09 4月

小学校で騎馬隊が見守り開始 東京・府中市

7日の東京MXテレビでは、「東京・府中市の小学校に警視庁の騎馬隊が登場し、子どもたちの見守りを始めました」との報道がありました。

 

報道では「入学式を迎えた市立府中第八小学校の前に現れたのは、近くの東京競馬場に拠点のある警視庁騎馬隊の馬と隊員です。見慣れない馬の登場に、子どもたちは『かわいかった』『すごくかわいいお馬さんでした』と話していました。騎馬隊は以前、世田谷区の馬事公苑に拠点を置いていましたが、馬事公苑が東京オリンピック・パラリンピックの馬術競技の会場となるため、2017年に一時的に東京競馬場へと移転してきました。それまで50年もの間、世田谷区の通学路で子どもたちを見守っていて、府中でも馬が環境に慣れたため、伝統の見守り活動を再開しました。騎馬隊が世田谷区に戻るのは2022年の予定で、それまで府中市の子どもを見守っていきます」と報じています。ちなみにこの報道は7日付の朝日新聞多摩版にも掲載されています。

小学校の児童の登下校の見守り活動は、地域住民の方々や自治会、町会、老人クラブの方々によって担われていますが、このようなユニークな見守り活動も面白いと思います。とくに府中市には東京競馬場という名所があり、この特性、地の利を利用した見守り活動は大変良いと思います。府中市民のシンボル的存在になると良いと思います。

結城りょう

 

08 4月

生活困窮世帯10代の支援拡充、自治体で進路相談体制も(厚労省)

【毎日新聞の報道から】

 

今朝(8日)の毎日新聞2面で、現在厚生労働省が生活困窮にある世帯の子どもを対象にした、学習支援事業についてさらなる拡充策を行う予定との記事が掲載されています。この制度は2015年度に「生活困窮者自立支援法」にもとづき実施されている事業。記事では「17年4月現在、福祉事務所がある902自治体の56%にあたる504自治体が取り組んでいるが、中学生のサポートが大半となっている」としています。また記事では「有識者らからは『高校生や高校中退者、中学卒業後に進学や就労をしていない人に対する支援が不足している』との指摘がある」とされ、厚労省は18年度より10代後半の若者むけの学習支援策を強化することが目的とあります。相談に乗る支援員は教員OB,大学生らを想定しているとのことです。

この府中市にも「子ども学習支援事業」という制度があり、市のHPなどでも同制度を以下のように紹介しています。市のHPでも紹介していますので、ぜひごらんください。対象者は生活保護世帯の中学生、就学援助認定を受けた中学生となっています。

【結城りょうの視点・・根本的には貧困をなくす施策とあわせて、当面市民や民間の力も借りて、貧困世帯の子どもたちの学習支援と、学力向上施策拡充を求める】

私は今日の日本が格差と貧困社会が深刻になるときに、どうしても心配なことは、貧困家庭で育った子どもたちの学力が極度に落ちること、同時に学習意欲が低下する子どもが増えることで、日本の国力も低下することを大変懸念するものです。それはこれからの日本があらたなる「階級社会」に落ち込む可能性があると思うのです。私はこの際、現在の日本社会における格差と貧困をなくす社会政策を前提にし、現実に貧困世帯で暮らす子どもたちの学力向上策については、民間や市民のみなさんの力を借りてでも、早急に行うべき施策だと思います。たとえば生活困窮者を支援している「府中生活と健康を守る会」でも、教員OBの方が児童たちに学校の勉強の理解がすることを目的に、自主的に取り組んでいるところもあります。行政も大いにこうした民間の援助もしながら、将来ある児童、生徒さんたちの学力向上に取り組むことを求めるものです。   結城りょう

08 4月

杉並区、待機児童ゼロ、保育施設拡充、用地確保に公園も活用

【毎日新聞の報道から】

 

昨日(7日)の毎日新聞多摩版に、杉並区が現段階で待機児童数をゼロにしたとの報道記事が掲載されています。記事では「区が昨年末から今年1月に入所可能な施設を決めた1次選考では、1067人が落選した。その後区は、入所希望の施設とは別の施設を含めて保護者と個別に調整。それでも3月20日時点で児童190人の入所先が決まらず、区は余裕のある認可外施設の利用を紹介するなどして、待機児童がゼロになった」とあります。また記事では「用地を確保しずらい問題を解消するため、区有地の公園を活用するなど、認可保育所の数を13年の63施設から18年には124施設とほぼ倍増した」とあります。また記事では「希望の多い認可施設に入れたのは、今春も希望者のうち74%、区の武井保育課長は『希望者の26%は認可施設にはいれていない。引き続き定員増などの努力をする』」とあります。

 

【結城りょうの視点・・住民運動が行政を動かし、行政側が危機感をもって成果をあげたことに府中市も学ぶべき】

 

記事にもありますが、杉並区は2013年に待機児童数が過去最高を記録、区内には保育所にお子さんを入所できないお母さんたちが「保育園ふやし隊」を結成、連日、区役所や議会にも要請運動を起こすなど問題化しました。こうした事態をうけて、議員も住民と連携して積極的に運動と世論を広げる努力をしたことを、私も当時覚えています。とくに共産党杉並区議団は当時、待機児童解消を訴える独自ビラを全域に配布して、世論喚起をはかったことが記憶にあります。

