27 5月

起業支援の店が府中駅近くにオープン・・野菜販売など3事業者が出店

今日(27日)の朝日新聞多摩版に、府中市内での起業をめざす事業者を支援する店舗「ふちゅうこまーけっと」が大国魂神社前の繁華街にオープンしたとの記事が掲載されています。記事では「市有地に店舗を構え、現在3つの事業者が入居、訪れる市民にそれぞれの商品を売り込んでいる」とあります。この店舗は「市が進めている中心市街地活性化計画のもと、市が370平方メートルの土地に鉄骨平屋80平方メートルの店舗をたて、社団法人まちづくり府中が貸し出している」とのこと。現在は花植物、地元参の野菜を販売する3店舗がオープンしています。

府中市に若者現役世代が定着し、みずから起業して府中市の産業活性化のために頑張る事業主の方々が増えることは、地元経済の活性化にもつながるものです。議会でも起業家の支援を要望されていた議員の方は多数いましたが、こうした課題はぜひ超党派で取り組み、府中のなかで事業所経営のリーダーが多数出てくることを、期待したいと思います。出店の問い合わせは、まちづくり府中へ 電話042-370-1960へ

結城亮(結城りょう)

22 5月

伊勢丹府中店の展望は・・山上敦店長に聞く(読売新聞多摩版)

【読売新聞多摩版の報道から・・今後の府中店については、お客様の要望をくみあげて、最適な形をめざす】

 

今日(22日)の読売新聞多摩版の連載シリーズ「リーダーに聞く」では、伊勢丹府中店の店長、山上敦氏へのインタビュー記事が掲載されています。記事のなかで山上店長は、駅前再開発ビル「ル・シーニュ」とともに府中店の再興をめざし、①地元といっしょに街を盛り上げる、②店の個性化を促進する、③お客様に密接した対応を強化するの3点を掲げています。具体的には「市中心部を舞台にした体験型イベント『謎解きタウンイン府中』を利用しての買い物客を増やす」「府中市はラグビーワールドカップ、東京オリパラのキャンプ地誘致にもなっているので、市と共同イベントを開催して、魅力ある街づくりに協力する」とし、地元のお客様のニーズを考えて、売り場の垣根を外して接客を密にすることで、客のニーズを把握したと、その豊富を語っています。

また今後の府中店について、閉店となっている松戸店などとの違いを聞かれた質問に、「街の状況やお客様の要望をくみあげて、最適な形を目指していきたい」と語っているのは注目されます。この「最適な形」というのは、具体的どういうものかは語っておられませんが、今後が注目されるところです。また「売り場の垣根を外して接客を密にする」というのも、関心をひく内容ではないでしょうか。

 

【結城りょうの視点・・国内経済が不振で個人消費が停滞する状況下で、伊勢丹府中店の動向に注視】

 

この間私もブログでもたびたび、伊勢丹府中店の動向については記載してきましたが、全国的に都市の郊外にある百貨店が不振に陥るなか、伊勢丹府中店の動向についても市民の方から、いろんな声をお聞きします。現在のところ、市は、府中駅周辺の市街地活性化計画の柱のひとつと位置づけているのが、この伊勢丹府中店であることは間違いないでしょう。一方で、日本経済の個人消費が不振、実質賃金も-となるような状況下、「格差と貧困」が日本社会の「代名詞」のようになっている今日で、国民生活の消費は活性化できません。こうした経済下での厳しいかじ取りが、市に迫られます。市街地活性化計画については、共産党議員団も議会で取り上げてきましたが、今後も伊勢丹府中店の動向に注視していきます。

結城亮(結城りょう)

20 5月

駅のエスカレーター、視覚障害者対策進まず・・バリアフリー化、国の指針改定後も

【東京新聞の報道から・・京王電鉄は国の指針改定をうけ『検討中』】

今朝(20日)の東京新聞1面、24面、25面に「2020年の東京五輪、パラリンピックにむけて、視覚障害者が駅のエスカレーターを利用できる環境を整えるよう国がガイドラインを改定したが、鉄道事業者の対応が進んでいない実態がわかった」と報じています。「駅のホームや改札口からエスカレーターに誘導する点字ブロックを敷設している例はほぼなく、『対応を始める』と答えた事業者もなかった」とあります。

また記事では「国の改定ガイドラインでは「エスカレーター利用のニーズは高く、環境の整備が必要」と初めて明記した。具体的には誘導ブロックをエスカレーターにつながるように、敷設するのに加え、エスカレーターの位置や進行方向を音声などで知らせることを求めている」としています。

 

【京王電鉄の対応は・・新たに誘導ブロックの敷設などを検討すると回答】

 

