15 8月

府中市 市役所の管理職手当増額、職員給与体系の見直しでモチベーションをあげる公務員職場を(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。7月1日付のテレビ朝日の「グッド・モーニング」のインターネット配信ニュースで、地方公務員の採用事情などについて報じています。

★日野市役所の職員採用者のうち、62%が内定辞退・・ 「23区とか政令都市とか、そういう所に行きますという辞退者は多い」

同ニュースでは、「採用試験に合格した人の半数以上が内定を辞退する自治体が相次いでいる」として、「人口が多い東京にありながら6割を超える内定辞退も起き、職員不足に苦しむ市役所の現場」として、日野市役所を取り上げています。

同ニュースのなかで日野市役所の職員課長の方は  「最終合格を24人出したんですが、辞退が15人おりまして、最終的に入庁していただいた方が9人となっております」 として、 東京都の日野市役所では、2024年度の新卒事務職の内定辞退率が半数を超える62.5%に上りました。 沢井課長 「職員間の負担は増えていると思います。50くらいの課(部署)があるんですけど、課に1人くらいは欠員が出ている」そうです。内定辞退者がでる背景に、都心に住む新卒者からも応募がある一方で、都心で就職先が決まると、そちらに流れてしまうといいます。

★民間との給与格差で公務員は不人気?

また同ニュースでは、公務員が不人気の理由に考えられるのが「民間との給与差」と分析。「近年、初任給アップに本腰を入れる民間企業が増えた結果、官民の待遇差が広がり、採用で競り負けるケースが増えています」として、 就活生の方は 「今インフレだったりするので、そういうところからも給料面では、ちょっと難しいところがあるかなという印象」 夫が公務員の人 は「旦那が公務員ですけど、やっぱりボーナスとかもうちょっとあったらいいなっていう声は聞いています」という声を紹介しています。

 ★管理職手当増額でモチベーションもアップ・・50倍の倍率で職員採用試験に応募(大阪、和泉市役所)

同ニュースでは一方で、給与制度を見直し応募が殺到している役所として、大阪府の和泉市役所を紹介しています。 和泉市役所の担当課長の方は 「もともと大学卒の初任給でいくと、19万1700円から22万2300円、3万600円ほど上がっています。おかげ様で事務職に関して、今回50倍の倍率で応募されております」 。また初任給の引き上げに加え「年功序列」だった給与体系をやめて、管理職手当を増額するなど「役職に応じた支給」へと改定をしたとのこと。

その結果、職員全体のモチベーションが上がったそうで、担当課長の方は 「単純に初任給を引き上げるだけでいくと給与費という、その給料のところが全体的に大幅に増加しますので、財政状況の影響というのは非常に大きい。ただ給与制度のこの構造自体を全面的に見直す決断ができるのであれば、他の自治体さんでも実施できるかなというふうには考えています」 (参考、テレビ朝日「グッド・モーニング」2025年7月1日放送分より)

★府中市役所も管理職のモチベーションをあげるために、管理職手当の増額をしてもいいのではないか

~職員のモチベーションをあげる方法の1つに、どうしても給与体系を見直すということがあると思います。和泉市役所の試みは大いに参考になるのではないでしょうか。また近年は市役所でも中途採用の職員の方も多数いるので、社会人経験をもつ中途採用の方への給与の引き上げなども考慮してもいいと、私は思います。

府中市役所は類似団体と比較して人件費が低いこともあり、とくに管理職への負担も大きいのではないかと推察できます。その意味で、管理職のモチベーションをあげる賃金体系についても、今後考えるべきではないかと思います。この点についてもぜひ議会で取り上げたいと考えています。(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

※府中市の令和8年度予算案への要望を募集・・・市民のみなさんから要望を受け付けております。9月20日ぐらいまでにメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。 ★要望内容の例・・街のライフライン(鉄道駅、バス停車場、道路、信号、カーブミラー設置、公共施設など多数)、市の福祉制度に関すること、小中学校に通うお子さんに関すること、幼稚園、保育所、学童保育、介護、障害者福祉、公共行政のサービスに関することなど、なんでも結構です。※ただし要望内容によっては、私のほうで整理修正、あるいは取捨選択する場合もありますが、どうかご了承ください。 メールアドレス yuki4551@ozzio.jp まで

10 8月

府中市 第62回府中市商工まつりの成功を・・都市間競争を勝ち抜くためにも、府中市に商工業の施策拡充を求めたい(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。

