17 5月

令和3年5月 府中市議会臨時会・・新しい議長に村崎啓二議員(市民フォーラム)が選出されました

★府中市議会の変わり目となる出来事・・市政会以外から議長を選出

今日(5月17日)、府中市議会令和3年度の臨時市議会が開催され、新しい議長に村崎啓二議員(市民フォーラム)を選出しました。

議長選挙の投票結果は、議員数27名、有効投票数27、村崎啓二議員が15票、市川一徳議員12票という結果になりました。私も村崎議員に投票しました。村崎議員とは自身が委員長をされている「公契約特別委員会」(略称)において、意見が対立する会派(私も含めて)も村崎議員に投票したと思われます。

従来から府中市議会は長期にわたり、「市政会」(自民党系会派)から議長が選出されてきました(1995年度に1度、当時の市民クラブ所属の小野寺議員が議長に選出されています)が、この「慣習」を崩して、新しい議会の流れをつくろうという一点が、今回の村崎議長を誕生させた原動力になったのではないかと私は考えています。その意味で「市政会」所属議員以外から議長が選出されたことは、府中市議会にとっては大きな歴史の変わり目となる出来事です。

★市議会の主導権が「市政会」から「市民フォーラム」に

長年にわたり府中市議会を「リード」してきた市政会は、昨年6月の官製談合事件をうけて2名の議員が辞職、別に1名の議員が家庭の事情で辞職(後に裁判の公判で情報漏洩の証言がされました)という事態にみまわれたことにより、10名から7名の会派となりました。このことで市議会における「主導権」が市民フォーラム(7名)に移動したことが大きいと思われます。市職員の側もこの変化をどのように見ているのか、注目されるところです。

私も引き続き、昨年6月議会の決議「府中市議会の信頼回復と再発防止に努めることを誓う決議について」の精神に立ち戻り、市民の利益を守る立場から「議会が行政をチェックする」二元代表制本来の機能を取り戻すために、活動してまいります。

なお副議長には西村りく議員(公明府中)が選出されました。

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23 3月

府中市議会で「水道水源井戸の有機フッ素化合物汚染の原因究明と汚染除去を求める意見書」が全会派一致で可決

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。

昨日(3月22日)の府中市議会本会議で、国と都に対して「水道水源井戸の有機フッ素化合物汚染の原因究明と汚染除去を求める意見書」が全会派一致で可決されました(提出者は生活者ネットワークの奥村さち子議員)。私も意見書提出の賛成者の一人として名を連ねました。

昨年10月、東京新聞社会面で「有害物資の血中濃度、全国より高く」「府中2倍、国分寺1.5倍、NPOが市民調査」「浄水所2ヶ所、昨年まで指針値超」とのショッキングな見出しの記事が報道されました。内容は「水道水の汚染が指摘された府中市の住民を対象に、NPO法人が実施した血液検査で、発がん性や発育への懸念される有害化学物資の血中濃度の平均値が全国平均の2倍超だったことがわかった」と報じています。記事ではこの原因として考えられるものとして「府中市の武蔵台浄水所では2019年まで指針値を上回る有害化学物資が検出されていた」としています。

以下、市議会で可決された意見書全文を掲載します。

 

2019年5月、国連の残留性有機汚染物資に関するストックホルム条約締約国会議は有機フッ素化合物PFOAの製造・使用禁止を決議した。同年6月、東京都水道局は、有機フッ素化合物濃度の高い府中市武蔵台浄水所等の水源井戸からの取水を止めた。その後の報道等から市民の間で不安が拾っている。有機フッ素化合物は、熱にも油にも水にも強く、泡消火剤やフライパンの表面加工、撥水剤などに幅広く使われているが、自然界で分解されにくく、体内に蓄積されたガンなどの発症リスクが指摘されている。

府中市において地下水は、貴重な資源であり住民の誇りでもある。長年、井戸水保全の活動に多くの住民が関わってきた。安全性が欠かせず、汚染除去方法の確立も重要である。また、汚染拡散防止のためにも揚水の継続が必要である。よって、府中市議会は、政府および東京都に対し、次の事項について要望する。

1、有機フッ素化合物の汚染原因を究明し、情報を開示して汚染原因を解消すること。

2,PFOA,PFOSの活性炭による除去などの方法を確立すること。

3,PFOA,PFOSの規制に伴い、代替の有機フッ素化合物が使われていることから、PFHxSなどについても検査すること。

以上地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

令和3年3月22日  あて先 内閣総理大臣、環境大臣、東京都知事

 

