(府中市 コミュニティバス ちゅうバス)地域の交通空白地帯をどう埋めるか(府中市議会議員 ゆうきりょう)
府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。
運転手不足が原因で各地のバス、コミュニティバスの廃止、減便が問題となっています。府中市においても、コミュニティバス「ちゅうバス」(年間約216万人、令和6年度実績)については、運行開始から20年以上が経過し、いくつかの重要な課題に直面しています。主な課題は以下の4つの課題があります。
1,運行経費の増大と財政負担
路線の拡充にともない、運行経費が増大していることが大きな課題です。ちゅうバスは1乗車100円という低廉な一律運賃を維持していますが、実質賃金の低下などによる市民からの「運賃値上げは避けてほしい」という強い要望 と、運営コストの上昇(燃料費や維持費)との間でバランスを取るのが難しくなっています。
2,路線拡大にともなう「乗車時間の増加」と「重複」
路線の利便性を高めるためにルートを少しずつ延ばしてきた結果、逆に1週あたりの乗車時間(所用時間)が長くなるという問題が発生しています。また、既存の一般路線バスの経路と「ちゅうバス」のルートが重複している区間もあり、これらを整理して効率的な運行ルートに再編することが求められています。
3,公共交通の空白地帯・不便地域の解消
大型バスや通常のコミュニティバス(小型バス)でも進入できなような狭い道路が多い住宅街など、依然として「交通不便地域」が残されています。
①対策の動き: 府中市ではこれに対し、さらに小回りの利く「ワゴン車による実証運行」 や、狭い道にも対応できる「小型EVバス」の導入検討 などを進めています。
4,深刻な運転手不足への対応
全国的な問題でもありますが、運輸業界の深刻な運転手不足の影響を強く受けています。実際に民間路線バスの減便が相次ぐ中、「ちゅうバス」がその不便さをカバーする役割を期待される一方で、運行を維持・拡大するための乗務員確保そのものが大きな壁となっています。このため、将来的には「自動運転バス」や「AIデマンド交通」といった新技術の導入による解決も議論されています。
これらの課題解決に向けて、府中市では「府中市地域公共交通計画」などを策定し、ルートの見直しやデジタル技術(デジタル乗車券やAI)の活用、新車両の検討を進めています。
※AIデマンド交通とは・・・交通利用者の予約(オンデマンド)に応じて、AIがリアルタイムに最適な運行ルートや配車を計算、決定する乗り合い型の公共交通サービスのこと。従来の路線バスのように「決まった時刻表やルート」を持たず、タクシーのように「1人で貸し切る」ものでもないため、「バスとタクシーの中間に位置する新しい移動手段」として、全国の自治体で導入や実証実験が急速に進んでいます。
5,デマンド交通を導入する自治体、社会的な背景そのねらい
多くの地域で、AIデマンド交通、自動運転バス、地域住民が主体となる交通手段が、以下の課題を解決する切り札として期待されています。
①交通空白地帯の解消と高齢者支援
採算悪化で路線バスが廃止・減便された地域において、マイカーを運転できない高齢者や交通弱者の「通院」「買い物」の足を確保します。
②効率化によるコスト削減
乗客が誰も乗っていないバスが定時運行するような「無駄」をなくし、必要なときだけ走らせることで自治体の財政負担や運営コストを抑えます。
③深刻な運転手不足への対応
大型バスを走らせるための「大型二種免許」を持つ人材が不足する中、普通二種免許でも運転できるワゴン車などを活用した運行を可能にします。
★荒川区、葛飾区で地域住民の足を住民が担う・・住民が自ら運転、高齢者らの送迎を行う
先日の読売新聞多摩版に都内の荒川区がこの6月から、雨天時に駅まで地域住民が自家用車などを使用して、高齢者らの送迎を担う動きについて報じています。同記事では、「6月から、平日の雨天の朝に南千住地区で試験的に始めた送迎サービスで、運転を担うのは、町会長やタクシー運転手など40歳~70歳の住民4人。学生や高齢者らが無料で利用できる」と伝えています。
この荒川区でコミュニティバスが運転手不足で廃止された地域について「(コミュニティバス廃止の影響で)周辺を走る都バスの利用客が増加し、特に雨の日は混雑が激化した。区はこうした状況を解消しようと、地元の自治会などと調整を進め、実証実験にこぎつけた」とのことです。記事によると、車の燃料費などが区が全額負担、運転手には1日2500円を支給し、「リピーターもいて、需要は高い。地域コミュニティーの形成にも役立っている」(担当課長)と話、荒川区では来年5月末まで実証実験を続け、効果を検証する方針としています。
他の区では葛飾区でも京成立石駅、四ツ木駅周辺の地区で、住民による小型電動者「グリーンスローモビリティ」の本格運行がスタートし、地域の8つの町会で作る運営協議会が運行を担い、料金は無料とのことです。記事では「利用者は月に約300人、運転手の登録も50人を超え、地域の足として定着しつつある」とのことです。(参考、読売新聞多摩版8月20日付記事)
~運転手不足などを大きな理由としたコミュニティバスの一部路線廃止の動きは、今後、府中市内においても起こりうる課題だと思います。一方で新たに生まれる交通空白地域の解消を、地域住民が支えあう形で補い、行政が財政面などでバックアップするサービスは、今後広がると思われます。ぜひ府中市においても、こうした動きについて、研究し、将来の実施を期待したいと思います。(ゆうきりょう)
★要望内容の例・・街のライフライン(鉄道駅、バス停車場、道路、信号、カーブミラー設置、公共施設など多数)、市の福祉制度に関すること、小中学校に通うお子さんに関すること、幼稚園、保育所、学童保育、介護、障害者福祉、公共行政のサービスに関することなど、なんでも結構です。※ただし要望内容によっては、私のほうで整理修正、あるいは取捨選択する場合もありますが、どうかご了承ください。 メールアドレス yuki4551@ozzio.jp まで
※府中市議会議員 ゆうきりょう の朝の駅頭市政報告は、原則、毎朝下記の予定で行っています。駅頭では「市政通信」を配布しています。お気軽にお声をおかけください。ただ雨天時や、自身の都合により中止の場合もあります。
月曜日・・西武線多磨駅東口
火曜日・・京王線多磨霊園駅南口
水曜日・・京王線東府中駅北口
木曜日・・西武線多磨駅西口
金曜日・・京王線多磨霊園駅北口、※原則、朝5時~8時まで