★盛大な商工まつりの成功の一方で、府中市の地域経済、都市間競争に危機感

昨日と今日にわたり府中市の大国魂神社境内では、むさし府中商工会が主催の第62回府中市商工まつりを開催、私も昨日、会場に足を運びました。会場には多くの出店が並び、むさし府中商工会に加入する多数の企業、業者がテントを張り出店をしています。また会場内には特設舞台も設置され、様々なアトラクション企画が開催され、多くの家族連れ、お子さんたちも見に来ていました。

そうしたなか、府中市内の商工業の競争力を落ちていることを、むさし府中商工会議所の田中会頭(柏屋)は危機感をもっています。多摩地域では人口の多い、八王子、町田市、また商業都市である立川市に次いで府中市は業者数、販売指数を誇っていますが、近年はこれに調布市がほぼ府中市を追い越す勢いとのことです。なかでも府中駅を中心とする市街地活性化の現状、府中市経済の状況について、さらなる施策が必要で、調布市に追い抜かれることで都市間競争に立ち遅れてしまうことへの危機感をにじませておられます。

★府中市に中小企業振興条例の制定で、市内業者の活性化策を

府中市では令和7年度の予算案のなかに、①市内産業の現状把握および、事業所数などの推移に関する要因の分析を行うとしています。

私は以前ですが、2019年2月議会の一般質問において、東京都が「中小・小規模企業振興条例」を制定したのを機に、府中市も中小企業対策に本腰をいれて取り組むべきと質疑をしました。

中小企業に対する府中市の認識は、市内には大手企業が存在し、それを支える中小企業の存在の有用性を主張しています。私はそれを肯定しつつ、現実に元請大手企業と下請け中小企業との間の取引関係の改善、市民世論調査でも示されている、中小企業で働く勤労者に対する福利厚生の支援策としての健康管理、健康増進対策、小売業、個人商店に対するリニューアル助成制度の創設、官界、産業、大学などとの連携、全事業所の悉皆調査、中小企業振興対策審議会の設置、基本条例の制定などを求めました。

★大企業中心の地域経済は、企業が撤退、縮小したら危険な事態に

また府中市の「創生ビジョン」(当時)において、府中の商工業の問題についてふれ、これまでの大企業中心の地域経済は、ひとたび企業危機や撤退などの事態に見舞われると、地域経済にとっても大きなリスクとなることを分析していることも紹介し、人口減と大幅な経済成長が見込めない今日、街の中小企業を本格的に育成するための方針と施策の発展、内発型の地域循環型経済への転換など、行政として戦略方針を確立するべきと訴えました。

★中小零細企業の活力を引き出してこそ、地域経済が発展する

また私も府中市の令和4年度予算要望では、商工業分野での予算要望をしたなかから、複数の項目について以下、掲載します。コロナ禍で市内事業所の運営が厳しくなる今日、市が主体的に活性化策を行うことが極めて重要になっています。

(1)府中駅東口の活性化策の具体化を

府中駅周辺の「にぎわい創出」について、駅東側商店街の活性化に重点施策をおくことを検討してください。東側の店舗衰退が進んでいることから市として商店街、まちづくり府中とも協力して活性化策を講じることを検討してください。

(2)市内の中小零細下請け事業所の保護策を

市として商工会とも連携して、市内商工業者を対象にした取引告発ホットラインとか、電話一斉相談の開催を検討してください。行政として業者間の不公正取引を許さないという強い姿勢を示す必要があると思います。

(3)市に中小企業振興条例の制定を

東京都が中小企業振興条例を制定しましたが、市としても中小企業振興の審議会の設置であるとか、あるいは条例の制定する必要があるのではないかと思いますが、検討してください。

(4)以前に市が実施した、住宅リフォーム助成振興策を

以前、市が実施した住宅リフォームなどに使える商品券「スマイル建設券(仮称)」を市内の地域経済活性化策として、その実施を再度検討してください。また一般個別住宅のリフォーム工事助成および、商店街リフォーム工事助成制度(高崎市の例)を実施してください。(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

