員が対象。議員を自治体職員とみなすことで厚生年金の加入資格を付与し、保険料負担は自治体職員と同様に収入に応じた保険料を自治体と折半する」とあります。記事では「全地方議員が厚生年金に加入すれば自治体は年間200億円の負担が必要になる」とあります。

【国民、市民からの信頼を取り戻す努力を地方議員はするべき】

私も数回にあたりブログで地方議員年金復活について掲載したことがあります(16年12月21日、17年7月12日、10月5日、12月11日)が、法案提出が現実化したことになります。私も真っ向から議員年金制度の復活を反対するものではないのですが、一方で今日の地方議員が国民、市民の方からどれくらい信頼されているのかについて考えると、大変心細いものがあります。

それは一連の政務調査活動費をめぐる地方議員の不正流用の問題、また今日の毎日新聞ネットニュースによれば、岡山県議会議員による海外視察の報告において、一部の議員をのぞいて他の議員が報告記録の文章を使いまわしていたという記事があり、県民から強い批判が寄せられているとのことです。こうした記事を見るにつけて、市民の方からは「地方議員はよほど緊張感がないのではないか」「行政側に対して緊張感のある姿勢でいるのか」などの声があがるのは当然だと思われます。

議員は国民、市民、住民の代理人として議会に送っていただいているわけで、決して特権的な存在、身分などではありません。こうした緊張感なき姿が国民の目にさらされているもとで、議員年金制度復活が理解がうるか、心もとない思いがするのは私だけでしょうか。

02 3月

狛江市高橋市長、セクハラ疑惑報道(朝日新聞多摩版)

今朝(2日)の朝日新聞多摩版に、昨日の狛江市議会で共産党議員団の西村あつ子議員が取り上げた、高橋邦彦市長のセクハラ疑惑問題についての記事が掲載されています。この記事では、昨日の一般質問の後に朝日の記者が高橋市長に取材をしており、その様子も伝えています。記事では、市長が「異性への関心のもとにやったことではなく、一種の一家意識、狛江一家みたいな、家父長的な立場としてやったことなんだが、(女性職員に不愉快に感じられたとしたら)もしそういうふうに受け止められたとしたら、ごめんねと言うべきだと思う」とか、今後どうするかという問いには「自分の身を律していくことが一番いいことなんだと思う。職員との距離が近すぎた。一定の距離を保たなくてはいけない」、また記者が真摯な対応をする必要があると思うがの問いには「2014年のことであって、そのあと、その人から訴えが起こされたりとか、そういう次元でもない話を今さら掘り起こしてもどうかな」などと答えています。

この記事を読むかぎり、高橋市長は反省をしていないと感じざるえません。そこには「驕り」「傲慢」などの意識があったのではないでしょうか。

狛江市は1996年に石井三雄市長(当時)がバカラ賭博で疾走、市長を辞任するという全国でも恥ずかしい思いを市民のみなさんが味わった自治体です。その後、矢野ゆたかさんが市長になり、矢野さんの高潔な人格とあいまって、民主的な市政運営と情報公開など全国でも先進的な施策を講じた、素晴らし市となりました。その後、矢野さんに変わっての高橋市長による、今回のこのセクハラ問題です。私は狛江市民のみなさんは、またも恥ずかしい思いをしているのではないでしょうか。

それにしてもこの高橋邦彦市長を推薦した政党会派の方々は、今回の事態をどのように思っているのか。その責任も問わなければならないと思います。

01 3月

「狛江市長にセクハラ疑惑」狛江市議会一般質問で西村あつ子市議(共産党)が追求、本人は否定(JNNニュース)

【狛江市の高橋市長にセクハラ疑惑、情報公開請求で判明?!】

今日(1日)の狛江市議会で、共産党の西村あつ子議員が高橋市長による市職員に対するセクハラ疑惑問題を追及しました。このニュースはJNNでも取り上げています。その報道によると「東京・狛江市の市長が複数の女性職員に対して、セクハラをしていた疑いが持ち上がり、1日の議会で追及されました。市長は疑惑について否定しています。所々が黒塗りにされた3枚の紙。『重要』と書かれた1枚には『セクハラの相談』との言葉があります。さらに細かく『車内で手を握られた』『エレベーター内でお尻を触られた』と具体的な相談内容も書かれています。セクハラをした人物への対応を記したものでしょうか、この報告を受けた副市長から『やんわりと言うことに』との言葉が記されていました。しかし、副市長が『やんわり』という相手、肝心のセクハラをした人物については黒塗りになっているのです」と報道しています。

