04 10月

(府中市)ボートレース多摩川は府中市にありますが、主催運営は府中市ではなく青梅市です(府中市議会議員 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。

よく市民の方から聞かれることで、「府中市の是政にあるボートレース多摩川は、府中市が運営しているのでは」ということを尋ねられます。実はボートレース多摩川の運営は府中市ではなく、青梅市および東京都四市競艇事業組合(小平市、日野市、東村山市、国分寺市)が担っています。そのため、レースの開催による直接的な「事業収益(純利益)」はすべて運営元であるこれらの自治体の財源となり、府中市の一般会計には直接入りません。しかし、施設が府中市内に所在することから、市には独自の経済的利益や地域貢献がもたらされています。

1,府中市が受ける経済的な利益

直接の事業収益はなくとも、開催地である府中市には以下のような形で経済的効果が生まれています。

(1)地方税(固定資産税など)の収入
広大な敷地を持つボートレース多摩川の施設(スタンド、プール、駐車場など)から、府中市に固定資産税などの地方税が納付されます。

(2)周辺地域への経済波及効果:
レース開催日には全国から多くのファンが訪れます。最寄り駅である西武多摩川線・競艇場前駅の利用者増、公共交通機関の維持、また周辺の飲食店やコンビニなどの商業売上、市内の雇用創出に貢献しています。

2,府中市への地域貢献

ボートレース多摩川は、場内イベントの開催や地域社会への還元事業を積極的に行っています。

(1)納涼花火大会の開催
地域貢献事業の代表例として、毎年夏に近隣住民を対象とした「ボートレース多摩川納涼花火大会」が開催されています。

(2)防災拠点としての機能
広い敷地と大規模な駐車場・施設を有しているため、災害時の避難スペースや物資集積拠点、防災訓練の会場としての役割も期待されています。

3,ボートレース多摩川(主催:青梅市)による貢献

ボートレース多摩川は府中市内にありますが、主催(運営)しているのは「青梅市」です。そのため、舟券の売上から生じる純利益(年間数十億円規模)は青梅市の財政へと繰り入れられます。しかしながら、府中市への直接的な貢献もあります。

(1)固定資産税の収入 レース場を所有する企業や青梅市が持つ施設から、府中市に固定資産税が支払われます。

(2)場外設置に伴う協力金・寄付金  府中市の敷地を提供している見返りとして、青梅市やボートレース関連団体から府中市へ一定の寄付金や協力金が支払われ、市民福祉に還元されています。

★ボートレース多摩川の土地は「多摩川の砂利採掘場跡地」を利用して建設された

ボートレース多摩川が府中市にある理由は、高度経済成長期の東京の建設ラッシュを支えた「多摩川の砂利採掘場跡地」を利用して作られたためと言われています。また、府中市にあるにもかかわらず、歴史的な背景(地元の反対運動など)から府中市ではなく青梅市や周辺自治体が主催(施行)しているという、公営ギャンブル特有の複雑な歴史を持っています。

4,なぜ府中市にあるのか・・その歴史的・地理的背景

(1)砂利採掘場の跡地利用
昭和初期から高度経済成長期にかけて、東京のビルや道路を建設するためのコンクリート素材として、多摩川の良質な「砂利」が大量に採掘されていました。ボートレース多摩川(旧称:府中競艇場)は、その砂利の採掘によってできた巨大な穴(採掘場跡地)と、隣接していた旧・多磨村立中学校の跡地を利用して1954(昭和29)年に造成されました。

(2)「日本一の静水面」の秘密
現在のレースコースは川の一部ではなく、井戸水を汲み上げた「人工の池」です。周囲を防風林やスタンドに囲まれているため風の影響を受けにくく、競艇界では「日本一の静水面(波が立たず穏やかな水面)」として広く知られています。

5,なぜ「府中市」ではなく「青梅市」が主催しているのか?

ボートレース多摩川の最もユニークな点は、「府中市にあるのに、府中市は運営していない」という点です。

(1)開設当時の地元の激しい反対運動

1954年の開場当時、現地は「府中市」ではなく、合併前の「多磨村」という自治体でした。当時、治安悪化や教育環境への懸念から地元住民による猛烈な競艇誘致反対運動が起こり、誘致を進めた村長がリコール(解職請求)されそうになるほどの騒動に発展しました。この激しい折衝のなかで、地元の旧多磨村(のちの府中市)は運営への関与を断念せざるを得なくなりました。

(2)財政難にあえいでいた「青梅市」の参入

一方で、当時の中央線や青梅線沿線の自治体(青梅市など)は、戦後の財政難に苦しんでおり、復興やインフラ整備のための貴重な財源(収益金)を求めていました。そこで地元住民の方々などが反対して宙に浮いていた「府中競艇場」の開催権(施行権)に、財政難だった青梅市が名乗りを上げ、1954年の初開催から現在に至るまで主催を続けています。その後、1967年からは周辺の多摩地域の市(小平・日野・東村山・国分寺)も組合を作って運営に加わりました。

6,【おまけのミステリー】府中市は「平和島」を主催している

多摩川の運営に関わらなかった府中市ですが、ご承知のように都内の大田区にある「ボートレース平和島」の主催者となっています。歴史をひもとくと、多摩川での反対運動が落ち着いた後、隣のレース場が大盛況なのを見た府中市内で「やはり貴重な財源として競艇事業が必要だ」という声が高まりました。ちょうどその頃、大田区の平和島競艇を主催していた東京都が撤退を決めたため、府中市が後継の主催者として名乗りを上げ、大田区の施設でレースを主催するという、さらなるねじれ構造が誕生したのです。ちなみに市議会でこのことを決める際は、1票差で可決したそうです。結果として、現在の府中市は「東京競馬場(府中競馬場)」を市内に抱えつつ、市外の「平和島競艇」から莫大な財政収益を得るという、公営競技と非常に縁の深い自治体となっています。(府中市議 ゆうきりょう)

※ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市への要望などお寄せください。福祉、街のインフラ、防災、産業、環境衛生、学校教育など、なんでも結構です。 アドレス yuki4551@ozzio.jp  電話090-4136-7642(電話にでない際は、留守電にお名前をお願いします) 住所・・府中市紅葉丘2-6-3、メイプルタウン吉野D202

※ 府中市議会議員  ゆうきりょう の朝の駅頭市政報告は、原則、毎朝下記の予定で行っています。駅頭では「市政通信」を配布しています。市政相談、生活相談なども受け付けています。なお雨天時や、自身の都合により中止の場合がありますが、お気軽にお声をおかけください。駅頭には朝5時~8時までいます。

月曜日・・西武線多磨駅東口

火曜日・・京王線多磨霊園駅南口

水曜日・・京王線東府中駅北口

木曜日・・西武線多磨駅西口

金曜日・・京王線多磨霊園駅北口

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