※府中市の令和8年度予算案への要望を募集・・・市民のみなさんから要望を受け付けております。9月20日ぐらいまでにメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。 ★要望内容の例・・街のライフライン(鉄道駅、バス停車場、道路、信号、カーブミラー設置、公共施設など多数)、市の福祉制度に関すること、小中学校に通うお子さんに関すること、幼稚園、保育所、学童保育、介護、障害者福祉、公共行政のサービスに関することなど、なんでも結構です。※ただし要望内容によっては、私のほうで整理修正、あるいは取捨選択する場合もありますが、どうかご了承ください。 メールアドレス yuki4551@ozzio.jp まで

04 8月

府中市 府中市役所職員の不祥事が相次いで発生・・この土壌に何があるのか(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。

府中市役所職員の不祥事がこの数年間、複数件発生し、市民のみなさんからも御叱りの声を伺います。インターネットで府中市役所職員の不祥事について検索したところ、下記のように記述されています。(以下、インターネットのAI による概要)

★府中市都市整備部職員による不祥事としては、官製談合、文書偽造、窃盗、速度超過など複数の事案が報告されています。

1,官製談合事件

①2020年6月、都市整備部長が官製談合防止法違反容疑で逮捕されました。府中市議2名に最低制限価格を漏洩した疑いです。この事件を受け、再発防止対策検討委員会が設置されました。

2,文書偽造事件

①都市整備部の担当職員が、中高層建築物の建築に係る手続きで、書類を偽造した上で事務処理を進め、原本を破棄したとされています。これは、業務理解不足や遅れを取り繕うための行為とみられています。

②府中市都市整備部の30代の男性職員が、確認審査などが完了していない建築物について、嘘偽の確認済み証を作成していた事件がありました。当時の東京新聞の記事によると「市が2021年度に建築確認済み証を交付した建築物について、事業者からの計画変更申請書を今年2月に受付け、男性職員が担当。嘘偽の確認済み証を事業者へ交付していた」とのことです。ちなみにこの建築物の工事はまだ始まっていないとのことです。記事によると、市と事業者の間でやりとりが見られないことから、市が調べて発覚したとのことで、府中署に相談、厳正に対処するとのことです。

3,窃盗事件

①福祉保健部の男性係長が、女性の下着を盗んだとして窃盗容疑で逮捕、懲戒免職処分となりました。過去にも同様の行為があったとされています。

4,速度超過事件

①50代の男性職員が、東北道を時速192キロで走行し、速度超過で摘発されました。同職員は懲役4カ月執行猶予3年の判決が確定し、地方公務員法により失職しました。

5,その他

①2024年度以降、市職員8人が停職、5人が減給、9人が戒告の懲戒処分を受けていたことが判明しました。通勤手当の不適正受給、駐車場の不正利用などの事案も報告されています。この件を機に、府中市は、懲戒処分の公表基準の見直しに着手し、原則としてすべて公表する方針です。(以上、インターネットAIの検索から抜粋)

★なぜこうした不祥事が発生し、内部告発があるのか

問題は職員がこうした不祥事を起こす、その土壌に何があるのかということです。人間ですから業務上の間違いは確かに起こることで、私もいちいち重箱の隅を突っつくような指摘をして、揚げ足をとるつもりなどありません。しかしながら、この間の不祥事の中身を見ると、明らかに職場の規律が緩んでいるから起こるのではないか、と推察されます。

★若手職員の離職者が多く、管理職の成り手がない

以前から府中市役所の職員のなかで、若い職員の離職者数が多いというのを聞いたことがあります。また管理職の成り手が少ないというのも聞いたことがあります。一言にすると「面白くない職場」「沈滞した雰囲気の職場」であり、公務員で待遇は安定しているにもかかわらず、辞めていく若手職員の方々は「この職場にいても展望がない」と思って離職していくのではないでしょうか。こうした土壌と不祥事の多さも、決して無縁ではないと私は考えています。

やる気があっても、それが尊重される職場でなければ、何もしない方が良く、何かチャレンジし失敗して減点になるのなら、何もしないで減点されない方が効率が良いでわけです。しかしそうした職場こそ、上意下達、官僚主義が蔓延して組織の活力がない職場となります。それは府中市役所の職員全体の士気が下がり、スキルも枯渇していき、結局は市民サービスの低下へとつながっていくはずです。

市民のみなさん、また府中市職員の方のなかからも、匿名希望で結構ですので、市役所内部の問題についてご意見など寄せていただければ、ありがたく思っております。連絡先 アドレス yuki4551@ozzio.jp

