21 6月

府中市 東京都知事選挙が告示へ・・多摩格差是正、多摩地域の鉄道整備計画のさらなる前進と、具体化を期待したい

府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。

東京都知事選挙が昨日から告示となりましたが、多摩地域で政治活動をする私にとって多摩格差の是正という問題について、大いに関心があり、とくに鉄道整備の課題についての政策を期待するとことです。

そこでインターネットの「JBPPRES」6月18日付配信ニュース「再選狙う小池都知事がぶち上げていた『満員電車ゼロ』『多摩格差ゼロ』の鉄道整備計画は本当に実現できるのか?」という、興味深い記事が配信されていたので、以下一部紹介します。

★実現しなかった西武線、多摩ニュータウン乗り入れ計画

「京王線や西武新宿線などで進められている連続立体交差事業やホームドアの整備といった課題も残っている」と指摘し、同記事によると、「鉄道における多摩格差を解消する動きは、小池都知事以前からの課題であった」とし、「東京都は1960年に首都整備局を立ち上げ多摩ニュータウン計画を始動させていたからだ」として、多摩ニュータウンの造成には住民の足を担う鉄道が不可欠だったことをあげています。また、「多摩ニュータウンは約40万の人口を想定した人工都市で、東京都が主導した多摩都市モノレールのほか京王・小田急・西武の3社が乗り入れる計画だった」とのことです。

また同記事によると、多摩ニュータウンの第一次入居に鉄道整備は間に合わず、住民はバスの利用を余儀なくされるうえ、小田急・京王は多摩ニュータウンまでの乗り入れを実現したが、西武は未完に終わったと指摘しています。もし西武鉄道の乗り入れが実現していたら、さらに多摩地域の人口構成と行政サービスも違ったものになったのではないでしょうか。

★幻の西武多摩川線による、多摩ニュータウン延伸計画

さらに府中市内を走る西武多摩川線についての記述では、「西武は武蔵境駅―是政駅間を走る西武多摩川線を延伸させ、多摩ニュータウンへと線路を引き込む算段をつけていた。ところが、当時の中央線は“殺人的ラッシュ”とも形容されるほど通勤電車が混雑を極めていた。西武多摩川線を延伸させれば、多摩ニュータウンの住民たちが中央線へと流れ込む。すると、混雑の激化は避けられないため、それを案じた行政当局は西武多摩川線の多摩ニュータウン乗り入れ計画を白紙に戻したのだ」と指摘されています。これが実現していたら、西武多摩川線の歴史もまた変わっていたことでしょう。残念です。

★京王線路線の改善、JR南武線の羽田空港への延伸に期待

この記事でも指摘していますが、京王線のホームドア設置については、ぜひ早期に実現を期待したいものです。京王線の人身事故が頻繁にありますが、こうしたことを防ぐためにも、必要です。また西武多摩川線については、終点が是政駅という現状について、常々不思議に思っていましたが、今日、多摩ニュータウンへの延伸が実現することとあわせて、西武線の白糸台駅と京王線の武蔵野台駅との回遊性を改善することで、新宿駅に流れる乗客も増えると思われます。

他にも南武線を羽田空港に延伸することを提案された議員さんもいるように、多摩地域を走る鉄道が、都内の主要地域に延伸することで、地域経済の活性化にもつながるのではないでしょうか。ぜひ、都知事候補の方々には、多摩地域の鉄道整備の改善について、具体的な施策を期待したいものです。(府中市議 ゆうきりょう)

※ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情などありましたら、お気軽にメールをお寄せください。 アドレスyuki4551@ozzio.jp 携帯 090-4136-7642(電話に出られない場合がありますので、その際は留守電にコメントをお願いいたします)

20 6月

府中市役所 新庁舎広場を市民に開放・・八王子市庁舎の新活用計画で、庁舎広場にキッチンカーなど認める(読売新聞)

府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。

★市役所を市民が集う場に・・セキュリティーの確保を前提に

今日の読売新聞多摩版に、八王子市が市役所本庁舎の新たな活用計画として、庁舎の周辺広場にキッチンカーの乗り入れを認めたり、庁舎内にコンビニエンスストアを開店させる計画があるとのことです。

