31 8月

新海覚雄 作品展覧会が大好評!ぜひ一度お越しを・・府中市美術館

今朝は府中駅北口であいさつ、午前中は赤旗拡大行動、一般質問の準備など。さてタイトルにあるように、新海覚雄(しんかい かくお)さん(一九〇四~六八年)の作品を紹介する展覧会(府中市美術館)が、大好評です。私も8月中旬に見学に行ってきましたが、感想を述べるなら、「生で観るその迫力は、終戦直後の日本の労働者階級のたたかう息吹きと魂が、見るものに時間を超えて迫ってくる」、そんなエネルギーを感じさせる作品ばかりでした。私は「本当によく、この素晴らしい作品展を開催することができたものだ」と感嘆する思いです。

すでに東京新聞多摩版(8月9日付)では、「新海さんは本郷(現文京区)生まれ。著名な画家を輩出した川端画学校で油彩画を学んだ。戦後、住民運動などの現場に出向き、社会問題を題材にする、ルポルタージュ絵画と呼ばれる作品の制作に取り組んだ」「一九五五年に始まった砂川闘争では連日、現場に通って取材。基地の拡張を阻止しようとした農民らを描き『斗(たたか)う砂川の人々』との題で発表した」とあります。さらに同紙では、「新海さんは、住民運動だけでなく、労働組合の活動にかかわる作品も多く残した。『構内デモ』と題した油彩画は、国鉄(現JR)の労働者たちが腕を組んでデモ行進する様子を表現。東京駅八重洲口にあった『国鉄労働会館』に飾られていたもので、美術館で展示されるのは初めてという」「同美術館学芸員の武居利史(としふみ)さん(47)、『新海氏が多摩地域の美術史に大きな足跡を残したことを知ってもらえれば』」と報じています。

この展覧会は、9月11日まで開催。観覧料は一般二百円など。月曜休館。問い合わせは府中市美術館=ハローダイヤル03(5777)8600=へ。

しんかい1しんかい2

29 8月

9月議会一般質問テーマ・・市職員のメンタルヘルス問題と航空自衛隊研修の検証について

今週の金曜日(9月2日)から今年度3回目となる、府中市議会定例会が開会します。私の一般質問は9月6日(火)に予定しています。今回の質問テーマの1件目は「府中市職員のメンタルヘルス対策の充実と、働き甲斐のある職場環境を求める」です。今年3月に策定された府中市の人材育成基本方針のなかでは、「職場のサポート体制の充実」が示されています。そのなかでは「地方分権が進むなかで、職務の高度化や煩雑化により、職員の負担は大きくなり、大きなストレスを感じることも少なくありません」「職員の健康と活力を増進するために、職員に対するサポート体制の充実を図ります」とあります。メンタルヘルス問題は、職員個人の資質の問題ではなく、住民に良質なサービスを提供するためにも、組織として重要課題の任務ではないでしょうか。質問テーマの2件目は「入庁3年目職員の航空自衛隊府中基地での研修の検証と、より良い研修内容を求める」です。府中市は入庁3年目職員を対象とする研修を、6月1日~3日にかけ航空自衛隊府中基地で行いました。この内容の検証も含めて、その是非を問いたいと思います。質問準備も進行中、今から楽しみです。

市議会本会場

 

 

26 8月

結城りょう通信・第2号ができました

今朝はJR北府中駅であいさつ、午前中は地元、若松町2丁目自治会のお祭り(明日開催予定)の手伝いなど。さて日頃の私の活動を紹介する、「結城りょう」通信(第2号)が、29日に発行予定。5000部をカラー刷りで印刷し、若松町を中心に新聞折り込みはじめ、私の近所での配布などを予定しています。B$サイズの裏表、1面は7月の参議院選挙と都知事選挙に関するコメントと、「結城亮活動日誌」、2面はこの間私が地域住民の方から街づくりに関する、ご要望をうけて取り組んだことを掲載しています。私も市議会議員になって1年以上たち、日頃からの活動を、ぜひ地域のみなさんに知っていただきたいと思い、2~3ヶ月に1回の割合で発行を考えています(前回の同通信は6月初旬に発行しました)。次回からは、地域のみなさんの声をはじめ、府中市の話題も中心の内容にしたいと考えています。

