26 6月

府中市浅間町の基地留保地跡地活用の検討協議会(5回目)での提案と議論について

府中市浅間町に残されている15ヘクタールもの旧米軍基地留保地(財務省関東財務局所有)の活用をめぐる有識者と市民を交えた、5回目の検討協議会が21日に開催され、傍聴された市民の方から投稿をいただきましたので以下、ご紹介します。

【市から3つの案が提案・・協議会の会長は「市からの提案を安易に受け入れ、集約するべきではない」との意見も】

6月21日の5回目の検討協議会がありました。今までの議論を経て府中市がおおざっぱではありますが、具体案をまとめ提案しました。

1つは、留保地の南側をスポーツの推進、健康の増進に寄与する場とする。また留保地の北側は住まい、暮らしの場にとする案。

2つめは、留保地の南側を緑中心の場にして、同北側は住まい暮らしの場にする案。

3つめは留保地の西南を多様な活力創出の場とし、同南東側をスポーツと健康の場として、同北側を住まい暮らしの場にするという3つの案をまとめ、議論がありました。

【留保地内にある米軍の通信施設については、あらためて防衛省に撤去を要請】

この提案のなかであらためて国(防衛省北関東防衛局)に対して、米軍の通信塔の撤去と道路の共同使用の要望を提出したという説明がありました。委員からは「こうした要望は5年ごとでなく、今後も随時行うべきだ」という意見がありした。 また小金井街道にほぼ沿って都市計画道路が走っているという説明があり、「この際、都道を整備するのだから、計画変更を都に求めたらどうか」という意見がありました。これは都市計画道路が実施されると、小金井街道の西側の道路に接した部分が影響を受ける可能性があためです。

この検討協議会では今後、市の案にそって具体化する方向のようですが、同協議会の会長から「今日、市から提案された案について、安易に1,2,3のどれがよいかというという意見集約はしないほうがよい。しっかりしたストーリーをつくってほしい」という要望がありました。市は1,2,3案について再びワークショップを7月20日と22日に計画しているとのことです。

結城亮(結城りょう)

25 6月

府中駅バスターミナル 高架下横断歩道の設置求める陳情・・継続審議となりました

【再開発事業の完了で逆に不便になってしまった府中駅バスターミナル周辺】

 

今日(25日)、府中市議会の平成30年度第2回定例会が閉会しました。このなかで、「府中35番街商店会」から提出されていた陳情案件「 府中市宮町1丁目102、バスターミナル駅高架下横断歩道の設置について」が本会議に付託され、継続審議(次の議会で再度審議)となりました。

主な陳情理由としては、昨年7月の府中駅南口再開発ビル「ル・シーニュ」の完成にともなって、京王線 高架下バスターミナルに接していた横断歩道がなくなり、東西を行き来す る手段として、府中駅南側と「くるる」、「伊勢丹交差点か北側甲州街道へ迂回しなけ ればならない現状になったことをうけて、京王線の高 架下歩道設置を要望するとした陳情です。陳情のなかでは「お年寄りや身体の不自由な市民にと っては大変な負担になっている。また、府中駅東側地域の商店街では 人の往来が少なくなり、経営努力も限界に来ており、地域住民も不便 性を感じ早期の歩道設置を要望している。 高架下、バスターミナルに横断歩道の設置は市民の生活感からくる自然 の要求ではないか」というものです。

さらに陳情では「市の施策の一つである中心市街地活性化政策も一部の地域だけに限定さ れる危惧が見られます。駅周辺の商店街活性化のため、市民が憩えて回遊 性のあるにぎわいのあるまちづくりのためにも」と強くその高架下横断歩道の設置を要望されています。

 

【市民の声で行政を動かして、便利な府中駅周辺街づくりを!】

 

この問題は再開発の完成以前に私もブログ「府中駅南口再開発で『不自由?』になった・・府中駅バスターミナル・京王ストア前から京王観光・武蔵野茶房に行く道路がなくなりました」(17年5月20日付)で記載したことがあります。またこの6月定例会の一般質問でも、市長支持派の会派の議員の方も質疑をされていました。私も府中駅のバス・タクシーのターミナル側から、「くるる」の側へ向かおうとしたとき、遠回りの歩道を歩かざるをえず、何度もストレスを感じました。まっすぐに直進すれば、たいした距離ではなく、以前はその歩道があったのに、再開発完了後はそれが交通行政の理由により、なくなったわけですから、駅周辺利用者からすれば、「再開発で便利になるどころから、逆に不便になった」と思うのは当然です。この遠回りする距離は結構な歩数になります。これでは府中駅周辺活性化どころから、往来する人の数が遠のくことになるでしょう。こうした課題は超党派で、市民的立場にたって一日も早く陳情の要望が実現するように、議会としても行政を動かさなくてはならないと思います。

結城亮(結城りょう)

 

 

 

22 6月

府中市の人口が26万人を突破・・将来懸念される課題とは

【将来懸念されるタワーマンションのスラム化現象?!】

 

