18 4月

府中市 学童クラブの待機児童対策・・学校施設の活用と民間委託など、多様な手法を用いて学童クラブ教室の拡充を

府中市議会議員(保守系無所属)の ゆうきりょう です。

★武蔵野市では学校内の交流スペースを活用

昨日の朝日新聞に学童クラブのスペース探しで、苦慮する自治体の記事が掲載されています。例として武蔵野市の境南小学校にある学童クラブでは、同小がある地域では近年、大規模マンション建設が相次ぎ、子育て世帯が増加。それにともない、共働き家庭が増え、今年4月の学童保育の登録者数は187人で、5年前の約1・5倍になり、記事によると、今年度から校内にあった地域住民の交流スペースを学童保育に改修し、1クラス増やしたそうです。「今後もしばらく希望者は増える見込みだが、余裕教室は残っていない」とのことです。

この記事にもありますが、「国はこれまで、安心、安全な学童保育の整備をめざし、学校施設の活用を促してきた。ところが、35人学級の導入や特別支援学級の増加、子どもが増えている地域では余裕教室が無いところも多い」のが実態です。また記事によると、武蔵野市の別の学童保育では昨年度、校内のスペースだけでは足りなくなり、学校から約500メートル離れた都市再生機構の団地内にある住民の集会室に新しいクラスを例外的に設けたそうです。

★学童クラブの職員確保も困難な状況

また記事では「新たな学童保育を整備するには、子どもたちを世話する職員の確保も課題」だが、人手不足の職場が多いとのことです。学童クラブの職員は非正規雇用が多く、記事のなかで学童クラブ職員を組織する労組(建交労)は「学童保育を保育所と同じ児童福祉施設に位置付け、全国一律の守るべき最低基準(賃金)を設けて質の向上を図るべき」と主張されています。

★府中市でも大規模校の学童対策が急務

府中市においても学童クラブの児童が増え続けており、とくに小学4年生以上の待機児童が増えていることも伺っています。市教委では、今後、学校施設改築改修計画のなかで、学校施設と学童クラブの運用を同施設で行う計画もありますが、当面する課題としては、市内の大規模校である府中1小と府中2小の学童対策ではないでしょうか。両校とも1000人を超える規模であり、市街地のマンション建設にともない、増え続けています。武蔵野市の小学校のケースのように、近隣のスペースを借用して、学童クラブの教室することなども考えなくてはならないと思います。例えば民間に学童クラブの運営を委託し、子どもの居場所として小学校の体育館を借用するなどの対策も検討できるのではないでしょうか。

ぜひこうした課題についても、官民の協働を具体的に求めたいと思います。(府中市議会議員 ゆうきりょう)

※ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情など、また新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@ozzio.jp

16 4月

府中市不登校児童、生徒の居場所・・・学校給食センターに来て、ランチのお誘いを

府中市議会議員(保守系無所属)の ゆうきりょう です。

不登校児童、生徒の居場所の課題について、私もこの間、複数回、市議会の一般質問でも取り上げ、また複数の議員さんも質疑をされています。先日も東京新聞多摩版で、八王子市が不登校の児童、生徒のために市内にある学校給食センターにて、不登校の子どもたちが好きな時にいつでも、給食センターにて、学校給食を食べることができる施策を実施していることが、報じられています。

★子どもたちが「メニューを見て、来る日を決める」

この記事では「教室が苦手なら給食センターにおいでよ。不登校の小中学生に向け、東京都八王子市がこんな『ランチの誘い』を始めて1年。できたての食事と安心できる居場所の存在がどこかへの一歩をそっと後押しして、家族以外の人とつながりを持つ子どもたちも出てきた」とあります。

また記事では市内にある「学校給食センター南大沢」を取材、献立表は学校などを通じて子どもたちに配られるそうで、「メニューを見て、来る日を決める。好きな給食のためなら外出できる」「普段は家からほとんど出ないという中1の男子生徒(13)は満足そうに話した」とあります。 週2、3回通う中3の男子生徒(15)も「同じ学校の子がいたら別室にしてくれる配慮にもほっとする。職員さんも必要以上に干渉してこないので、自分のペースで食べられる」と感想を寄せています。

★給食をつくるためだけのセンターを・・・「雷に打たれたようだった」(市の担当課長)

この取り組みは、昨年2月に始まり、記事によると、安間英潮(ひでしお)教育長が市民向けの給食試食会の様子を見たことがきっかけだそうです。教育長は記事のなかで「学校に来られない子も給食を食べたいのでは、と思ったのがきっかけ」 「不登校支援にセンターを活用する発想には、校給食課の東郷信一課長も驚き、『雷に打たれたようだった、と振り返る』」。

八王子市では現在、市内に4カ所ある全ての給食センターで、給食をつくっている日は毎日開放し、誰も来ない日もあれば、10人以上が来る日もあるそうです。現在、八王子市内には不登校の小中学生が約1800人いるそうで、給食センターが学校に子どもの様子を報告し、学校によっては「出席」扱いにしているところもあるとのことです。