結城通信

 

21 8月

府中市で職員が懲戒免職処分・・窃盗容疑で逮捕

府中市で職員が窃盗容疑で逮捕、懲戒免職となる事件が発生しました。産経ニュース8月18日付によると「東京都府中市は18日、女性の下着を盗んだとして窃盗容疑で逮捕された福祉保健部の50代の男性係長を懲戒免職処分にしたと発表」「市によると、男性は5月下旬、都内のアパートのベランダに干してあった下着1点を盗んだとして7月20日、警視庁に逮捕された。以前も同様の盗みをしたといい、市の調査に『ストレスがあった』と話したという」との報道がインターネット上で伝えられています。すでに府中市も市のホームページで、この職員の懲戒免職については情報を公開しています。当然のことながら、いかなる理由をもってしても窃盗容疑は犯罪であり、罪を償っていもらわねばなりません。同時に、このニュースでも伝えているように、「ストレスがあった」という、この部分は大変気になるところです。私は常々、自治体の職場は、とくにストレスが溜まる職場ではないかと思っていました。職場移動の頻度の高さ、市民からの厳しい視線、褒められたり感謝されたりすることが少ない割に、苦情や批判にさらされる職務内容。民間企業とは質の違う、公的機関特有のストレス職場ではないでしょうか。私はこの自治体職員の安全衛生と保全の問題については、一度議会で取り上げたいと思っていました。市民に喜ばれ感謝される、それが生きがい、働き甲斐となってさらにモチベーションがあがる府中市役所の職場にしたいものです。

府中市役所

11 8月

地方政治が中央政府を揺るがす時代があった・・・革新自治体の歴史

7月31日投開票の東京都知事選挙では、無党派層から圧倒的な支持を受けた、小池百合子氏が当選しましたが、かって日本にも地方政治が中央政府を揺るがした時代がありました。それが革新自治体の存在です。この7月に中公新書から、新著「革新自治体・・熱狂と挫折に何を学ぶか」(岡田一郎著作)が発刊されました。内容は、おもに1960年代から1970年代末まで全国に広がった、革新自治体の歴史と実績などに焦点をあてた内容です。私は横浜市緑区(現在は青葉区)で生まれて育ちましたが、この横浜市も飛鳥田一雄市長で名をはせた、代表的な革新自治体の一つでした。著作では飛鳥田市政についても詳しく触れいてます。私が子どものころの思い出として、横浜市が他の自治体と比べ、下水道の整備が大変遅れていたことを、今も鮮明に覚えています。この著作を読むとその原因が指摘されています。「(飛鳥田市長当時)企業が横浜市内に大規模住宅を開発する一方、人口増加にともない必要となる社会資本の建設に企業は非協力的であった」「そのため横浜市は必要な社会資本を(自前で)整備せざえる得ず、その費用が財政を圧迫していた」とあります。これで横浜市の下水道整備が遅れた理由が腑に落ちました。著作のなかではほかに、京都府の蜷川府政、東京の美濃部都政の実績と歴史についても、革新自治体の代表的なものとして取り上げています。著書では最後に「かって飛鳥田や美濃部を熱狂して支持した人々と、青島幸男、横山ノック、石原慎太郎、橋下徹を熱狂的に支持した人々は思想信条こそ大きく異なるが、自分たちで問題を解決しようとする前に、自分たちの要望を聞いてくれる『名君』の出現を期待している点では通底しているように思われる」と結んでいます。今回の都知事選挙もこの流れなのか。評価はともかく、今後、地方政治の民主的変革をどう展望するか、興味ある著作です。

革新自治体