29 9月

伊勢丹府中店の閉店問題・・市は「中心市街地活性化」計画について、立ち戻って考えるべき

市民が発行する「府中萬歩記」の第55号で、市民の方から伊勢丹府中店の撤退についてその感想が寄せられていますので、以下紹介します。

 

三越伊勢丹HDが9月26日、伊勢丹府中店、相模原店、新潟三越の3店舗を閉店すると発表がありました。府中店と相模原店は19年9月30日、新潟三越は2020年3月22日に営業を終了するとしています。2010年の時点で当時、伊勢丹吉祥寺店が閉店の発表があった直後から関係者の間では「次は府中店か?」などの声があることを指摘し、また一部でささやかれている「撤退するのではなく、売り場面積の縮小にとまる」との見方は甘い、早晩に撤退の方向が示されるのは必至だと述べてきました。早くもその危惧は現実のものとなりました。

 

【中心市街地活性化計画に暗雲】

 

昨年7月に策定された「府中市中心市街地活性化基本計画」では、府中駅周辺の面積1万平米以上の大型店の年間販売額が2010年から14年までの間で、356億円から339億円と17億円減少したことをあげ、第六次総合計画が終わる2021年までに、これを370億円増加するという数値目標を掲げて、この中核に伊勢丹・フォーリス、くるる、再開発ビル「ル・シーニュ」を位置づけています。

府中萬歩記の43号で府中駅南口再開発事業、その核となった「ル・シーニュ」はそこそこの賑わいがありますが、周辺の店舗、特に飲食店からは「ル・シーニュ」に客が奪われて、営業が圧迫されているとの声も紹介しました。今年の市議会第二回、第三回定例会に提出された、「府中駅の横断歩道の回復などを求める陳情」の審議のなかでも、関係者の切実な声がだされていました。

府中駅周辺の大型商業施設に客を呼びこむとの計画は、伊勢丹の撤退であらたな局面をむかえます。「中心市街地活性化計画」は今一度立ち止まって、総合的に見直す勇気ある決断が求められているのではないでしょうか。

結城亮(結城りょう)

 

 

 

 

27 9月

伊勢丹府中店、来年9月に閉店へ・・各紙が報道

【今後はテナントを誘致した専門店化で売り場を借りる新たな契約も検討】

 

今朝(9月27日)の各商業新聞多摩版には、昨日三越伊勢丹HDが発表した「伊勢丹府中店」の閉店問題を報じています。朝日新聞多摩版によると「閉店報道をうけ、高野市長は『撤退は大変残念です』との談話をだした。市の経済観光課は『売上が落ちていたとはいえ、地域商業の中心だったことは間違いない。今後の展開を注視したい』と話した。またむさし府中商工会議所は地元経済の影響について、『これから調査していく』と述べた」としています。

 

記事によれば開店した1996年4月3日は約10万人の買い物客が訪れ、初年度は261億円の売り上げを記録したとありますが、その後は売り上げ額が減少をたどり、18年3月期の売りあげは148億円だったとのことです。

 

伊勢丹府中の今後について同社は「現店舗の営業終了後の新たな商業施設課にむけた協議を関係者と進める」とあり、「同店は賃貸契約で、テナントを誘致した専門店化で売り場を借りる新たな契約も検討するとしている」。また記事では同社の白井常務執行委員は同店について「府中は新宿や立川と買いまわりする客が多い。専門店化したうえで、収支が見込める可能性がある」とも言及しているとのことです。

 

【ピンチをチャンスに・・行政、企業まかせでなく市民主体となる町興しを】

 

「いつかはこの日がくるかな」と思っていた伊勢丹府中店の閉店報道ですが、「やっぱり」という思いもいます。府中だけでなく全国的に百貨店が苦戦していますが、これだけ個人消費が落ち込み、高齢社会に突入していく今日においては、こうした事態にならざるえないでしょう。まだ救いはこの記事にあるように、「新たな専門店の誘致を検討している」ことです。私は府中駅周辺の活性化について、行政まかせなどにせず、市民、住民が主体となって自ら町興しをする「覚悟」が求められているような思いがします。「ピンチやをチャンス」にするような、今後の府中駅周辺活性化策について、私も議員の一人して市民のみなさんとともに考え、努力したいと思います。

結城亮(結城りょう)

26 9月

ついに伊勢丹府中店が来年9月に閉鎖へ・・相模原、新潟の店舗とともに

【業績あがらず府中店もついに閉鎖へ】

 

今日(9月26日)、14時26分の朝日新聞のネットデジタルニュース配信によれば、三越伊勢丹ホールディングスが、伊勢丹府中店を来年9月に閉鎖予定とするとの記事があります。ニュースでは「三越伊勢丹ホールディングス(HD)は26日、伊勢丹相模原店(神奈川県相模原市)と伊勢丹府中店(東京都府中市)、三越新潟店(新潟市)の3店を閉鎖する方針を固めた。閉店の時期は、相模原と府中は来年9月末を予定する。同社は業績悪化に歯止めがかからない。3店の閉鎖は、構造改革の一環とみられる。2018年3月期の売り上げは相模原店が195億円、府中店が148億円。いずれもここ数年、減り続けている」と報じています。

