30 5月

府中市のロスジェネ世代はどうなっているのか・・国が就職氷河期世代に就業支援策

府中市議会議員の 結城りょう です。

 

今朝(5月30日)の朝日新聞一面に、「厚労省が就職氷河期世代の就業支援について、助成金、職業訓練を強化する」との記事が掲載されています。記事では、「バブル経済が崩壊後の1993年から2004年ごろに大学、高校を卒業した世代が、新卒時に正社員として採用されず、不安定な働き方を続けた人が多いため、今回、国が支援制度を講じることになった」とあり、「今後3年間を集中的な支援期間として、正社員として雇った企業への助成金の拡充、企業や自治体と連携しての職業訓練が柱」としています。

 

この世代と重なるのが現在、35歳から44歳の約1700万人のうち、非正規雇用が317万人、フリータが52万人、職探しをしていない人も40万人いるとしています。対策の柱は、建設、運輸業への紹介、短期間で資格をえるなどの訓練コース、また正社員として採用した企業への最大60万円の助成金もあるとのことです。

 

以前私も4月16日付きブログ「就職氷河期世代の市民の将来はどなるのか」でこの問題について記載しましたが、この世代が20代前半のときに、雇用を確保し、将来設計を見通せるような社会をつくれなかったのは、政治、行政の責任です。この国に「目先の企業利益に追われるあまり、人材を育成する」という国家戦略がなかったことが致命的です。この記事にもありますが「急な対策、効果見えず」とあります。1990年後半は金融・証券不況、2000年代にはいり小泉政権による「不良債権処理」の名目で、企業を整理淘汰し、勤労者は正規から非正規雇用に置き換えられた時代でした。当然、家庭をもつこともできない人たちが急増するのは当然です。自治体としても国の施策をうけて具体的な相談窓口の設置などを求めたいと思いますが、困難が予想されます。一度、私も府中のロスジェネ世代の状況を調べてみたいと思います。

 

結城りょう

12 5月

今回(2019年)の府中市議会議員選挙開票の再集計作業について思う

府中市議会議員の 結城りょう です。

 

府中市選挙管理委員会による選挙の集計は全国でも一番早いとして有名ですが、今回の市議会議員選挙では再度、投票用紙集計のやり直しとなり、午前0時すぎに最終結果が判明しました。(昨年は午後10時40分ぐらいの段階で判明)投票用紙の再集計の理由は正確には聞いていないのですが、一度は集計の作業台を片付けした段階において、再集計を決断して実施したとのことなので、よほどの理由でしょう。

 

選管事務局の方針として、府中市は集計が日本一早いことを誇っているという「固定観念」があり、その集計作業に不十分さ、曖昧さがあったということではないでしょうか。もしそうだとすれば、それでは本末転倒ではないかと思います。有権者、市民のみなさんにとって投票集計の際、一番求めていることは、「速さ、スピード」ではなく「正確さ」ではないでしょうか。有権者の投票行動が正確に反映されることこそ、一番の目的なはずです。

 

候補者にとっては、「当選」か「落選」かの違いは、まさに「天国」と「地獄」の違いです。選管には集計のスピードより、絶対的に正確さを当然の目的とした選挙集計を要望したいと思います。一度議会で取り上げることが必要だと思います。

結城りょう

11 5月

府中市のキャラクター「ふちゅうこま」が脱ニート、自立に一役買う!?

府中市議会議員の 結城りょう です。

 

さて今朝(5月11日)の東京新聞多摩版に、府中市のキャラクター「ふちゅうこま」が若者の自立に一役買っているという記事があります。記事では「不登校やニートを経験した調布市の大沢拓己さんは(21)は、ふちゅうこまの着ぐるみに入る『スーツアクター』の仕事をきっかけに、活動の幅を広げつつある」としています。記事では「大沢さんは中学二年のとき、病気による体調不良で学校を休みがちになり、半年ほど全く登校しなかった」として、卒業後はニートになったそうです。そんなとき約2年前に同級生から、ふちゅうこまの着ぐるみに入るバイトを紹介されたことがきっかけになったとのこと。

 

着ぐるみの中は暑くて大変な環境ですが、「多くの人が寄ってきてくれるので、人気者になった気分」と楽しんでいる様子を伝えています。また大沢さんは今では、調布市の観光案内所や市役所でも働き始め、今月からはNPOの常勤スタッフにもあり、「昨年秋には、地域の子どもイベントで実行委員長も務めた」そうです。「ふちゅうこま」というキャラクターが、一人の人間の人生を変えたことに、感激します。