記事では「この計画では、本庁舎正面玄関近くの南側広場で今月下旬から1週間ほど、お昼時を中心に食事を販売するキッチンカーが営業を始める」とあります。また「すぐ近くに樹林とベンチがあり、市役所を訪れた市民が木陰で食事をとることができるといい、来年3月まで試行、その後継続を検討する」とのことです。

同記事のなかで同市の担当課長の方は「職員中心に利用されている市役所を、セキュリティーにも配慮しながら、より多くの市民に使ってもらえるようにしたい」と話しています。当然、セキュリティーの課題もありますが、こうした市役所庁舎を、市民の方々に身近な場所として活用いただけることは、大変有効ではないでしょうか。

★府中市役所の2つの庁舎も、にぎわい創出の場をめざす方針

府中市役所も現在、1棟完成(おもや)し、現在2棟目の新庁舎(はなれ)を建設中で(2027年1月共用開始予定)進められていますが、現在の「はなれ」との敷地内には、広場も予定されています。

この「はなれ」の庁舎内には、市民協働ラウンジや図書館、多目的スペースなども配置予定です。また2つの庁舎の間は、通り抜け可能な通路「通り庭」が設けられ、この通り庭は、「府中」駅と「府中本町」駅の回遊性、人の流れをつなぐこと、あわせて、庁舎内の敷地内では、イベント開催などのコミュニティスペースとしての活用が方針化されています。市の方針では「かって府中は宿場町であったことから、こうしたコンセプトをイメージしている」とのことです。私も市庁舎建設特別委員会の委員でもありますので、ぜひ今後も提案していきたいと思います。(府中市議 ゆうきりょう)

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17 6月

府中市 馬場大門ケヤキ並木・・「 府中市ケヤキ並木を守り育てる条例」が、府中市議会文教委員会で可決

府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。

今朝の朝日新聞多摩版に先日(6月10日)に市議会文教委員会で、新規条例として提案があった「府中市ケヤキ並木を守り育てる条例」について、記事が掲載されています。

★市民から数年間にわたり、多数寄せられた苦情の声に、市が条例を制定へ

同条例案、市議会文教委員会で賛成多数で可決され、19日の本会議での採決が予定されています。この朝日の記事にもありますが、「条例案では、ケヤキが植えられている石積みの中に立ち入ることを禁止したほか、火を使うこと、独占して長い間利用し、他の人の使用を妨げる行為を禁止。また、市長は迷惑行為をやめさせることができる」とされています。「並木周辺では、数年ほど前から、朝から酒を飲んで騒いだり、大声をあげたり、ゴミを放置したりする人がおり、市役所に多くの苦情が寄せられていた」(朝日記事)ことから、市は今回の新規条例を提案しました。

★条例の拡大解釈による表現の自由が損なわれる恐れ(反対派の声)

同条例案に反対する意見として、①禁止行為が書かれていて、禁止行為をした人には市長や職員が、中止を含む指導、勧告ができるとあるが、何が禁止かよくわからないものがある、②禁止行為については、いくらでも拡大解釈でき、市民の表現の自由が損なわれる、などの理由から反対の声があがっていました。

市は「特定の人々を排除することが目的の条例ではない」とし、「公共の福祉を守る観点から、同条例を制定し、市民の方々へ迷惑を及ぼさないようにすること」「100年続く馬場大門のケヤキをこれからも守るため」などの理由から、制定をめざすとしていました。朝日の記事のなかで「高野市長は『市民の環境に対する思いに改めて気づいてほしい。汚すことなく、保全して未来にバトンを渡すのが使命』と話す」としています。

★条例案に賛否はあっても、美しいケヤキ並木を守る思いをいっしょに

同条例に賛否の意見はありますが、美しいケヤキ並木をこれからも守っていこうという思いは、みなさん同じではないでしょうか。人々が集う場所はもちろん、必要です。同時に公共の福祉に反しない範囲での、マナーを守ることは必要ではないでしょうか。ぜひ市民のみなさんが一緒になって、これからも美しい景観、府中駅周辺のケヤキ並木の街を、保全していきたいと思っています。(府中市議 ゆうきりょう)