20 3月

府中市の新型コロナ関係の施策・・府中市新年度予算の焦点④

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。

令和3年度府中市予算(総額1097億)のなかでも新型コロナ感染拡大防止とそれに関係する予算が計上されています。

なかでも①「PCR検査センターへ行く手段がない市民を搬送するための陰圧車両のリースおよび搬送委託を行う」ものとして596万、②「生活困窮者の経済的自立を支援するため、就労支援に係る相談員などを増員する」ものとして約1190万、③「新型コロナ感染症拡大にともない要件緩和された生活困窮者住宅確保給付金を支給」するものとして約5610万円、その他コールセンター設置や医師会への委託接種費用なども計上されています。

①については私も要望していましたので実施され安心しました。また生活困窮者への支援についても複数の議員さんからも要望されており、とくに生活保護を受給する際、「扶養照会」をしないよう複数の議員さんが要望されていました。私も同じ意見です。自治体の判断で「扶養照会」を省くよう求めたいと思います。

府中市に対する新型コロナ関係施策では、国や都の施策に上乗せするかたちでの策が多く、インパクトのある市独自の制度施策が少ないのが残念です。こうした課題についても引き続き、随時、要望書なども提出していきたいと考えています。

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18 3月

府中市内の公立中学校の体育館に空気調和設備(冷暖房)の設置工事が実施されます・・府中市新年度予算の焦点③

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。

府中市の令和三年度予算のなかに、市内公立中学校体育館に空気調和設備(冷暖房)設置工事の予算が計上されています(計5億5300万円)。府中市はすでに公立小学校の体育館には冷暖房を設置工事を完了させていますが、中学校については予定中でした。

私も2018年12月議会の一般質問で小中学校体育館に冷暖房設備の設置を求めて質疑を行ったことがあります。この10年来の酷暑のなか、市内の小中学校でも猛暑のために授業の中止や終業式を体育館ではなく、教室で行なっているという事例もあり、体育館へのエアコン設置は喫緊の課題だとして市を質しました。

当時の市の答弁では、この問題では対応の緊急性は認識していたものの、実際の答弁では「国や都の補助金の動向も注視しながら、現状では合理的かつ効果的な体育館の温度調整の手法の方向性を示し、整備を進めていくには一定の時間が必要であると考えている」という内容にとどまっていました。

府中市の場合、学校老朽化対策との関係もあり、早期改築着手校以外の第一グループ、第二グループの学校に分かれていることから、その改築改修時期まで待つとなると、相当期間を要することになることが懸念されましたが、市はその後比較的早期に体育館への冷暖房設置を決断しました。中学生のみなさんの環境改善につながり、健全な教育環境の育成に役立つことを期待したいものです。

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28 2月

府中市でも「若者の孤立」対策強化を・・政府が「若者の孤立」対策を強化、コロナ禍の自殺防止を「最重要」政策に

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。

先日政府はコロナ禍における孤独、孤立問題への対応を強化する方針を打ち出しました。なかでも自殺防止策を「最重要」と位置づけ、「若者の孤立」対策強化を前面に、担当大臣も配置。2月24日付読売新聞一面では「昨年1年間に自殺した小中高校生は479人で、前年から140人増え過去最多」との事態で、厚労省の「自殺対策白書」によると15~39歳の死因の1位は自殺とのことです。

そこで政府は「子ども・若者育成支援推進大綱」を改定し、①コロナ禍での「孤立・孤独」問題への対応強化、②自殺対策を「最重要課題」に位置付ける、③家族の介護などを行う「ヤングケアラー」の支援推進、④SNSの誹謗中傷対策の必要性を明記、⑤現実の体験、活動の充実とデジタル化推進の両立を掲げています(読売新聞1面より)。

★府中市の現在の「孤立・孤独対策」では不十分

この問題では、私も新年度予算要望で市民の方から要望があり、要望項目のなかで「平日、土日祭日も早朝から深夜まで孤立感、孤独死、不安を抱えている人のために、『ここへ行ったら誰かがいる』というフリースペースを作ってください。心の問題を抱えている人が前向きに生きられる支援の強化を検討ください」との要望をしています。

これに対し市の答弁は「有効性や効果を研究していく」という消極的な回答でした。また現在、府中市には保健センター内に「こころの相談」窓口という機関がありますが、今回政府が孤立・孤独問題を重要施策と位置付けたことで、市に対しても再度、予算委員会などで、施策の充実を求めていきます。

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