27 7月

府中市の待機児童数ゼロを求めて・・消費税を財源とする幼保無償化は問題あり(共産党議員団)

府中市議会議員の 結城りょう です。HP検索→結城りょう

 

共産党議員団は6月議会一般質問で、赤野秀二議員が保育所の待機児童の問題について質しました。府中市の今年の待機児度数は146人減少とのことですが、これは共産党議員団が要望してきた、認可保育所の増設が要因であることが答弁でわかりました。赤野議員は「保護者の多くは認可保育所を望んでおり、引き続き整備を求める」と要望。また今年10月からの「幼児教育・保育」の無償化について、市に対象範囲を確認したところ、「企業主導型保育事業」も無償化との答弁でした。この「企業主導型保育」は、国の認可外保育指導監督基準(最低限の目安)にも満たない事業であり、「保育士配置や保育室の広さなど、子どもの健やかな育ちを保障する保育の質を担保できない安上がり保育」と批判が出ています。

 

府中市において、基準を満たさない保育事業所の数を確認したところ、「12施設で176人分」との答弁でしたが、市の直接指導などの関与ができないとのこと。赤野議員は今後も認可保育所の増設を求めました。また赤野議員は、今回の幼保無償化が消費税増税分を財源にしていることを質しました。現在、低所得世帯には保育料の軽減措置がされており、今回の無償化によって受ける恩恵はわずかであり、「低所得世帯には、公的給付より消費税増税分の負担の方が重なる」と指摘。消費税は低所得者ほど税負担が重い逆進性のある税制であり、格差と貧困が拡大していく今日においては、最もふさわしくない税制であり、これを財源とする幼保無償化には反対していくことを、あらためて主張しました。

 

結城りょう

16 7月

府中市の新庁舎には、今あるアート作品が設置されないのか?!

府中市議会議員の 結城りょう です。HP検索→結城りょう

 

4年後の2023年5月に、府中市の新庁舎の「おもや」が、2028年「はなれ」が完成予定の新市庁舎ですが、そににともない現在、市役所にある「アート作品」の移設について、市は「現在の本庁舎敷地内には、屋内外に彫刻や絵画など多くのアート作品が展示されており、その中には寄贈されたものや、記念碑として設置されたものがあります」とあり、注目される方針として「新庁舎においては、このようなアート作品を設置しなことを基本としている」としています。

 

さらに今後、専門家などの協力を得ながら、それぞれの作品の価値を判断した上で、移設や保存、処分などの取り扱いについて検討します」とあります。したがって現在西庁舎側にある「府中市平和都市宣言」の記念碑も撤去されることになるでしょう。この記念碑は同宣言10周年を記念して、朝倉響子さんによる銅像が、また東側玄関には西川早春さんの「友愛の像」が設置されています。いずれもこの府中市65年の歴史を刻む大切な記念碑ではないでしょうか。

 

なぜ「新庁舎にこれまでの銅像が設置されないのか」、如何なる理由でそれが方針になったのか。この点はぜひ市に質したいと思います。今の記念碑が新庁舎の存在と相矛盾する性質があるとは思えません。9月の決算委員会でもぜひ質疑をしたいと考えています。

結城りょう

20 6月

府中市議会で「沖縄の辺野古基地建設の中止を求める意見書」が不採択に

府中市議会議員の 結城りょう です。

 

2019年度第2回目の定例会が今日(6月20日)、最終日を迎えました。議員提案の意見書として、生活者ネットワークの西の議員が提案者となって、「辺野古新基地建設の中止と、沖縄の基地問題について国民的議論を深めて解決することを求める意見書」が提案され、共産党議員団はじめ、複数の会派、議員が賛成に回りましたが、少数で否決されました。

 

提案された意見書の内容は、今年2月の県民投票における7割が基地建設の中止を求めていること、直近の知事選挙でも2014年、18年と辺野古基地反対を公約に掲げる知事候補が当選しているという県民、有権者の世論をふまえ、①辺野古基地建設を即時中止することとあわせて、普天間基地の撤去を求める、②基地問題については、沖縄のみに解決を迫るのではなく、国民的な議論を行い、解決の道を探ることを国に要望しています。

採決の際、自民党市政会の議員が反対意見を主張し、私は一言、賛成意見を述べました。結果は残念なものに終わりましたが、こうした議会内での議論とあわせ、大衆運動の高揚と両面で、辺野古基地建設反対の世論広げ、今度の参議院選挙においても争点にしていかなければならないと思います。