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12 6月

府中市「ちょこりんスポット」の復活を求める陳情(令和6年6月議会)・・ゆうきりょう(自由クラブ)は賛成、建設環境委員会では不採択へ

府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。

かって府中駅付近にあった、暫定的な市民向け駐輪施設であった「ちょこりんスポット」について、平成29年7月に廃止されましたが、今も市民の方々からその復活を望む声が多いです。そこで、この6月議会において、市民の方(新日本婦人の会府中支部)から、その復活を望む陳情が提出されました。

~以下、陳情内容~

★自転車の重量化で地下駐輪場に置くのが困難な状況

東京オリンピックに備え、地下駐輪場が整備され「ちょこりんスポッ
ト」が廃止され4年以上がたちます。市内を自転車で移動する者にとっ
て、「ちょこりんスポット」は大変便利で、かつ並木の景観も損なわない
ものであったと感じています。駐輪場は増え便利になったように見えます
が、子どもを乗せるいわゆる「ママチャリ」や高齢者の利用する「三輪自
転車」、「電動アシスト車」などは大変苦労しています。

平場で二段式でない駐輪場は少なく、上下二段式になっている駐輪場で
は下の段から埋まり、空いているのは上段ばかりです。また地下駐輪場
は、スロープの傾斜が険しく上り下りに車体の大型化・重量化で困難が生
じています。高齢者には危険でもあります。

★平場の駐輪場なら、もっと府中駅周辺に買いものに行くことができる

「府中はちょこりんスポットがあったから買物に行きやすかったが、今
は府中駅近くには買物に行かない」、「遠いけれど平場の駐輪場の多いスー
パーマーケットまで行かざるを得ない」という声を今でもよく聞きます。
「郵便局で切手を買うだけなのに駐輪場の空き待ちで並んでいる」とほん
の短時間でもとめられない苦情もあります。一方、夜半になると駅北側は多くの自転車が無秩序に並ぶことも目にします。「ちょこりんスポット」があったときとは違います。「ちょこりんスポット」があったときのほうが高齢者や幼い子どもを育
てながら忙しく暮らす世代に優しく整った「駅前」であったと感じます。「陳情項目、1 けやき並木甲州街道北側の「ちょこりんスポット」を復活すること」(以上)

★(ちょこりんスポットの存在が)放置自転車を無くしたことに貢献した」「市民の駐輪マナーが良くなった」(2017年9月議会の市の答弁)

市の主張では、参道は大国魂神社の所有であり、この地を市がお願いをして、臨時的に借用してもらっていたこと、市としては大国魂神社に返還することを約束していたということもあり、府中駅再開発が完了するまでの約束であったということ。またけやき並木通りの景観への障害や、通行人の安全対策という点から、市としては、ちょこりんスポットの存続には一貫してNOの態度です。

私もちょこりんスポットの存続については、2017年9月議会の一般質問において取り上げた際、市の答弁は「(ちょこりんスポットの存在が)放置自転車を無くしたことに貢献した」「市民の駐輪マナーが良くなった」と認識しています。また市民から「平地の駐輪場」を希望する声を、今も多く伺います。

自由クラブからの委員である、杉村康之議員もこの陳情に賛成の意を表明されましたが(生活ネット・奥村委員も賛成)、他委員の反対により不採択となりました。

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05 6月

府中市 西武線多磨駅前 都市整備用地 三井不動産商業施設開設・・様変わりする多磨駅周辺の課題について(ゆうきりょうの議会質問、その1)

府中市議会議員(改革保守系無所属・3期目)の ゆうきりょう です。

私は6月4日の市議会一般質問で、西武多摩川線多磨駅周辺の街づくりの課題で質疑をしました。多磨駅周辺は今後、三井不動産による商業施設の開設を予定(令和11年)し、街の様相も大きく変わることが予想されます。そこで今回の質疑について、数回にわけてブログで紹介します。

1,府中の「ちゅうバス」の朝日町路線は今後も存続を!