私も議員になって思うのは、基本的に行政側は住民からの運動や、ある意味で住民世論という「圧力」がないと、「動かないものだな」と感じることがあります。そこでわが府中市を振り返ると、この数年、多摩26市では待機児童数がワーストワンを記録しています。議会でも多くの会派がこの問題を行政に要望していますが、市の動きに機敏さを感じません。あくまでも私の推察ですが「どうせ将来、人口も減り子どもの数も減るから、今あまり保育所を建設するのも、いかがなものか」という思考が行政サイドにあるのではないかと思ってしまうわけです。この行政の壁を突破させるのは、私はやはり運動と議会の論戦の結合であると私は思います。府中市内でも杉並のように、お母さんたちを巻きこんだ運動を広げられないものかと思っています。

この杉並の待機児童解消の経験から学ぶことは、わが府中市にとっても将来の繁栄の基礎にもなる課題であると、私は思っています。私も議会だけでなく、運動と世論を広げるために何ができるか、もう一度考えながら行動したいと思います。 結城りょう

07 4月

府中市のごみ資源カレンダー未配布問題の業者、葛飾区でも

【毎日新聞ネットニュースの報道から】

 

今日(7日)の毎日新聞のインターネットニュースでは、府中市のごみカレンダー配布もれについて続報を報じています。ニュースでは「東京都府中市で今年度版『ごみ・資源物の出し方カレンダー』の配布漏れがあった問題で、市は6日、カレンダー5万冊の増刷を決めた。『届いていない』と連絡を受けた世帯に郵送するか、直接投函(とうかん)する。届くまでには最長2週間かかる見通し。増刷費は印刷だけで約500万円だという。市はごみ出しカレンダーの配布を新宿区の業者に委託していた。業者は昨年の指名競争入札の結果、約130万円で初めて請け負った。業者は3月中に計約12万3000戸に配り終える予定だったが、市民からの苦情をきっかけに、多くの世帯に届いていないことが発覚。市への苦情や問い合わせの電話は、6日までに1万件以上寄せられている」。

 

【葛飾区でもごみカレンダーの未配達が2279世帯 府中市と同業者】

 

さらに毎日新聞のネットニュースでは、「葛飾区でも資源とごみの収集カレンダーが、2000世帯以上に配られていないと発表。しかも府中市と同じ業者に配布を委託していたとのこと。区の環境部によると、1月22日から1カ月間で約24万5000部を配布するはずだったが、当初から『カレンダーが届いていない』との連絡が寄せられた。6日午後2時半現在で1327件の連絡があり、区によると、少なくとも2279世帯に配られていないという」と伝えています。ネットニュースによれば、府中市の場合でも、この業者は『3月中に全部配った』と主張しているが、苦情を受けた地域は市全域にわたり、中には1軒に6冊配られたケースもあったとのこと」。

 

このニュースを見る限りこの委託業者は、相当「いい加減な」業者であることは間違いないでしょう。ではなぜ指名競争入札において、このような業者にカレンダーの配布業者として委託してしまったのでしょうか。低下価格を追求した結果こうなったのか、それとも他に理由があったのか。市議会としても追及しなければならないと思います。ちなみに府中市のごみカレンダーは地域別に16種類あり、市のホームページからデータをダウンロードできるとのことです。

※府中市のごみ減量推進課の問い合わせは(042ー335ー4400)」

結城りょう

 

02 4月

府中駅に公衆トイレ開設・・市民の要求運動実る

【5年がかりの運動が議会と行政を動かし、実現した府中の駅公衆トイレ】
 5年以上にわたり府中駅に公衆トイレ設置の運動を進めてきた、市民団体「府中駅バスターミナルに公衆トイレを作る会」のみなさんの要望が実りました。そこで同団体の方から、メールをいただきましたので紹介いたします。
 昨日(4月1日)、京王府中駅ショッピングセンター1階のリニューアル完成にともなって一階店舗内に男女公衆トイレ。けやき並木側エスカレーター横に24時間対応の「だれでもトイレ」がオープンしました。これは、私も事務局に参加した「府中駅バスターミナルに公衆トイレを作る会」が2013年から署名や市長要請を行い、14年6月議会では全会一致で建設促進の陳情が採択され、5年を費やしてようやく開設にこぎつけたものです。
 一方、グリーンプラザ閉館に伴い地下の公衆トイレと1階のだれでもトイレを含めたトイレが閉鎖され、高架下2階東モールのトイレもリニューアルのため閉鎖されています。男女トイレの利用時間は午前7時から午後10時30分まで。しかしバスターミナル側からは店舗開店の10時までは入れません。7時から利用できるルシーニュ側に設けられている入り口は19センチの段差があり、注意の立札はありますが転倒事故が心配されます。
 どのような公衆トイレを設置するかはその街の文化の成熟度のバロメーターとも言われており、街づくりの基本に据えられているバリアーフリー、ユニバーサルデザインを踏まえた「府中市福祉のまちづくり条例」が生かされた高齢者や障がい者にも使い勝手の良いトイレになるよう引き続き取り組みをおこなっていきたいと思っています。(府中市民・Tさん)
 私は昨年の第3回定例議会の一般質問で、府中駅公衆トイレの問題について質疑を行いました。その時の質疑においても、京王ショッピングモール内にできた、男女別公衆トイレの利用時間問題では、市民のみなさんから「利用時間を拡大してほしい」との要望が寄せられていることを紹介しました。市の言い分は「京王さんの理解を得ないと、利用時間拡大は難しい」とのことでしたが、ぜひ今後は京王電鉄という、しかも府中駅という、広く市民の方々に利用される公共性をもつ産業であり、公共性を有する場所であるということを踏まえ、さらにサービス向上を求めていきたいと思います。
結城りょう