※府中市の令和8年度予算案への要望を募集・・・市民のみなさんから要望を受け付けております。9月20日ぐらいまでにメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。 ★要望内容の例・・街のライフライン(鉄道駅、バス停車場、道路、信号、カーブミラー設置、公共施設など多数)、市の福祉制度に関すること、小中学校に通うお子さんに関すること、幼稚園、保育所、学童保育、介護、障害者福祉、公共行政のサービスに関することなど、なんでも結構です。※ただし要望内容によっては、私のほうで整理修正、あるいは取捨選択する場合もありますが、どうかご了承ください。 メールアドレス yuki4551@ozzio.jp まで

01 8月

府中市 府中市役所職員18人を処分、公表へ・・市の駐車場などを不正利用が発覚(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。

府中市職員の不祥事に関する記事が、大手新聞各紙の多摩版で掲載されていますが、朝日新聞(7月31日付)では「(市職員が)届け出をせずに自家用車で通勤して、市の駐車場などを無断に使っていたとして、24年度に市職員18人を停職、減給、戒告の処分にしていた」と報じています。またこの処分をこれまで公表していなかったことも問題になっています。

★「職員の不祥事が立て続けに発生している」(市の見解)

朝日新聞の記事によると、府中市はこれまで、この案件を非公表としてきた理由について「公有地の不適正利用は公表基準にあたらなかった」と説明。「市が2006年に定めた基準では、公表対象を免職処分や刑事事件にかかわわる事案で停職、減給、戒告となったケースなどとしていた」そうです。

また朝日の記事によると「昨年度の停職は9人で、計3人だった直近の10年間から激増していた」とあり、「朝日新聞は取材でこうした処分について把握し、市に公表を求めていた。入手した内部文章によると問題発覚のきっかけは、昨年4月の高野市長宅あての手紙と写真による通報だった。市職員が公共の『駐車場を通勤に使用している』との指摘で、調査したところ相次いで見つかったという」としています。この点について、市が公式に発表した文章では以下のように説明しています。

※府中市職員の懲戒処分に関わる、公表基準の見直し
昨年度から、市及び市職員に対する信頼を揺るがす職員の不祥事が立て続けに
発生していることを踏まえ、職員の服務規律の確保及び事件の再発防止を図るた
め、懲戒処分の公表基準を見直し、今後、職務遂行上の行為又はこれに関連する
行為に係る処分を行った場合においては、原則公表するものとします。(市の公表文章から抜粋)  職員の懲戒処分の公表について

★管理監督する立場の職員も不正行為を働いていた

府中市の発表によるとこうした行為をしていたのは、文化スポーツ部と生活環境部の職員らで、朝日の記事によると「市は文化スポーツ部の調査で『相当の長期にわたって常態化していた』と認定。最長で約30年続けていた職員もいる」とのことです。「管理監督する立場の部長級や課長級などの職員も戒告処分や訓告にした」ということです。

この点、その原因について「長期間にわたって発覚しなかった背景を『在籍期間の長期化』とした」(府中市コンプライアンス推進本部会議)。また同記事によると「市役所内で今春以降、『減給や戒告の処分は公表されることもあるのに、この停職が公表されないのはおかしい』といった不満が広がっていた」とあります。(参考、朝日新聞多摩版、7月31日付記事)

★今日、組織の不正は内部告発で明かになるのが一般的

この記事を見る限り、市長あてに内部告発をした職員の方は、「限度を超える不正行為」が目に余るにも関わらず、公表されないのは、あまりにも手ぬるい」と義憤にかられたのではないでしょうか。問題はなぜこした程度を超えて不正行為を、長期にわたって市職員が行る土壌があったのか、ということです。私は市役所内部の職員ではないので、本当のことはわからないのですが、「まあこんなこと、他の職員もやっているし、大丈夫だろう」という感覚が、あるいは特権的意識が市職員内部にあったからではないでしょうか。

現代は企業、組織団体などの不正行為は内部告発によって明るみになり、事件化することが一般的です。今後もこうした内部通報による発覚は、府中市においても恐らくでてくることでしょう。また議会による行政に対するチェック機能が、強く働いているかどうかについても率直に反省しなければならず、これは私自身も含めて、議会(議員)側もよく考える必要があります。大変恥ずかしい事態であることを、市民のみなさんに、心からお詫びするしだいです。(府中市議 国民民主党 ゆうきりょう)

 

