府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。
★5歳児健診は発達障害の特性を認知しやすい
先日の東京新聞に政府は、「発育や健康状態を確認する乳幼児健診をめぐり、発達障害の早期発見の有効として『5歳児健診』の普及にむけ自治体への支援強化にのりだした」とあります。記事では25年度から自治体向けの補助額を引き上げるとして、「子どもを見守る保健師らの研修費も後押しする」とあります。
5歳児健診については「言語能力や社会性が高まる時期にあたり、言葉の遅れなどから発達障害の特性を認知しやすく、就学前に適切な支援につなげる狙い」として「医師の確保や健診後の支援体制の構築が課題となる」とあります。また健診については、地域の保健センターなどで原則無料で受けられるとし、「身長、体重測定のほか『片足で5秒以上たてるか』『しりとりができるか』『順番をまつことができるか』などの問診を行い、運動機能や情緒面、社会性の発達を確認する」とのことです。
★費用助成は子ども1人あたり5千円に引き上げ、保健師などの研修費もサポートへ
ちなみに自治体への費用助成は子ども1人あたり5千円に引き上げ、「健診を行う医師の養成にむけた医師会などへの研修費を支援。発達障害のある子どもをサポートする保健師や心理士向けの研修費も新たにサポートする」そうです。あわせて発達障害の可能性のある場合は、「必要に応じて専門的な医療機関や障害児通所施設、教育委員会などにつなげて、特性に応じた支援を受けられるようにする」としています。(東京新聞4月28日付記事参照)
★5歳児健診について、他市の先進事例等を参考に、府中市医師会など関係機関と連携し、実施を検討する(市の答弁)
私は昨年12月の府中市議会一般質問で、府中市に対して子どもの発達障害の早期発見と支援策について、なかでも5歳児健診の実施について質疑を行いました。この質疑のなかで、府中市は5歳児健診について、「5歳児は、幼児の言語の理解能力や社会性が高まり、発達障害が認知される時期であり、保健、医療、福祉による対応の有無が、その後の成長や発達に影響を及ぼす大切な時期であると認識しいる」。
「このため、5歳児健康診査は、就学前に子どもの特性を早期に発見し、特性に合わせた適切な支援につなげることが期待できることから、本市におきましても、他市の先進事例等を参考に、府中市医師会など関係機関と連携し、実施を検討していく」との答弁がありました。
〇ゆうきりょう質問・・「就学時健診により発達障害が判明した場合の、児童への対応と現状の課題は何か」
●市の答弁・・就学時健診において、小学校入学にあたって心配や相談がある場合には学校長等による面談を実施しておりますが、発達障害を診断するような検査は行っていない。なお、健診時の面談等をきっかけとして「はばたき」の相談、支援につながっている例はあるものと認識している。課題としては、近年、相談件数が増加傾向にあることから、相談者に寄り添った適正な相談体制を維持していくことと考えている。
〇ゆうきりょう質問・・「医療機関との連携や保護者向けの対応」について現状はどうか。
●市の答弁①・・1歳6か月児及び3歳児健康診査等で発達の遅れや偏りなどが認められた場合には、心理士との継続面談や子どもとその保護者を対象とした親子グループ事業を案内し、その事業を通じて発達の状況の評価を行っている。
また発達支援が必要な場合と判断した場合には、子ども発達支援センター「はばたき」や民間の発達支援事業所及び、地域の医療機関を紹介し、保護者の同意を得たうえで、子どもの健康診査の結果や親子グループでの様子を情報提供し、連携するなど連携体制の構築を図っております。
●市の答弁②・・保護者向けの対応についてですが、子ども発達支援センター「はばたき」では、特性や発達のほか、学校生活などに不安を抱える子どもと、その保護者に対し、福祉と教育の連携による一体的かつ切れ目のない支援を行うため、「発達相談」や「教育相談」など、相談業務による寄り添った支援を行っている。
また、未就学児においては、児童福祉法に基づく「通園事業」のほか、本市の独自事業となる「グループ支援」を実施しており、利用されている保護者との「懇談会」や、「専門職による勉強会」を開催している。
〇ゆうきりょう質問・・「5歳児健診を実施できない理由、その課題について伺います」
●市の答弁・・5歳児健康診査については、その診査の実施に当たっては、府中市医師会との医師の派遣調整のほか、保健師等の正規及び会計年度任用職員の確保や複数の帳票類の作成など実施体制を構築する必要があります。また、健康診査で発達課題のあった子ども及びその保護者に対し、保健、医療、福祉、教育の各分野の関係機関が連携して支援できる体制づくりも課題として認識している。
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