この給食センターでの給食「通い」から、再び学校に行く意欲を取り戻した生徒もいるそうで、「小学生は親の付き添いと予約が必要で、中学生はふらっと来やすいように予約不要。子どもは無料、親は300円。市学校給食課の安斉祥江(よしえ)さんは「安心して過ごせる居場所の、選択肢の一つになってくれたらうれしい」と話しています。

★府中市教育委員会でもぜひ取り入れてほしい

私も2月の定例会一般質問で、市に対する提案の1つに、この八王子市の取り組みを紹介、提案しました。こうした柔軟な発想は大いに学ぶべきではないでしょうか。不登校の児童、生徒が貴重な幼少期において、少しでも人とふれあい、コミュニケーション能力を育む機会の提供について、教育委員会も責任はあると考えます。私も一度、八王子市の給食センターを訪れて、再度、議会でも提案したいと思います。(府中市議会議員 ゆうきりょう)

※ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情など、また新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@ozzio.jp

 

15 4月

府中市児童館・・子どもの居場所拡充のために児童館の利用促進を求めたい

府中市議会議員(保守系無所属) ゆうきりょう です。

★児童館の遊具改善など、日ごろから、こどもが居たいと思える居場所にしたい

子どもの居場所について、政府(こども家庭庁)は昨年末、「こどもの居場所づくりに関する指針」(以下、指針)を発表、閣議決定をしています。またこの間、市議会においても複数の議員さんが取り上げておられますが、私もこの課題について、再度、今年度第1回の定例会の一般質問で取り上げました。

政府の指針のなかで、こどもの居場所づくりについて「既存の地域資源を活かした居場所づくり」という項目があり、そのなかには「児童館、児童遊園、公民館、図書館、青少年教育施設や団体、学校、教育支援センター、放課後児童クラブ、公園の活用、高齢者や障碍者の社会福祉施設、学習生活支援事業、重層的支援体制整備事業などの活用が考えられる」との指摘があります。

そこで私は、市内にある既存の地域資源を活かした居場所づくりについて、新たな改善策として①現状の文化センターにある児童館に備えている、こども向けの遊具設備などの改善、拡充をすること、②教育センター跡地(府中町)には、子どもの居場所の施設の建設を求めました。

★50年以上前に制定された、児童館条例が問題

子どもの居場所に関し、児童館の活用という点では、市議会で西のなおみ議員(無所属)が、3月議会の一般質問で取り上げておられます。西の議員の主張では「府中市の児童館が中学生までしか使えないのは、50年以上前に制定された、児童館条例が原因」「平日の昼間は指導員が不在、不登校の子どもの居場所にすることができない」「担当課については、建物を管轄する部署から、子どもの問題を把握している部署に移し、子どもの居場所として活用するための児童館へ拡充を進めるべき」と主張されました(西のなおみ議会報告から抜粋)。

この西の議員の主張については、私も同意見であり、保護者の方から同様のお声をいただいています。また以前もブログで掲載しましたが、国立市にある「矢川プラス」のような、子どもが日中、安心して過ごせる施設について、ぜひ教育センター跡地にも開設を求めたいものです。

あわせて、各小中学校に設置されているサポートルーム(不登校児童・生徒の居場所)については、学校間の施設のアンバランスがあると、保護者の方から伺っています。高野市長もサポートルームの改善拡充については、公約に掲げておられますので、今後の動向に注目していきたいものです。引き続き、子どもの居場所の拡充については、今後も継続して取り上げていきたいと思います。(府中市議会議員 ゆうきりょう)

※ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情など、また新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@ozzio.jp

31 3月

(府中市令和6年度予算)府中市がこども食堂の支援団体数予算を拡充へ・・小学校区ごとniのこども食堂を広げてほしい

府中市議会議員(保守系無所属)の ゆうきりょう です。府中市では、こども食堂を地域で実施する団体の活動資金の補助について、支援対象団体数を10団体から13団体にするために、予算を817万円を計上しました。

私は以前(2018年12月)の府中市議会一般質問において、子どもの居場所づくり、子ども食堂への支援策を求めて質疑をしたことがあります。

★こども食堂を通じて、悩み事の相談や勉強を見て欲しいなど、寄せられている声を反映した事業展開を団体の方々とともに検討したい(市の答弁)

当時から府中市も答弁のなかで子ども食堂の存在を重視しており「昨今、地域におけるつながりの希薄化や家庭における孤食が社会問題となるなか、子ども食堂の活動は地域の方々からのご厚意に支えられており、大変意義あるものと認識している」とし、「本市の市民提案型協働事業を活用していただいている」「子どもの居場所づくりで求められている、悩み事の相談や勉強を見て欲しいなど、寄せられている声を反映した事業展開を団体の方々とともに検討していきたい」としています。

また質問のなかで「市は現在の市民協働事業からさらに一歩進めて、本格的な行政支援策を求めたい」と質疑したところ、まだスタートして日が浅い事業なので今後の活動を見極めたい、「国や都の動向を注視しながら、子どもの居場所や交流の場などとして広がりがある、子ども食堂への支援を検討してまいりたいと考えている」との答弁でした。

