22 8月

荒川区で酷暑から住民の命守る施策・・冷房機器の購入費、設置費助成制度

今年の夏は酷暑ですが、8月下旬になってもまだ暑い日が続いています。荒川区ではこうした酷暑から区民を守る施策を実施しているので紹介します。以下は荒川区のホームページに記載してある内容です。

今年の酷暑で、全国で熱中症が多く発生しています。熱中症は、冷房機器を適切に利用し水分をこまめに取ることで十分に防ぐことができます。荒川区では、対象となる世帯に冷房機器の購入・設置費用を助成します。

対象・・自宅にエアコン(ルームエアコン・窓用エアコン・冷房専用エアコン)が設置されていない、次のいずれかの世帯に属する方
※注釈 7月24日時点で荒川区に住民票がある

①65歳以上の高齢者のみの世帯

②身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳保持者もしくは要介護4以上の認定を受けている方がいる世帯

③就学前の子どもがいる世帯

助成内容・・次のいずれかの購入(2点まで)・設置費用

  • エアコン(ルームエアコン・窓用エアコン・冷房専用エアコン)
  • 扇風機、冷風機、冷風扇、除湿機、サーキュレーター

※注釈 7月24日(火曜)から8月31日(金曜)までに購入した冷房機器に限る

助成限度額・・5万円(1世帯1回まで)

 

【共産党荒川区議団も酷暑対策を区に申し入れ】

 

共産党荒川区議団も今年、7月25日に西川区長あてに酷暑から住民を守る施策についての要望書をされています。注目したものとして①生活保護世帯、低所得世帯への以下の緊急支援を行うこと、②小中学校、学童クラブ、にこにこスクール、保育園などのプールも含めた夏季屋外活動については、熱中症対策を最優先して対応することなどを緊急要望しています。

こうした命を守る施策を機敏に要望する共産党区議団の動きは、住民から信頼を得ることでしょう。自治体は住民福祉の増進が第一の義務であることは地方自治法でもうたわれていますが、こうした施策を推進することを国にも、また東京都、そして行政区にも要望したいものです。

とくに生活困窮者の方で、冷房もない住民の方には今年の酷暑は命を削るほどの厚さです。ぜひこのような施策について、9月の決算委員会においても取り上げ、府中市にも要望したいと思います。 ※写真は7月25日に荒川区に要望書を提出する共産党荒川区議団(同区議団のHPから)

結城亮(結城りょう)

 

21 8月

府中第2小の校舎拡張、増改築について・・文教委員協議会

【駐車場に2階建ての新校舎を増築】

 

今日(8月21日)の府中市議会文教委員協議会において、府中第2小の児童増加問題に端を発した校舎改築増築問題について、市教委から報告がありました。

市教委からは今後1200名の児童数が予想される府中2小について、2階だての校舎を増築し、駐車場のところに敷地面積15,333,22m2、建築面積312,87m2、延床面積581,16m2で鉄筋コンクリート造り2階建ての校舎を増築する報告がありました。1階と2階はバリアフリーの造りで、1、2階ともに図工室と図工準備室を設置するとのことです。この増築により2小全体で34の教室数となり、1200人児童数に対応できるとしています。市教委は「今後10年間は児童数が1200人をきることはない」という想定をしているとのことです。また新築した校舎に図工室を設けた理由については、「児童の普通教室を離れた校舎にはなるだけ設定したくないとの学校現場サイドの要望を優先した」としています。

私は質疑のなかで、2小が数年前に教室が不足していたことを理由に、小学1年生の35人、6クラスによる学級編成が2年生に進級した時には、37人の5クラス編成に変わったことをあげ、今後こうした事態があるのかを質疑したところ、その可能性は否定しませんでした。また近くにある「わくわく農園」の敷地の活用は考えられるのかについて質問したところ、同農園は学童保育の分園にするとの答弁がありました。

私も2小の児童増加問題については、昨年6月の定例会で質問をしているだけに、大変興味ある報告でした。答弁から伺えるのは、余裕のある教室数ではないようですが、当面、この対応しかないと思われます。周辺地域の今後の人口数、児童数という課題はどうなるか完全には推測できませんが、今後も現場の声を聞いて、私も2小の児童数と校舎問題について、再度取り上げたいと思います。なおこの2小の報告については、今年度第4回定例会で議案となるとのことです。

結城亮(結城りょう)

20 8月

共産党の都内議員団も注目する高崎市の商店版リフォーム助成制度

 共産党議員団の学習会に参加してきましたが、私が参加した分科会のなかでいくつかの自治体の議員が注目して発言していたのが、高崎市(群馬県)が創設した「商店版リフォーム」(高崎まちなか商店リニューアル助成事業補助金)です。この制度は高崎市内で営業を営んでいる商店(小売店)の店舗のリフォームに、市として助成金をしている制度です。今各地で大型商業施設が郊外に出店し、商店街が疲弊していくなかで、商店、小売店やサービス業活性化のために行政がいかに支援をするかということが、議会でも話題になりますが、この高崎市の制度は大変注目されています。全商連のホームページでは、この制度について以下のように紹介しています。

 