この東京新聞の取材に対して、「新たに誘導ブロックの敷設などを検討すると答えたのは、JR東日本、東急、京王の3社と東京都交通局、他の私鉄7社と横浜市交通局は『混雑時の危険性に配慮する必要がある』(京急)と回答、エレベーターや階段への誘導を続けると回答」とあります。私は4月16日付ブログ「バリアフリー先進自治体、府中の実現を」でも記載しましたが、2020年の東京オリパラは、世界中の多くの方々がわが国を訪れる機会でもあります。このバリアフリー問題では、我が国の公共交通機関におけるバリアフリー対応は、世界の先進に追いつく必要があると思います。東京新聞の報道では、府中市内を走る京王電鉄はこの問題には、前向きな姿勢ですが、今後ぜひ実行を強く求めたいと思います。健常者と障害のある方がともに支えあって、日常生活をおくれる社会にするために、私もこうした課題についても研究して、今後取り上げたいと思います。

結城亮(結城りょう)

05 5月

浅間山のムサシノキスゲを守ろう・・「ムサシノキスゲフェスティバル」開催

今朝(5日)の朝日新聞多摩版に、浅間山の「ムサシノキスゲフェスティバル」の開催を伝える記事が掲載されています。記事では「府中市の浅間山だけに自生する貴重なユリ科の植物「ムサシノキスゲ」が見ごろをむかえている。例年より開花が1週間ほど早く、新緑を背景にやや上向きに咲く黄い花がゆれる」。また「都ノレッドデータブックで『絶滅危惧Ⅱ類』に指定されている」ことから、地元住民の方々で1982年、「浅間山自然保護会」を立ち上げたとのこと。地元の方によると「キスゲは現在、3万株ほど確認でき、特に山の北側傾斜面でたくさんの花がみられる」とのことです。フェスティバルは5月5日、6日、12日、13日で希望者には保護会のメンバーらが園内を案内するとのことです。

府中市に本当にこうした緑と自然が残されていることは、市民の誇りです。「ほっとするね緑の府中」という市のキャッチコピーがありますが、まさにそれを体現しているひとつが、この浅間山のムサシノキスゲではないでしょうか。いつまでもこうした緑と自然を守りぬいて、後世の市民に伝えていきたいものです。

問い合わせは武蔵野公園サービスセンター 電話 042-361-6861

結城りょう

28 4月

府中駅再開発後の府中はどうなるのか

【読売新聞多摩版の報道から・・府中駅の木密地域解消に40年超を要する】

今朝(28日)の読売新聞多摩版に多摩地域の駅前再開発を分析した連載記事「変わる駅前」で府中駅の記事が掲載されています。記事にもありますが、府中市が府中駅前の再開発を決定したのは、1974年(昭和49年)のこと、その駅周辺を3つの地区にわけて計画を推進。「1996年に『第二地区』が伊勢丹・フォーリスに、2005年には『第三地区』がシネマ・コンプレックスなどが入る、『くるる』が完成」。そして昨年7月に「第一地区」が「ル・シーニュ」になり、駅前再開発が完了しました。「府中市の都市整備部の担当者は『建物の耐火性もあがり、安心して買い物ができる環境が整った』」とコメントしています。駅前には大国魂神社につづく「馬場大門のケヤキ並木」をいかした歩行空間が広がり、駅前には「ゆったり」とした雰囲気を感じさせる空間を、私も感じます。記事では「市は完了した駅前再開発を集客増の起爆剤として期待しており、担当者は『今後は、ケヤキ並木で開催するイベントなどでにぎわいを創出することが重要だ』」としています。

【結城りょうの視点・・「ル・シーニュ」完成後、厳しくなる駅周辺店舗の営業状況】

時代の流れとともに、駅前再開発事業が主流となっていますが、私の個人的感想としては、「せっかく城下町、府中の素晴らしさをもう少し、演出した駅前再開づくりができたら、また街の雰囲気も変わったのかな」と思っています。たとえば同じ城下町の埼玉県川越市の川越駅前は、古いたたずまいを今の時代にあわせたような建造物にして、街の個性を演出していました。現代の再開発事業は、どうしてもタワーマンションが建造され、「個性」のない街のたたずまいになってしまう傾向があります。

「ル・シーニュ」の店舗が繁盛するだけでは、街の賑わいを取り戻すことは難しいと思います。「ル・シーニュ」完成後、ほぼ誰の目から見ても「くるる」に来る客が明らかに少なくなったように思います。さらに伊勢丹府中店の動向についても、伊勢丹本体のリストラ計画もあり、今後も気がかりな状況です。また駅周辺にある飲食店の店長に「ル・シーニュ」オープン後、集客数を聞いたところ「やっぱり減りました」(ラーメン店)、国際通りにある居酒屋さんの店長さんも「客数は減った」と話していました。だいたい、国民、勤労者の実質所得が減っているのですから、結局は「縮小していく経済、少なくなる限られたパイを、食い合う」ような状況です。さらに隣の調布や国分寺、小金井、立川などと「都市間競争」に勝ち抜くというのですから、これは大変なことです。

私も市民の一人として、府中市の繁栄と府中駅の賑わいを願うものですが、この駅前再開発完成後の今後の行方については、今後も問題意識を持ち、議会でも要望意見していきたいと思います。 結城りょう