05 1月

(府中市長選挙 1月28日投開票)府中市制施行70年 府中市役所の改革をどうする・・甲田直己 予定候補の政策から考える

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。1月21日告示、28日投開票の府中市長選挙ですが、現在立候補を予定しているのは、現職の高野律雄市長と無所属の甲田直己予定候補の2人です。ゆうきりょうと、私が所属する会派「自由クラブ」 は、現職の高野律雄市長を支持していますが、今日はその対立予定候補である甲田直己さんの政策について、少し触れながら考えます。

★甲田予定候補が主張する「あなたに寄り添った市役所改革に全力」の中身とは

甲田直己さんの大きなスローガンとして「あなたに寄り添った市役所改革に全力」「相談してよかったと思える市役所」「隠しごとのない開かれた市役所」を掲げています。甲田さんのチラシを見ると、「(市の)相談窓口など冷たい対応が問題になっている」「23年7月、大きく報道された市内福祉法人の人権侵害事件、市は再三通報を受けていたにもかかわらず、長期間放置していました。情報公開を徹底し、隠しごとのない開かれた市役所づくりをすすめます」とあります。

私もこの意見について同意するのものですが、一方で甲田さんのチラシを見る限りでは、市役所改革の具体策に触れていません。「なぜ市民への対応が冷たいのか」「なぜ隠しごとをするのか」という点に踏み込んでいたらと感じます。

★「市役所改革」イコール 市役所で働く職員の体質改革ではないか・・

私が考えるには「市役所改革」とはイコール、「市役所で働く職員の体質改革」が本丸ではないかと思えるからです。役所の体質として一般的に指摘すると①「前例踏襲主義」(以前からやっていた施策、考え方を引き継ぐ)、②「人事は加点主義より減点主義」(何かチャレンジし、失敗して人事評価を下げるより、何もしないほうが、評価が下がらないこと)、③「年功序列」(入所順に位が上がる)が、一般的となっています。これでは職員の間に活力がなくなるのは、無理がないものと思われます。甲田さんがこうして点について、もう少し切り込んだ政策を掲げれば、面白いものになると感じています。

★「忖度やめました」「お役所仕事はもうウンザリ」・・刺激的なキヤッチコピーがならぶ沼津市役所改革の試み

そこでこの市役所の体質改革という点で参考になるのが、静岡県沼津市の市役所改革です。朝日新聞インターネットニュース(昨年の記事)によると、沼津市では「市制100周年をむかえた静岡県沼津市で、中堅・若手職員によるプロジェクトチーム(PT)が発足、大胆な市役所の改革案を提案」と報じています。「成果主義の導入や目標値の設定など従来の『役人』にはない発想、職員の危機感が伝わる内容」とあります。

このネットニュース記事のなかに「忖度(そんたく)やめました」「お役所仕事はもうウンザリ」「市役所を洗濯する」「時代の流れ、乗りこなせ」「前例踏襲、なにそれ?」――と改革案のキャッチコピーには刺激的な言葉が並んでいます。「一人ひとりが自分ごととして受け止めるには、トップダウンではなくボトムアップで実現するのが望ましい。そうした意識が職員の間に広がっていた」とあります。

★民間企業との人事交流を活発化、人事評価結果で成果主義の拡大

このPTが昨年5月に発足し、①職員意識、②人事評価、③職員採用、④広報、⑤ICT(情報通信技術)の5分野について現状を分析、「めざすべき姿とその実現のためにやるべきこと」を具体的に検討、「職員意識では、市民ニーズに対応できるよう多様な視点と価値観を醸成するため、民間企業との人事交流を活発化する庁外長期留学を提案した」「人事評価については、職員のモチベーションアップにつながるように人事評価結果を処遇に反映する成果主義の拡大を打ち出した」としています。

★民間企業との人材争奪戦を意識、全国の自治体でDX推進1位をめざす

民間企業との人材争奪戦についても、①年2回の採用試験実施や、②内定辞退者の再受験は最終面接のみにする優遇措置と、辞退を減らすための手厚いサポート体制など、人材確保の方策が提案されているそうです。広報分野においては、①動画投稿アプリのTikTok(ティックトック)チームを結成、②力を入れたのがICT活用で、書類のペーパーレス化や、オンラインで完結するスマート窓口を推進して「来庁しなくてもよい市役所」をめざす、③5年後には全国自治体DX(デジタルトランスフォーメーション)推進度ランキングで1位になる目標を掲げる」とあります。沼津市の頼重市長は「市制100周年のいまこそ改革のチャンス。行政が死ぬと一番犠牲になるのは市民だ」と述べ今後、提案内容を精査して予算措置などを本格的に検討していくとのあります。

★府中市制70年、府中市役所の体質改革もこのくらい大胆にできないものか

今年は府中市制がスタートして70年になりますが、今こそ府中市役所も、これくらいの大胆な職員の意識改革が必要なのではないかと、常々思っています。聞くところによると、年度途中で辞める職員も複数いるとか、また管理職の成り手が少ないことは以前から指摘されています。市長選挙の告示まで2週間ありますので、こうした点も政策論点になったら面白いと感じています。(府中市議 ゆうきりょう)

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