 

○意見書に賛成・・共産党3名、生活者ネットワーク2名、市民フォーラム6名

自由クラブ1名(杉村議員)

 

○意見書に反対・・自民党市政会8名、新政会1名、都民ファーストの会1名、市民フォーラム1名(清水議員)、自由クラブ1名(備議員)

17 6月

府中市役所の新庁舎建設の具体化について・・「おもや」は2023年5月スタート

府中市議会議員の 結城りょう です。

 

今日(6月17日)、新しい府中市の庁舎建設の具体的工程作業の日程について、市議会市庁舎建設特別委員会から報告がありました。新市庁舎については2棟構造「おもや」「はなれ」になっていますが、「おもや」については現在の空き地の部分に、2021年5月に工事着工、2023年4月に完成、5月の連休中に引っ越しを完了するとのことです。

 

「はなれ」については「おもや」が完成の後に、現在ある西庁舎、東庁舎、北庁舎を解体し、その解体作業終了後、「はなれ」の着工工事をスタート、2026年12月の年末に完成し、引っ越し作業を行うとのことです。

 

ちなみに「おもや」については、総合窓口、福祉保健部、市民部、生活環境部、子ども家庭部、教育委員会、議会棟が入ります。「はなれ」については、行政管理部、文化スポーツ部、都市整備部、市民協働推進部、レストランなどが入る予定です。

また庁舎内の備品については、98%を買い替える予定とのこと、アート作品については移設、保存、処分などの取り扱いを検討するとのことであり、現在西庁舎前にある「平和のブロンズ像」はどうなるのか気になります。

現在新市庁舎建設費用として206憶円を計上としていますが、今後さらに膨らむことが予想されます。共産党議員団は経費が膨らむ2棟構造には反対をしています。

 

 

 

14 6月

府中市浅間町の留保地跡地の具体化が報告されました

府中市議会議員の 結城りょう です。

 

本日(6月14日)の市議会基地等跡地特別委員会において、浅間町にある旧米軍基地跡地(留保地)の活用計画の具体案が、市の政策総務部から報告がありました。1つは、総合体育館(1.5ヘクタール)、2つめは市立学校(小中)で1.5ヘクタール、市立美術館の駐車場で0.2ヘクタール、国立美術館保管収蔵研究施設(独立行政法人所有)で0.75ヘクタール、、残りの土地に、公園緑地等、交通広場と道路(小金井街道の拡幅含む)による跡地活用が提案、報告されました。

 

私は3月31日付きブログにおいても、市の留保地活用計画案について記載し、「具体化については3つのイメージカラーを打ち出しており、

◎「多様な活力創出」では、商業施設、集客施設、オフィス、宿泊施設

◎「住まい暮らし」の具体化では、住宅、商業施設、福祉医療施設、文教施設

◎「スポーツ・健康・文化」では、スポーツ施設、集客施設」と記載しています

今日の案を見ると、①の「多様な活力創出」はなくなり、②の文教施設、③のスポーツ施設が提案されています。

 

また国の土地を自治体が購入または借用する際、処分条件というものがあり、体育館は時価の4割減、公立学校も時価の4割減、市立美術館駐車場は時価総額、公園緑地は3分の1を市が有償購入、3分の2が無償譲渡など、道路や交通広場は無償譲渡など、また国立美術館保管収蔵研究施設は独立行政法人が購入するため、市の持ち出し金はないとのこと。現在のところ、府中の持ち出し金は62憶円程度とのことです。

 

総合体育館については、現在の施設を縮小整理を検討して建設、小中学校については現在の学校施設老朽化対策の状況とあわせて実行するとのことです。ちなみにこの留保地の活用については、最低でも5年間の時間を要するとのことでした。

 

正直あまり「目玉」のない留保地活用計画のような気がします。恐らく市は今後、公共施設マネジメント、新市庁舎建設、分倍河原駅開発などで多額の費用が要するために、この留保地活用では、極力費用を抑制することを念頭に計画案を作成したのではないでしょうか。この留保地活用をめぐっては、市民検討協議会も立ち上げていただけに、果たして市民の要望、ニーズにあった活用計画であるのか、私も検証したいと思います。

 

結城りょう