府中市 職員8人が停職 昨年度以降 懲戒処分 計22人が判明・・内部通報を受け、読売新聞が情報開示請求で発覚(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

※府中市の令和8年度予算案への要望を募集・・・市民のみなさんから要望を受け付けております。9月20日ぐらいまでにメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。 ★要望内容の例・・街のライフライン(鉄道駅、バス停車場、道路、信号、カーブミラー設置、公共施設など多数)、市の福祉制度に関すること、小中学校に通うお子さんに関すること、幼稚園、保育所、学童保育、介護、障害者福祉、公共行政のサービスに関することなど、なんでも結構です。※ただし要望内容によっては、私のほうで整理修正、あるいは取捨選択する場合もありますが、どうかご了承ください。 メールアドレス yuki4551@ozzio.jp まで

23 7月

府中市 マンション価格・・千代田区が投機目的のマンション取引の規制を、不動産協会に要請(読売新聞) (府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。

★引き渡しから5年間は転売できないようにする特約を設けるよう、不動産協会に要請(千代田区)

先日の読売新聞に都内の千代田区がマンションなどの住宅価格の高騰をうけて、不動産協会との間で、投機目的のマンション取引を制限するよう要請したとの記事があります。「引き渡しから5年間は転売できないようにする特約を設けることなどを要請」としています。

同記事では「千代田区住宅課によると、区内にある新築マンションの販売価格は2019年に1平方メートルあたり151万円だったのが、22年には249万円に上昇」「外国人を中心に投機目的の取引が相次いでいることで、価格を押し上げているとみられる」としています。また同区は「過度な住宅価格の上昇は、賃貸住宅の賃料にも影響し、居住実態のない住戸が増えるなど住環境の悪化につながる恐れがある」として、不動産協会に取引制限を要請したとあります。

★再開発事業でのマンション販売などで、転売できないよう特約を設ける

要請内容では「再開発事業などにともなって販売されるマンションについて、引き渡しから5年間は転売できない特約を設けるほか、1つのマンションで同一名義人が複数物件を購入することを禁じるよう求めた」として、同区の住宅課は「今後、国や都にも投機目的での転売を抑制する施策を求める」としています。(参考、読売新聞7月記事)

★日本は円安で「海外から見れば2割引きのバーゲンセールだ。投資にはいいタイミング」

2022年8月18日付の朝日新聞に「ニッポンの不動産、外国人『買い』」「円安で割安感 海外投資家から照会急増」との見出しで記事が掲載されています。この記事のなかで、物件を仲介した不動産会社のコメントで「円安をきっかけに不動産を探す外国人が増えた。円安に乗じた価格をあげて物件を売りに出す人もいる」とし、日本に投資をする外国人客が増えているそうです。

また記事のなかで中国の情報サイトの社長は「円が米ドルに対して2割ほど安くなった。海外から見れば2割引きのバーゲンセールだ。投資にはいいタイミングだ」とし、このサイトを利用する方のなかには「30から40代の中国人が中心で、1千万円台のワンルーム物件を現金で買うケースが多い」としています。

★超低金利政策、円安で日本の不動産物件の買いが促進

国内の不動産リサーチ会社の代表は「海外投資家が重視するのは不動産収益の利回りと借入金利との差で、需要が強い要因は、海外で利上げが進むのに対して、日本銀行が超低金利政策を続けていることが大きい」「同時期に円安が進みやすく、価格を押し上げる一因にもなりうる」と話しています。

★府中市内のマンションも投機目的による転売が増えているのではないか

この記事の中の写真では、オーストラリア人投資家によって購入された、首都圏の中古1棟マンションの写真が掲載されていますが。恐らく府中市内にもこうした中古マンション、あるいは外国人投資家による投機目的の新規マンションなど不動産物件が増えているのでないでしょうか。現在の「独歩安」ともいえる日本の通貨、円安状況が私たちの住む街の「景色」も変えてしまいつつあるような状況を感じさせる記事です。今後、こうした状況が街づくりをめぐり、諸問題が発生するかもしれませんので、対策を求めていきます。(府中市議 国民民主党 ゆうきりょう)

※ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市への要望などお寄せください。福祉、街のインフラ、防災、産業、環境衛生、学校教育など、なんでも結構です。 アドレス yuki4551@ozzio.jp  電話090-4136-7642(電話にでない際は、留守電にお名前をお願いします) 住所・・府中市紅葉丘2-6-3、メイプルタウン吉野D202