★ゆうきりょう質問⇒「府中市のコミュニティーバス、ちゅうバスの朝日町ルートの路線変更(廃止)の考えについて、市の伺います。

●市の答弁⇒ 府中市地域公共交通計画では、持続可能な地域公共交通を実現するため、計画目標1として、「市内各所から市中心部へのアクセスを効率的・効果的に確保する」ことを掲げ、「鉄道・路線バス・コミュニティバス等の連携・役割分担により中心部への移動を確保する」こととしています。

そのうえで、ちゅうバス朝日町ルートにつきましては、多磨駅から榊原記念病院までの区間において、路線バスと重複し、利用の競合が発生していることや、鉄道との役割分担により市中心部への移動が確保できることから、再編案のたたき台として当該区間の路線変更を検討したものです。一方で、当該区間において、本年3月から重複する路線バスが減便となっている状況なども考慮し、引き続き、府中市地域公共交通協議会で協議を重ね、バス路線再編案の検討を進めてまいります。

「ちゅうバスの朝日町ルートがなくなると、府中駅周辺へ行く人が縁遠くなる」

★ゆうきりょうの主張⇒ ちゅうバスの朝日町ルート変更(廃止)案についてですが、既存のバス路線との重複を解消することが目的とされているようですが、既存の民間バス路線は、飛田給・調布方面へ向かいます。今回のいずれかの再編案が実現すると、朝日町付近の方は、既存のバスで榊原記念病院まで行き、そこでちゅうバスに乗り換えることが想定されているように思われます。

そうなると、利用者にとってはバスの運賃費用もアップして、ちゅうバス利用のハードルがかなり上がってしまうという声を伺いました。結局、バスをあきらめて武蔵野台駅まで歩くか、府中駅周辺に出るのをやめて既存のバス路線でまっすぐ調布方面に向かうことになるのではないでしょうか。こうした方々が増えると、ちゅうバスの利用機会が減り、府中市の中心部へ出向く機会が、縁遠くなってしまうように感じられるわけです。なんとか、これまで通り、朝日町通りのちゅうバスの路線については、今後も存続を要望いたします。

2,三井不動産の商業施設開設にともない、市は住民や東京外大との間で定期協議の場を設定してほしい

★ゆうきりょう質問⇒ 三井不動産による商業施設の建設、開業にむけ、街周辺の課題(人見街道と商業施設との交通量、環境美化の課題など)について、市が仲介して地域住民(自治会など)、東京外語大学など、近隣の方がたとの意見を協議する場の設定を提案したいが、市の考えを伺います。

「定期協議の場をつくる考えはないが、業者から求められれば応じる」(市の答弁)

●市の答弁⇒ 近隣の方がたとの協議する場については、事業に伴う課題の解決や近隣住民の意見を汲むための方法のひとつとして、事業を行うものが、必要に応じて設定するものであり、現在のところ市で設定する考えはございません。また、事業者が協議の場を設け、市に対して要請があれば、出席するものと考えておりますが、現段階で事業者にはその場を設ける意向はなく、個別で意見を伺いながら課題の解決を図りたいと伺っております。

「商業施設開設にともない、行政にかかわる相談については、窓口を一本化してほしい」

★ゆうきりょうの質問⇒ 答弁のなかで「行政にかかわる件では、個別の相談に応じる」ということですが、周辺住民の方からの声として、今後、商業施設開設に関係して、住民側が行政に関する課題に直面した際、例えば、公園に関することは公園緑地課、下水道は下水道課、道路に関することは道路課、交通量に関することは計画課など、相談する立場からすると、その都度、行政への相談窓口が分かれているのは、大変複雑かつ面倒なものがあります。そこで、行政への相談窓口を一本化していただくことを提案しますが、市の考えを伺います。

●市の答弁⇒三井不動産の商業施設に関する行政への相談窓口の一本化についてですが、開発行為にあたる宅地造成や一定規模以上の中高層建築物の建築など、府中市地域まちづくり条例に該当する開発事業につきましては、計画課が主となり事業者と協議を行っておりますので、当該事業に関しましても、計画課が窓口となり対応してまいります。なお、相談内容に対する対応につきましては、関係各課と連携を図りながら、組織として対応してまいりたいと考えております。(続く)

※ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情などありましたら、お気軽にメールをお寄せください。 アドレスyuki4551@ozzio.jp 携帯 090-4136-7642(電話に出られない場合がありますので、その際は留守電にコメントをお願いいたします)