 

人間は何かのきっかけで、変わるものです。それまで社会に対して自分を閉ざしていた方も、何か「人に喜ばれる」ことを自分が行うことで、ある種、自分という存在がかけがえのない価値をもつ人間であることに気が付くのではないでしょうか。そのきっかけが、府中市のキャラクターである「ふちゅうこま」であったということは、府中市のアピールのみならず、一人の人間の人生を前向きな人生に変えたという意味で、評価されるキャラクターであることは、市民の一人として喜ばしく思います。

 

結城りょう

05 5月

府中のくらやみ祭りは何に、誰によって支えられ、受けつがれているのか

今年のゴールデンウィークは体力、気力使いましたが、とても充実しました。前日まで(5月2日)体調が思わしくなかったのですが、3日からは気力で参加し、とても得難い経験をした思いです。

 

私が参加させていただいたのは、幸町の自治会(幸町振興会)ですが、昨年の8月から同地でお囃子を習っていることもあり、とてもフランクに歓迎され、活動させていただきました。私があらためて感心したのは、この3日間、地域の自治会と青年会の方々が朝から晩まで祭りを中心に、地域社会のコミュニティーのために、献身的に活動されていたことです。青年会の方は早朝5時ぐらいから集合して、万燈の競演の準備などに精を出しておられました。

 

また自治会の方々も3日から5日まで、午前10時から午後1時くらいまで地元の子どもたちに神輿をかつがせて巡業し、地域の随所随所で休憩場所を設けながら、お菓子や食べ物などをふるまっていました。こうしたセレモニーはその段取りに大変ご苦労をされていると思いました。

 

また今日(5日)、地元の青年会の方々(20人弱)が、午後3時15分に集合して、白装飾に身を包んで、これからくらやみ祭りの神輿を担ぐに行くために、「出陣」式を自治会の公園で行いました。その青年会の方々の姿を自治会の方々が見おくりながら送り出すのですのですが、その光景はとても「厳かな」雰囲気を感じさせるもので、見ている私も「感激」しました。

 

私はこうした光景をみて、「いったいこれだけの儀式を、これだけ真剣に取り組むその原動力は何なのだろうか」と考えました。一言で言えば「地域社会の習わし」だからで済むことかもしれませんが、それだけではない何かを私は感じました。それは「歴史ある府中の誇り」を感じていること。それこそが、一般的に世間の方々がゴールデンウィークという期間に休み、レジャーに興じているときに、これだけの「手間」のかかることをしてでも、熱心に祭り行事に取り組んでいるのではないか。そんなことを実感した3日間でした。

 

私も少し府中の「核心」に迫って、そして府中の良さを体感できた気がします。今後もさらに、住民のみなさんのなかに入って頑張る思いです。

結城りょう

04 5月

府中のくらやみ祭り2日目、山車(だし)に乗ってお囃子をしました

5月3日からスタートした、府中の例大祭、くらやみ祭り。3日は、新宿山谷(しんしゅくさんや)の山車(だし)に載せていただき、今日(4日)は新成区(しんせいく)の山車に同乗させてもらい、お囃子の体験をさせていただきました(小太鼓を打つもの)。

 

ある方の紹介で、幸町振興会の方を通じて、昨年8月からお囃子の練習を行っていますが、それがご縁で府中のくらやみ祭りのまさに「ど真ん中」に参加させてもらうのは初めてのことです。これまでは遠目から、くらやみ祭りを見ていましたが、自分が山車を引っ張って参加させてもらったこと、またその山車に乗ってお囃子を体験させていただけたのは、本当にありがたい経験です。

 

くらやみ祭りは府中の歴史と伝統文化そのものです。自分がその中に入って、これまで関係が比較的希薄だった方がたと、地域文化を通じて繋がりができたことは、本当に得難い経験だと思います。

 

同時に思ったのは、山車やお囃子の競演、万燈の制作などは地域の青年会の方々が担っています。こうした青年活動を通じて、地域ごとにリーダーが育っていくのだと思いました。またこれが府中が育む地域と社会、政治が結びついた、大きな特徴であることも実感しました。明日の3日目も参加する予定です。

結城りょう