このニュースをみて「ついにきたか」という感想をもちました。私のブログでもこれまで伊勢丹の動向については何回か掲載してきましたが、伊勢丹全体のリストラの話題であり、まだ府中店については閉店という情報はないという様子でしたが、今日ついにこの報道となりました。

 

確かに伊勢丹府中店に私もよく行きますが、地下1階の食品売り場と最上階の食堂街レストランはお客さんが賑わっていますが、他の階の店舗売り場については確かにお客さんが少なく、「御客さんより店員の方が多いね」などと嫌味を言う人もいました。

 

この伊勢丹府中店は京王線府中駅再開発事業の第1期完成の時期(1996年)にオープン、ちょうどこのころは全国の郊外に百貨店がオープンしていた時期でした。しかしこの数年の消費不況が「仇」となったようです。同時に府中市は昨年、府中駅南口再開発事業が完成、「ル・シーニュ」もオープンし、このことも客足を奪い合う原因となったかもしれません。

 

いずれにしても市は府中駅を中心とする市街地活性化計画を進めている最中の出来事でもあり、伊勢丹府中店の閉鎖は市にとっても「打撃」です。今後府中駅周辺の活性化をどのように実現させていくのか、私も議員として、また市民の一人として考えて実行しなければならないと思っています。

結城亮(結城りょう)

24 9月

町田の特養ホーム「清風園」に子ども食堂・・世代間の交流深まる

【東京新聞多摩版の報道から】

 

今朝(9月24日)の東京新聞多摩版に、特別養護老人ホームを会場にした全国的に珍しい子ども食堂が、町田市の「清風園」で開かれていることを報じています。記事では「同園は1964年に開設された都内で2番目に古い特養ホームで、古田美香施設長は『地域に育てられた。子供も地域で育てたい』と話す」としています。

記事では「『お年寄りだけではなく、子どもにも目をむけて』。地域の民生委員からの指摘をきっかけに、16年6月に開設した。毎月第一、第三木曜の午後5時から2時間で、食事代は100円。毎回、小学生を中心に20~30人が参加する」。取り組み内容も、記事によると食事だけでなく、遊びや宿題、季節ごとに月見やクリスマスなどのイベントも開催するそうで、「貧困や孤食の子どものために、正月も休まない」とあります。スタッフには教員をめざす地元の玉川大学の学生やボランティアの方々が見守りにあたり、職員は食材調達の寄附集めなどで支えているそうです。記事では「職員の負担増がもあるが、『施設を頼る人のため、やめないことがモットー。できる範囲で無理せず続けたい』」と施設長の方のコメントを紹介しています。

【世代間交流の意味でも大変意義ある取り組み】

 

これは大変ユニークで、世代間の交流が地域に根付くという意味でも意義ある取り組みではないでしょうか。一般的に「高齢者の方々しかいない」というイメージの特養ホームに、地域の子どもたちが「子ども食堂」という形で集うということに大きな意義があるのではないでしょうか。共産党都議が「行政として子ども食堂に対して一定の援助を」との要望に、小池都知事は答弁で「検討する」との答弁をしています。こうした流れを都内の自治体にも広げる意味でも、また地域の住民どうしによるコミュニティー活動を広げるという点でも、町田の清風園の取り組みは意義あるものでしょう。職員やボランティアの方がたの苦労も大変だと思いますが、ぜひこうした取り組みを続けてほしいものだと思います。府中市でも子ども食堂は数か所開設されていますが、ぜひ高齢者施設とのタイアップという観点で、私も調査したいと思います。

結城亮(結城りょう)

22 9月

若松町2丁目の十字路交差点付近に「自転車とまれ」の看板がつきました

このブログでも2回ほど取り上げた、私の近所の若松町2丁目の十字路交差点における交通事故をうけて、その交差点の一時停止の標識に「自転車とまれ」の看板が電柱につきました。私は住民のみなさんの要望もうけて現在1基あるカーブミラーのほかに、十字路にもう1基ミラーをつけてほしいと要望したのですが、市は「警察とも協議した結果、見通しがよい交差点なのでカーブミラーはつけられない」とのことでした。その代わりにこの「自転車止まれ」の標識がつけられたのだと思います。

しかしながら近所には「このT路に果たして2基のカーブミラーが必要なのかな?」という箇所もあります。しかもこの2回の事故があった十字路は以前、もう1基ミラーがあったのですから、なぜ今1基ミラーをつけられないのか理由がわかりません。しかし行政側も取り急ぎ対応してもらったのだと思います。

今後も地域の交通安全対策について、注意を払って、住民のみなさんが安心して街らせるまちづくり行政のために、頑張る思いです。

結城亮(結城りょう)