さらにJNNニュースでは、「JNNが入手したこの3枚は、いずれも東京の狛江市役所が情報公開請求に基づいて公開した内部文書です。誰がセクハラを行ったのでしょうか。1日の市議会で、この問題が取り上げられました。『“手を触れられた”“お尻や腰を何度も触られた”その相手は市長だという複数の証言を得ています。市長にセクハラを受けた女性、複数いるんですよ。それでも違うというふうにおっしゃるんですか』(日本共産党 西村あつ子 市議)」。

【市長の進退めぐる政局も予想される狛江市政の動向】

「追及されたのは狛江市のトップ、高橋都彦市長。これに対して、高橋市長は・・・ 『ここに記載されているもので心当たりがあるものは1つもない』(狛江市 高橋都彦 市長)。市長は疑惑を強く否定しました。議会の合間、JNNは直接、市長に疑惑を質しました。『私は職員に対して性的関心を持ったり、そういったもとで職員に接したことはありませんので』(狛江市 高橋都彦 市長)。黒塗りの人物は一体誰なのか。疑惑について、市議会の他の会派も関心を寄せており、セクハラ行為に及んだ人物の特定にいたるのでしょうか」と報じています。

狛江市の高橋市長によるセクハラ疑惑問題、共産党狛江市議団が一般質問で取り上げるぐらいでもあることから、相当綿密な調査を行い、「確信」をもって取り上げたのだと思われます。今後の狛江市政、高橋市長をめぐる「政局」がどう展開していくか。そしてこの問題を市議会で追及した共産党狛江市議団と西村市議の活躍が、大いに注目されます。

01 3月

認可保育所など落選、34区市町村1万8000人(共産党都議団調査)

【世田谷区、足立区、板橋区で落選者が多い】

今朝(1日)の東京新聞多摩版に、共産党都議団が今春の待機児童の予測調査の発表を行ったとの記事があります。記事では「4月からの都内の認可保育所などに入れない子どもは少なくとも約1万8千人で、申込みの約3割にあたるとの調査結果を発表した。一次選考で落選した子どもの数を集計した。同都議団は『落選した子どもの数は昨年よりは減ったが、依然深刻な状況に変わりはない』としている」とあります。また記事では「落選者が多いのは世田谷区の2246人、足立区の1254人、板橋区の1251人など。落選率が高いのは稲城市の43.5%、文京区の43.2%、狛江市の42.9%」とあり、「一次選考の対象は認可保育所のほか、認定こども園と地域型保育事業。落選した子どもの保護者は、辞退による空きを待つほか、認可外保育所などを探さなければならない」としています。

【待機児童解消は将来の我が国の命運を握る】

この記事を見て今年も待機児童数は、大変な状況だろうと思いました。とくに府中市は昨年383人と過去最高を数えています。私が話を伺った方でも、ご主人が府中市内の事業所に勤務し、奥さんが都心で働いている方で、お子さんを府中市内の保育所に預けることができず、隣の立川市の保育所にお子さんを預けているという話を伺いました。今春の待機児童数は、共産党都議団の調査と、恐らくそんなに大差のない結果になると思われます。私は本当にこの国で子育てをすることに「絶望」を感じている親御さんが多数いるのではないかと思います。共働きではないと生活ができない今の社会であり、お子さんを安心して預けることができる保育所を整備することは、国の政治の責任であると思うわけです。そこを放棄している我が国の政府は、明らかに人口減を促進しているとしか思えず、国家の衰退を招き続けるとしか指摘しようがありません。この問題は我が国の将来の命運を握ると言っても、言い過ぎではないかと思います。この待機児度数の問題は、来週から始まる市議会の予算特別委員会でも議論になると思いますが、こうした共産党都議団の調査結果もうけて、質疑に臨みたいと思います。