 商店街活性化の打開策に(全商連のHPより一部抜粋)
『いい制度だね、助かっている』と市民からも声をかけられる。地元の小さな業者を支援する制度をつくることこそ自治体の役割ですよ、と話すのは富岡賢治市長。高崎民商の定期総会や新春の集いにも毎回のように出席、業者の“生の声”にも耳を傾け、創業支援資金や小口資金の保証料全額補助制度を創設してきました」。同HPのなかでは高崎市の富岡市長のコメントを紹介し、「実はこの“商店版リフォーム”が実現したのは、民商の総会に出て、住宅リフォーム制度の話を聞いたのがきっかけ。総会に出なければ思いつかなかったかもしれない」と、振り返ります。個々の店舗を支援するリニューアル助成ですが、榛名湖周辺の土産物店や街の中心部の商店街では『誘い合って』事業申請をする動きが生まれるなど、地域の連携を引き出す力にもなっています」。※詳細は全商連のHPでぜひご覧ください。

 

【府中市内の商店街活性のためにも、同制度を要望したい】

 

実は私も市議になって初めての一般質問(2015年6月議会)において、住宅リフォーム助成制度創設を要望し、関連してこの高崎市の同制度についても質疑のなかで紹介し、その利益がおよぼす効果について主張しました。東京都にも商店街活性化のための助成制度はあるのですが、使いがってが悪く、利用する自治体は少ないとのことです。尾崎あや子都議によると、都議会本会議において小池百合子知事は、商店街の活性化の重要性については言明し、また共産党都議団による長年の要望が実り、都議会では「中小企業振興条例」の制定にむけて都も動いています。条例が制定されることで、具体策の実行を行政が責任を負うことになります。府中市でも中心市街地活性化計画がありますが、周辺の商店は今どうなっているのか、買い物難民などがでる地域もありますので、この高崎市の施策はぜひ今後、取り上げたいと思います。 ※写真は高崎市役所

結城亮(結城りょう)

 

19 8月

架空の請求はがき、メールなどにご注意ください

 府中市のホームページ、広報「ふちゅう」では、市民のみなさんに架空の請求はがき、メールなどによる詐欺への注意を呼びかけています。市のホームページでは以下のように呼びかけています。

 

府中市消費者センターへ「法務省管轄支局」を名乗る機関からのはがきによる架空請求相談が大幅に増えています。 消費者に、過去利用した業者への未払いがあると思わせ、それに関して「裁判所に訴状が提出された」「給与、動産物、不動産物の差し押さえ」などと不安にさせたうえで、訴訟の取り下げ等について相談するよう、誘導しています。消費者が連絡をしたところ、弁護士を名乗るものを紹介され、最終的にはコンビニでプリペイドカードを購入し、お金を支払ってしまったとの相談も寄せられています。身に覚えのない請求には絶対電話しないでください。
不安を感じたり対処に困ったりした場合には、府中市消費生活センター(042-360-3316)へ相談してください。

 

実際私のも周辺にも、「大手通販会社」の名前で、身に覚えのない架空の請求をしたショートメールがきたという相談がありました。「コンテンツ料金が未納で、連絡がなければ法的手続きにはいります」という内容だったとのことです。こうした内容のメールやはがきが届いた場合、くれぐれもあわてることなく、消費者センターなどに問い合わせをされてください。

結城亮(結城りょう)

18 8月

町田市の待機児童対策・・町田駅から遠い保育所への送迎バスの取り組み

【TOKYO MX TVの報道から・・昨年10月放映】

 

待機児童解消のために積極果敢な策を打ち出す町田市ですが、昨年10月からは新たな待機児童対策として「市内で定員に空きがある保育所は、自宅や通勤で使う駅から遠くて利用できない」という悩みを解消するため、駅前で子どもを預かり、駅から離れた保育所に専用の車で送迎するという取り組みを、「TOKYO MX TV」(東京MXテレビ)が報道(インターネット)紹介しています。

同テレビの報道では、「(昨年)10月2日にオープンする、町田駅から徒歩4分の場所にある保育施設『送迎保育ステーション』は、送り迎えの時間だけ子どもを預かるために整備されました。子どもたちは専用の車に乗り、最大で片道30分をかけて、駅から離れた複数の保育所や認定こども園に送り迎えされ、日中はそれぞれの施設で過ごすことになります」。「町田市の担当者は『保護者の選択肢が格段に広がるのではないか。今回送迎するエリアは、団地はあるが子ども少なくなってきている。ただ、以前から保育園・幼稚園があり、そうした土地柄を生かした事業』(保育・幼稚園課担当)だといいます。

 

【町田駅から離れた定員の余裕のある保育所への送迎バス、運営主体が違う複数の施設への送迎は都内で初めて】

 

また同テレビでは「子どもを預けたいというニーズが高い町田駅周辺は保育所の用地確保が困難な状況で、駅から離れた定員に余裕がある保育所を活用しようと始まるのがこの送迎保育です。運営主体の違う複数の施設に送迎するのは、東京都内で初めての試みです。利用の対象となるのは1歳児から5歳児で、20人の募集枠に対し、10月から7人が利用することが決まりました。市では今後も、町田駅以外にもステーションの整備を検討するなどして、待機児童の解消を目指すということです」。

私も先日、町田市役所の保育所担当者の話を伺いましたが、この送迎バスは1ヶ月2000円で利用できるとのことで、バスの便も増やす意向とのことでした。町田市は面積が大変広い地域ですので、親御さんにとってはお子さんを遠くの保育所に預けるのは、大変な困難を伴います。そこをカバーするのが、この送迎バスの取り組みです。こうした親御さんを「思いやる」保育施策について、私もぜひ今度の議会で取り上げてみたいと考えています。

結城亮(結城りょう)