府中市の人口が26万人を突破しました。世帯数では12万6千前後となっています。私は頻繁に市庁舎に行くのですが、毎日総合窓口付近に直近の人口動態が電光掲示板に表示されています。今月にはいり市の人口が26万人を超え、26万600人前後となっています。この近年は26万人弱でしたが、ついにそれを超えることとなりました。要因は多数あるでしょうが、市街地周辺に多数建設されたタワーマンションによるもの、また生産緑地が最近では次々と新築の戸建住宅に変わっています。私の近くの緑町2丁目あたりはとくにそれが著しいものがあります。この生産緑地は今後、急激に戸建住宅やマンション、アパートに変わっていくことが予想されます。

一方で私が懸念するのは、こうしてできた大型タワーマンションはじめ、集合住宅は40年から50年先、どうなってしまうのかということです。人口は府中市においても減ることが推定されています。するとこうした大型マンションなどは「スラム化」してしまうのではないかという懸念です。たしかに50年先、私は存命していない可能性が強いですが、府中市は永遠の存在です。これほど林立したマンションがスラム化するとどうなるでしょうか。

府中市はこのマンション問題について、当面これによって人口が増えることで、固定資産税の増収を見込めることから、マンション規制策などは全く考えている気配はありません。しかし、確実に日本の人口は減少する方向です。この問題、かなり専門的かつ戦略的に考える課題ではないでしょうか。今後私もいろいろ研究して知識を深めていきたいと思います。

結城亮(結城りょう)

 

22 6月

学校のブロック塀、点検、改修の動き広がる・・大阪北部地震うけて

【読売、朝日新聞多摩版の報道から】

 

先日の大阪北部地震で学校のブロック塀が倒壊し、女子児童が下敷きとなり死亡された事故をうけて、多摩地域の自治体でも早急に学校の外壁の安全点検を求める声が広がっていることを、今朝(22日)の朝日と読売の多摩版では伝えています。今朝の朝日新聞多摩版では、「昭島市では21日までに福島中、多摩辺中、武蔵野小の3校で高さ2・45~2.6メートルのブロック塀が確認された。日野市でも日野6小のものが高さ2・6メートルだった」とあり「いずれも1981年以前の建物で、旧耐震基準の性質であり、教育委員会は改善する方針」とあります。同様なケースは八王子市でも見られるとしています。読売では同社の調査によると「多摩地域で規定に適合していないブロック塀が見つかったのは、日野や狛江など7市14校」とあり、武蔵野市では塀を補強する「控壁」が備えられていない学校については、22日から撤去を始めると伝えています。また都内23区の教育委員会においても、早急に学校沿いのブロック塀の安全確認を行うよう通知がだされているとしています。

府中市においても大変気がかりなところですが、昨日(21日)の市議会学校施設老朽化対策特別委員会において、他会派の議員の方が市内の学校沿いのブロック塀の安全確認について、市教委の担当者に質疑で求めたところ「これまでのところ、安全確認調査をしていない」との答弁でした。府中市内のブロック塀も旧耐震基準のもので、地震の際に倒壊の恐れのある建造物があるのではないかという、不安の声に応えるためにも、今後、市教委に早急の調査を求め、安全対策を求めたいと思います。

結城亮(結城りょう)

14 6月

西武線多磨駅「橋上化」工事着手へ・・五輪前の使用めざす

【読売新聞多摩版の報道から・・様変わりする市内北東地域】

 

昨日(13日)の読売新聞多摩版に、西武線多磨駅の橋上化の工事が着手される計画について記事が報じられています。記事では「線路をまたぐようにして改札や自由通路を上階部に設ける『橋上化』の工事に着手すると発表した」とあり、今年の夏ごろから工事に入り、2020年度中の完成を見込むとのこと。記事では、「ホームの幅を2倍近くまで拡幅し、エレベーターやエスカレーターを整備することで、安全性や利便性向上をはかる」とあります。まだ「同駅の1日平均乗降人員は約1万4000人(16年度)だが、東口に大規模商業施設の整備が予定されるなど、利用者増加が見込まれる」とあります。

私のブログでも何回か、西武線多磨駅の改修工事については記載してきましたが、今回、読売新聞でも報じられたことで、周辺住民の方々にも大きく広がることでしょう。私も毎週月曜日に西武線多磨駅で、朝の駅頭あいさつをしていますが、「乗降客は以外に多いのだな」と感じます。私は朝、6時30分から駅前に立つのですが、その時間帯からすでに多くの通勤客が、多磨駅で下車して職場に向かっています(警察大学校の職員や東京外語大学に向かう方学生や職員など)。

電車も単線とはいえ、12分間隔置きに上下の電車が来るだけに、案外気忙しさも感じます。今後、この府中市の北東部地域は民間商業施設の開設、多磨駅の改良工事、都道の延伸などで大きく街全体が様変わりする気がします。課題は人見街道の幅が狭いこと、西武線多磨駅の踏切の幅も狭く、危険であり、民間商業施設が開設した際には、この街道付近の自動車の流れがどうなるのか、今後の課題だと思います。

結城亮(結城りょう)