★企業とも積極的な連携を求めたい

子ども食堂をめぐっては、最近では大手食品メーカーなども子ども食堂を運営する団体に対する財政支援なども行なっており、また「子ども食堂を運営したいが、ノウハウをおしえてほしい」とか「私の子ども、子ども食堂に連れて行きたい」などの声が寄せられていると聞きました。

今後の要望として、こうした情報の集約化、ワンストップ化についても行政が支援して、市と学校と子ども食堂運営者がつながるように、行政としても環境づくりをしてほしいということも要望しました。府中市内においても、今後は学校区ごとにその存在が広がることを期待したいものです。(府中市議 ゆうきりょう)

※ゆうきりょうのブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情など、また新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@ozzio.jp

24 2月

(府中市議会)府中市内の児童生徒、不登校のこどもたちの居場所確保に、市は行政間の横の連携、官民協働の取りくみで全力を

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。先日(2月22日)の府中市議会一般質問では、こども家庭庁が新たに示した、こどもの居場所に関する指針について、保護者の方々からの要望も踏まえ、市にその具体的な実施について質疑をしました。その質疑と市の答弁については、23日のブログで掲載しました。今日のブログでは、市の答弁を踏まえ、ゆうきりょうの意見要望について、以下掲載します。

★行政の縦割りの弊害を克服し、部門間の綿密な連携を

行政部門における横の連携についてです。今回の指針では、「こどもの居場所づくりについては、「児童福祉や健全育成などのこども施策、障害児や高齢者福祉などの福祉政策、学校や社会教育などの教育施策、自治会やまちづくりなど様々な分野に関わることから、こうした関係者が連携して取り組む必要がある」との指針がありますが、市として正面から受け止めていただき、従来の縦割り行政弊害の克服、行政の横の連携に強く期待するものです。

★民間学習塾、NPOなど民間とも大胆な連携をして、不登校児童生徒が学ぶ環境確保を

官民連携のあり方についてです。例えばですが、教育委員会と民間学習塾が協力し「多様な学びの場の選択肢の拡充」という点で、埼玉県の戸田市教育委員会が、大手学習塾に業務委託して運営する、新たな教育支援センター『すてっぷ』の開所を、8月24日に発表した」とあり、学習塾と教育委員会がタッグを組み不登校施策を強力に推進するというものです。不登校児童生徒が学ぶ場について、民間学習塾などとの連携についても柔軟に考えられてはどうでしょうか。教育委員会においても、ぜひ参考にされることを期待します。

★市内にある児童館、遊戯施設の実態調査など行い、遊戯用ゲームの改善を

市内にある公共の既存施設の活用についてです。児童館施設の充実についてですが、「府中市内の文化センターの児童館遊戯室には、充分な数のボードゲームがなく、あるのはオセロ、将棋くらいです。複数で楽しめるボードゲームをもっとたくさん設置して、児童同士のコミュニケーションを増やしてほしい」。こうしたお声もありましたので、質問しました。ぜひ遊戯室の実態調査や遊戯用のゲームの充実などに予算をつけていただけることも要望させていただきます。

★学校の早朝開放、給食センターの活用など不登校児童生徒が集える環境確保を

学校施設の活用についてです。現状の適応指導教室、バーチャルランニングプラットフォームなど学びの多様化については、今後も推進と拡充を要望します。あわせて八王子市や三鷹市で実施しているような、学校校庭の早朝開放、給食センターに不登校児童生徒を向かい入れることで、不登校の子ども、不登校気味の児童生徒が登校できるようになった例など、こうした他市の事例もぜひ参考していただければと思います。

★フリースクールは今やもう1つの学校、教育委員会とも連携し支援のあり方に工夫を

最後にフリースクールについてです。滋賀県東彦根市の市長さんが、フリースクールの存在について物議をかもす主張をされて問題になりましたが、私は今やフリースクールの存在は必須の教育施設だと思います。東京都も運営事業者や利用者に補助金の支援措置を講じています。現状の適応指導教室のさらなる充実とあわせて、民間フリースクールとも連携を強化し、 フリースクールへの登校が学校への出席扱いとなるよう、市教委としても各学校に対してガイドラインなど作成し、環境づくりを積極的にしてほしいことも要望します。 府中市にフリースクールは少なく、市内には2施設しかないように散見します。 市外のフリースクールを求めて通う児童が増えていると聞きおよんでいますが、子どもたちの興味関心に合わせた探求学習も選択できるように、フリースクールへの支援策のあり方にもぜひ市教委として、施策を講じてほしいと要望します。

~最後に府中市の教育委員会によるこの間の施策(適応指導教室の開校、不登校特例校の開校予定、各校にサポートルームを開設するなど対策を講じていることを評価し、それでも500人を超える不登校児童生徒数をカバーしきれないのが現状ではないか。今回のこども家庭庁による指針をうけて、教育委員会も、あらゆる手立てを尽くして、子どもの居場所確保にむけて全力を尽くしてほしい。(府中市議 ゆうきりょう)

※ゆうきりょうのブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情など、また新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@ozzio.jp